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武田 栄三 院長の独自取材記事

武田歯科医院

(府中市/府中駅)

最終更新日:2023/03/17

武田栄三院長 武田歯科医院 main

京王線府中駅の北口から10分ほど歩くと、府中公園の先に「武田歯科医院」が見えてくる。現在の院長は、2012年に父親から同院を引き継いだ、2代目の武田栄三先生。日本口腔外科学会口腔外科専門医の資格を持つ武田先生は、東京歯科大学口腔顔面外科学講座の非常勤講師も務める口腔外科のエキスパート。「大学病院並みの医療を、開業医院でも提供したい」というモットーを胸に患者と向き合い、3DCTや口腔内スキャナーなど、高度な医療に準じた先進の医療機器をそろえている。同院は、先代の時代から地域に根づき、幅広い年齢層の患者からの信頼も厚い。地域のかかりつけ医として、歯だけでなく口腔全体の健康づくりに取り組む武田先生。得意とする治療や医療機器へのこだわりなど、その言葉の端々から診療に対する熱意が伝わってきた。

(取材日2023年2月14日)

口腔外科を主体に大学病院並みの医療を提供

先代の開業から57年余り。長く地域に頼られる歯科ですね。

武田栄三院長 武田歯科医院1

父が1966年に開業し、2012年に私が院長を引き継ぎました。ありがたいことに、父の代からずっと通ってくれる患者さんが大勢いらっしゃいます。小学校時代の同級生のお母さんも来てくれていますよ(笑)。家族ぐるみで通院する患者さんが多いのが、当院の特徴です。おかげさまで、院内はいつも明るくアットホームな雰囲気で満たされています。患者さんは、お子さんから高齢者まで年代は幅広いですが、近年は60~80代が増えている印象があります。

院内は、お子さんや高齢者に優しい設計になっていると思いました。

僕が院長になったとき、親しみやすい歯科医院をめざして建物のリニューアルを行い、誰でも気兼ねなく通える造りにしました。お子さんや高齢者、車いすの患者さんも安心して入れるようにバリアフリーにしてあり、診察室には土足で入室できます。また、育児中のお母さんにも遠慮なく通院してもらいたいので、トイレにおむつの交換台やベビーチェアを備えつけました。キッズルームは、診療室内にあるんですよ。キッズルームで治療の音や雰囲気に慣れてくれれば、お子さんの治療がスムーズに進みます。一方、お母さんが治療する際にも、目の届く距離にお子さんがいるので、親子でお互いに安心できるのではないでしょうか。スタッフが、お母さんの治療中にお子さんの相手をしたりすることもあります。「小さい子どもがいて、なかなか治療に行けない」というお母さんが、受診を控えることのない体制を整えています。

貴院の特色についてお聞かせください。

武田栄三院長 武田歯科医院2

一般歯科から小児歯科、審美歯科まで、取り扱う診療は多岐にわたりますが、特に口腔外科領域で大学病院並みの技術を提供できることが特色です。僕は、大学病院の口腔外科に14年間在籍して外来医長まで務め、日本口腔外科学会口腔外科専門医の資格を取得しました。歯科口腔外科を標榜している歯科医院でも、難しいケースは大きな病院へ紹介していることがありますが、当院ではほとんどが対応できます。例えば、難易度の高い親知らずの抜歯でも、3DCTにより神経の細部まで立体的に精査して治療。また、神経麻痺のリスクを小さくするために、2回に分けて親知らずを抜歯する「2回法」も行っています。そのほか、腫瘍の切除、口腔粘膜に炎症が起こる扁平苔癬(へんぺいたいせん)の治療など、歯だけでなく口腔粘膜の病気まで幅広く診ています。

口腔内スキャナーを導入。歯の型採りをデジタルで

幅広い診療の中でも、力を入れている治療はありますか?

武田栄三院長 武田歯科医院3

口腔外科の技術を存分に生かせる、インプラント治療です。月1回、インプラント専門の日を設けています。インプラントを埋め込む歯茎に骨の厚みや高さが足りない場合、骨を増やす「骨造成」という処置が必要となりますが、そこまでできるのが当院の強みです。抜歯と同時に骨造成をする抜歯即時埋入をはじめ、顎の土手の狭い部分を広げたり、骨のない箇所に骨を作ったりするインプラント手術を提供しております。また、昨年からすべての症例に対してガイデットサージェリーという手術法で行うようになりました。3DCTで撮影した口腔内データを解析し、顎の中にある神経や血管を避けた位置や角度にインプラントを埋入できるように、コンピュータで精密に設計された手術です。今まで2時間ほどかかっていた手術時間も1時間ほどで終わり、患者さんの負担が少ないこともメリットです。

難しい症例を多く扱う分、先進の医療設備をそろえていますね。

当院では、すべての患者さんに質の高い治療を受けていただくために、医療機器にもこだわっています。従来のレントゲン撮影に比べてエックス線量を約10分の1~4分の1に軽減させたデジタルレントゲン、顎の形態や神経の位置および骨密度などを精密に確認できる3DCTなどの設備がそろっています。昨年は、口腔内スキャナーを導入しました。これは、口の中を小型カメラでスキャンし、デジタル化できる機器です。詰め物やかぶせ物を作製する際、歯型を採る印象材の代わりに活用するもので、歯型を立体的な画像で見ることができます。嘔吐反射が強く、印象材での型採りが困難な方に有用な上、患者さんに説明するときにも立体画像を見せると納得感が増します。歯科技工所とデジタルデータをスピーディーにやりとりもできて、重宝しています。

日々の診察で心がけていることを教えてください。

武田栄三院長 武田歯科医院4

患者さん主体の診察をするために、お話にきちんと耳を傾けるようにしています。ご要望を可能な限りくみ取った上で、こちらができることを提案し、納得のいく治療法を選んでいただくことが大切だと思っています。とはいえ難しい症例ほど、患者さんには「どこまでの治療ができるの?」という疑問があるはずです。そこで当院では、ホームページに口腔外科疾患の症例を数多く公開しています。口腔内のあらゆる病気に対して、どのような治療を行っているのかを写真とコメントで解説しているので、ご自分に近い症例の治療をイメージしやすいのではないでしょうか。わかりやすい情報提供の一環として、今後も続々と公開していく予定です。

専門性を生かしつつ、地域のかかりつけ医として貢献

先生が歯科医師をめざし、口腔外科を志したきっかけを教えてください。

武田栄三院長 武田歯科医院5

小さい頃から後取りの自覚があったので、医療の道を進むのに迷いはありませんでした。専門を口腔外科に決めたのは、東京歯科大学の学生実習時代です。口腔内の手術は、繊細でさまざまな困難が伴います。しかし先輩歯科医師たちは表向きにはそれを絶対に出さず毅然として、患者さんを不安にさせないように配慮していました。その姿に、心惹かれたのです。大学病院で口腔外科医として勤務していた時代は、口腔がん治療、良性腫瘍の切除、外傷、顎変形症など、幅広い手術や治療に携わり、研鑽を積むことができました。特に糖尿病など全身疾患を抱えた患者さんの管理をした経験は、高齢でリスクを抱えた患者さんの多い現在の治療にも生かされています。

歯科医師としてやりがいを感じるのは、どのようなときですか。

一般の開業歯科医院より診療内容が広範囲にわたっているせいか、患者さんから「ここまで見てもらえるなんて、本当にありがたい」と言われることがあります。そんなときは、心の底からうれしくなりますね。僕の大学時代からのテーマは、“患者さんを驚かせる治療をすること”です。親知らずがほとんど痛みのない状態で一瞬で抜けたり、インプラントの手術時間が短かったりすると、誰もが安心すると思うんですよ。医療機器と技術を追求すると、患者さんに良い意味での驚きを与えることができます。これからも、医療サービスの質の向上を突き詰めて治療にあたっていくつもりです。

最後に読者へメッセージをお願いします。

武田栄三院長 武田歯科医院6

僕は口腔外科の歯科医師として専門的な治療を提供したいと思っている一方で、予防歯科にも注力してかかりつけ医として地域に貢献したいと思っています。そのため、当クリニックではメンテナンス中心の医療を推進しています。近年、大きな手術を予定している患者さんが、口腔内の細菌を減らすために口腔ケアに訪れることが増えました。手術を控えていない方にとっても、口腔内細菌のコントロールは重要です。例えば歯周病は、糖尿病や認知症といったさまざまな病気との関連があるといわれています。口腔内の健康は、全身の健康と密接に関係しているのです。4ヵ月もしくは半年に1回くらいの間隔で、定期検診を心がけてほしいですね。予防歯科から高度な口腔外科手術まで、トータルで管理できるかかりつけ医として全力でサポートいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/土台22万円、上部構造16万5000円、ホワイトニング/2万2000円~、骨造成/3万3000円~、上顎洞底挙上術 片側16万5000円、ソケットリフト11万円

※症例によって費用が異なりますので、詳細はクリニックにお問い合わせください。

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