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武田 直也 院長の独自取材記事

たけだなおや歯科クリニック

(立川市/立川南駅)

最終更新日:2020/04/01

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きれいに手入れされた水槽の中で泳ぐカラフルで美しい熱帯魚。心を和ませてくれる風景の中、「自分の趣味なんですよ」と愛おしそうに魚たちを眺めながら話すのは、JR立川駅から徒歩5分にある「たけだなおや歯科クリニック」の武田直也院長。10時から21時まで診療を続けることも多い院長は、「診療所にいる時間が長いから、少しは趣味を楽しみたい」と笑う。餌をあげたり水槽を掃除したりすることも毎日の楽しみなのだそうだ。いったいどんな人物なのだろうか。歯科医師をめざした理由や大事にしていることなど、水槽の前でたっぷりと聞いた。
(取材日2017年1月12日)

自ら調査し、患者のニーズに応える診療所を開院

患者層を教えてください。

当院へいらっしゃる患者さんの訴えは、詰め物が取れた、しみる、痛いなどさまざまですよ。治療の引き出しの一つとしてインプラント治療なども行っていますし、矯正治療や抜歯などの口腔外科が専門の歯科医師にも定期的に診察を担当してもらっています。3分の1くらいの患者さんは、歯周病を管理するためのメンテナンスでいらっしゃいますね。開業当初はそうではなかったのですが、今では患者さん自身が歯の大切さや歯磨きをしっかりすることの大切さを理解してくださるようになりました。患者さんの年代は3、4歳のお子さんから高齢の方まで。市内や近隣の市にお住まいの方が多いですが、遠くからお越しになる方も少なくないですね。

こちらの場所で開業を決めたのはなぜですか?

1999年に開業したのですが、私は開業前に、自らエリア調査を行い、朝から夜までの立川の人口動態を把握しました。するとこの場所は、午前は高齢者、昼は主婦層、15時以降はお子さん、夕方は近隣に勤める方、夜は都心から立川に帰宅する方が多いことがわかったんです。それでこの場所で開業したいと思いました。当院は夜遅くまで診察しているのですが、それは開業当初から。うちの子どもの友達のお母さんが「遅くまで開いている歯科医院がないのよね」と言うのを聞いて、遅くまで診察しようと決めたんです。

すばらしい調査力ですね。立川とはどのような縁があったんですか?

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私は杉並区の高円寺出身なのですが、縁があって立川に住み始めました。もう20年くらいになりますね。でも、知り合いや後輩が開業する立川では自分は開業しないだろうと思っていたんですよ。ところが開業を考え始めた時、埼玉や神奈川なども広く見て回った結果、先ほどお話ししたように最終的にはこの場所を気に入ったんです。それで不動産会社に問い合わせをしたのですが、「大手企業が入居しているからなかなか空かないと思いますよ」と言われました。でも、その3ヵ月くらい後に空きが出たんです。運の巡り合わせだと思いましたね(笑)。

患者が求めることからスタートする

院長の経歴を教えてください。

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日本歯科大学を卒業後、茨城県美浦村の診療所に1年半くらい勤務しました。知り合いに頼まれたことがきっかけだったのですが、1日に120人くらいの患者さんを3人で診るようなとても忙しい診療所でした。でも、院長が「数が多くても、診療のレベルを下げてはいけない」という意識をお持ちの方で、一人ひとりをきちっと診てきたつもりです。その後は東京の赤坂の診療所に勤務して10年以上院長を務め、土日は秩父の診療所で診るという経験を積みました。当時は週休ゼロで働いていましたね(笑)。都心の診療所は自費診療やインプラント治療など高度な治療を求められることも多い一方、郊外ではさまざまな訴えのある患者さんに対応。今思うと本当に鍛えられましたね。

「鍛えられた」とは、具体的にはどのようなことですか?

大学卒業後すぐに勤めた茨城の診療所では、とにかく口の中の状態がひどい方が多くて。大学の実習でも患者さんの口の中を診たことはあったのですが、そこそこいい口腔環境の方が多かった。でも、それとはまったく違う口腔環境の患者さんが来るものですから、「どこから治療すればいいのか」と迷ったんです。カルチャーショックでしたね(笑)。でも、院長が「患者さんが一番気にしていることからやれ」と教えてくれました。つまり、歯科医師としては奥歯が問題だと思っても、患者さんが前歯が問題だといえばそこから取り組む。主訴からスタートするということです。それは今も大事にしています。ただ、言いなりになってばかりではいけません。きちんと説明して納得していただき同意を得るというインフォームドコンセントが大事だと思っています。

心がけていることはありますか?

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説明をするとき、患者さんの目線で話をするようにしています。一般的な言葉を使うということも非常に大事なことだと思いますね。例えば、歯周病という言葉。昔は歯槽膿漏と言っていたので、お年寄りは歯槽膿漏という言葉のほうがなじみがあるんですよ。そういう方には、歯槽膿漏という言葉を使いながら説明します。また、義歯よりも入れ歯、クラウンよりもかぶせ物など、患者さんが少しでも理解しやすい言葉を心がけています。

「先生のおかげ」をもっと聞けることをめざす

先生が医師をめざした理由を教えてください。

幼稚園の頃はパイロットになりたかったはずなのですが、小学校の卒業文集には「歯科医師になる」と書いていたようです。親戚に医療関係者が多かったこともあるのかな。とにかく、会社勤めはできないと思っていたんですよ。良くも悪くも自分の責任で白黒つけることができる仕事がいいと思っていました。歯科医師になり、今は院長としてスタッフのマネジメントも仕事ですが、仕事の意識や医療に対する考えをスタッフに植え付けるのは大変だと実感しています。この仕事はマニュアルがあるようでない。常に考えて行動しないといけない。だからスタッフには仕事でも私生活でも「なぜこれをここに置くのか」「なぜこの器具はこの形をしているのか」など常に考えろといっています。ものごとには理由があるわけですからね。そして予測行動をすることが大切。なかなか難しいけれど、そうやって考えて仕事をしたほうが成長できますからね。

常にフル回転のようですが、お休みの日はどのようにリラックスされますか?

日曜日しか休みがないのですが、講習会に出たり平日にできなかった仕事をしたりと忙しいですね。でも月に1回はゴルフでコースを回るのが楽しみです。ゴルフのおもしろさ? 一筋縄ではいかないことですね。スコアも「先週はあんなに良かったのに、今週はこんなに悪い」ということがありますが、そんな時でも「次も頑張ろう」とやる気になるんです。そんな気持ちにさせてくれるのがゴルフ。だから続くんですよ(笑)。

今後についてお聞かせください。

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最近、「いつまでパワフルさを維持できるかな」と考えるようになり、診療所を継いでくれる後輩を育てようと考えています。長年付いてきてくれた患者さんをぶちっと切るわけにはいかないでしょう。もちろん、自分自身も努力を続けます。努力してはじめて現状維持ができますからね。新しいことを取り入れることも忘れません。歯科医師会の理事など、いくつかの役員を務めさせていただいていますが、歯科医師だけでなく医科の医師や薬剤師などともネットワークを築いて新しいことを得られるのは有意義です。そのために診療時間を時々変更してしまい、患者さんにご迷惑をおかけしてしまいますが、患者さんも「いってらっしゃい」なんて言ってくださるんですよ。熱心に通ってくださって、90歳を過ぎても全部自分の歯で噛める患者さんがいましてね。「先生のおかげ」と言っていただきました。本当にうれしい。こういう人をもっともっと増やしていきたいんです。

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