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小沢 尚 院長の独自取材記事

小平北口クリニック

(小平市/小平駅)

最終更新日:2019/08/20

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落ち着いた雰囲気が漂う西武新宿線・小平駅北口から徒歩7分、東京街道から少し入った場所に位置する「小平北口クリニック」。広い駐車場の奥に近代的な建物が建ち、人工透析を中心として、内科・腎臓内科を含めたサポートを行っている。院長の小沢尚先生は、同院の開業間もない頃からのメンバーで、腎臓領域を専門とする医師。医師の職に加えて、院長業務や管理業務など、多くの仕事に携わりながら、スタッフの意識改革などにも積極的に取り組んでいる。「地道なことを一つずつ積み重ねていくことが大事です」と語る小沢先生。スタッフや診療に対する思いから趣味に至るまで、余すことなく話を聞いた。
(取材日2018年8月28日)

目的を共有化することで、意識向上をスピーディーに

いつ頃開業されたのですか?

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小平北口クリニックの開業は1997年です。僕はここに来る前は、横浜市立市民病院で内科医長の職に就いており、知人からの紹介で1999年に小平北口クリニックの院長に就任しました。当時僕は吉祥寺に長く住んでいたので、この多摩地区にも違和感はありませんでした。医療法人社団欅会の中で、この「小平北口クリニック」が最初に開業し、現在では同じ人工透析を中心とした治療を行っているクリニックが全部で3施設と、糖尿病治療に特化したクリニックが1施設、合計4施設があります。今年の秋には、もう1施設人工透析を行うクリニックを開業する予定です。

先生が院長に就任した際に感じたことはありますか?

最初はすべてが手探りの状態でしたが、職員の意識を高め、きちんと目的を共有化すれば、クリニックでは物事が進むのが早いなとは感じました。逆にこういった自由度に惹かれたのかもしれません。患者さんを取り巻く職種は多種多様で、お互いの連携が重要です。そうしないとスムーズに治療が進まないので、チームビルディングの構築には結構エネルギーを費やしました。具体的にはそれぞれの職種が、面倒なことを後回しにせず、きちんと取り組んだり、一人ひとりの患者さんの状態を毎日話し合って情報を共有したりなどさまざまです。お互いの連携や情報共有には近道がないので、一つ一つ積み重ねていくしかないと考えています。

診療の特徴をお教えいただけますか?

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人工透析を中心として、一般内科から腎臓内科、また付随するリハビリテーションなどを行っています。当院は、同時透析人数が60人まで可能です。また、血液透析ろ過(HDF)も導入しています。これにより、透析患者さんに起こりやすい、皮膚のかゆみや、血圧の低下等が起こりにくくなります。毎週月、水、金は夜間透析も行っていて、仕事帰りに透析を受けることができます。また、血液透析が大半ですが、自分の腹膜を使って透析する腹膜透析も行っています。

高齢化や長期にわたる治療を多職種連携で支える

患者さんのスムーズな治療のために取り組んでいることはありますか?

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患者さんは透析治療だけでなく、メンタル面や仕事の悩み、加えて高齢化が進み、介護の問題など、付随した問題をたくさん抱えています。当院では、医師だけでなく、間接部門である看護師や臨床工学士、理学療法士、また、医療ソーシャルワーカーや栄養士なども在籍しており、治療を含めて、患者さんを総合的にサポートする体制を整えました。特に今は独居の方も多いので、ソーシャルワーカーと栄養士が恊働して、独居の方に向けたサービスを探すなど、患者さんに合ったきめ細かいフォローが柔軟にできるようにしています。

災害時の対策にも力を入れています。

透析は止めることができない治療なので、災害時でも最低限度の治療を行う必要があります。当院は大規模な災害が発生しても透析治療が行えるよう、東京や千葉、埼玉や神奈川の各施設と直接無線連絡ができる設備を備えています。公共の通信機関が麻痺しても対応することが可能です。また、院内には自家発電や避難用スロープも設置し、歩行が困難な患者さんを速やかに非難させられるよう階段非難車も設置しています。

医師や看護師さんたちの教育はどのようにされているのですか?

症例のカンファレンスはもちろん、勉強会なども行い、漫然と業務を行うようなことがないような仕組みづくりをしています。例えば看護部門では、看護師が主導する勉強会やカンファレンス、看護研究発表を行ったり、関連施設との交流を行ったりしていますし、外部講師を招いての研修会や、学会等への参加なども積極的に行っています。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

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当院に通院する患者さんはほぼ全員慢性疾患をお持ちの患者さんですので、長く治療を継続していかなくてはなりません。同じ治療が繰り返されるので、こちらとしてはどうしても業務の効率を優先しがちですが、お互い人間同士なので都合の良いようにはいきませんし、効率化しようと思っても難しい部分があります。常に自己啓発を怠らないようにして、患者さんが困っていることや、実際に起きている問題に前向きに対処できるように心がけています。

急成長よりも地道な取り組み

先生はなぜ医師になろうと思ったのですか?

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僕は、どちらかというと理科系より文化系だったのですが、親族にも医療系の人が多かったので、自然と医師の道を歩むようになりました。小中学校では本を読むのが好きだったので、将来は司法関係の職業が性に合っているなと思い、弁護士になりたいなと思っていた時期もありました。実際、医師になってみると、結構ハードな職業だと思いましたね。患者さんの治療のために自らレベルアップしていくのですが、医師同士や看護師、他の職業も含めて、非常に競争が激しい世界だと感じました。

その中でなぜ腎臓の領域を選んだのですか?

僕が卒業した頃は、腎臓内科自体があまり標榜科として定着していませんでした。まだ新しい分野で、循環器や消化器のように、既存の確立した科よりも魅力があったからです。自分の力でいろいろと切り開いていける領域ではないかと感じていたので、医学部を卒業後は、ずっと腎臓内科で臨床経験を積んできました。

日々お忙しいと思いますが、オフのときはどのように過ごしていらっしゃいますか?

この職業は体が資本ですから、運動不足にならないよう、勤務帰りにスポーツジムに寄って水泳をしたりしています。もともと趣味は音楽で、特にジャズが好きでアルトサックスを吹いていますし、医師仲間と一緒にライブハウスで演奏することもあります。ジャズは昔から好きだったのですが、アルトサックスは10年くらい前から始めました。ジャズと言えばアルトサックスがリードする楽器なので、憧れて始めたのですが、なかなかうまくなりません(笑)。プロは本当にすごいと思っています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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新しい物事は何かと目を惹きますが、一時的な急成長を遂げても継続しないことも多いと思っています。今までと同じように、目の前のことに地道に取り組むことが飛躍につながると信じて、日々頑張るしかないと思っています。ただ、医療は日々進歩しているので、新しい治療などは取り入れて、どうやって目の前の患者さんたちに反映していくかということも大事になると思います。そのためには、基本的なことを重視した毎日の積み重ねです。腎臓は年齢とともに機能が衰えていく臓器です。長寿社会だからこそ、腎臓を大事にし、いつまでも機能維持ができるように心がけてほしいです。よりよい腎臓病治療を提供し活動的な生活ができるように、患者さんを中心にあらゆる視点からサポートしていきたいと思っています。

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