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武田 栄三 院長の独自取材記事

武田歯科医院

(府中市/府中駅)

最終更新日:2025/06/13

武田栄三院長 武田歯科医院 main

府中駅北口から徒歩10分、府中公園の先にあるのが「武田歯科医院」だ。2012年に父親より同院を引き継いだ武田栄三先生が2代目院長を務める。日本口腔外科学会口腔外科専門医の資格を持つ武田院長は、東京歯科大学口腔顔面外科学講座の非常勤講師も務める口腔外科のエキスパート。「地域のかかりつけ医の役割と、大学病院並みの医療を提供」をモットーに日々患者と向き合う。院内には3DCTや口腔内スキャナーなど、高度な医療に準じた先進の医療機器もそろえる。先代より地域医療に貢献してきた同院で、歯だけではなく口腔全体の健康づくりに取り組む武田院長に、得意とする治療や医療機器へのこだわりについて話を聞いた。

(取材日2025年4月9日)

歯科口腔外科を主体に大学病院並みの医療を提供

2代続いて地域医療を支えていらっしゃいます。

武田栄三院長 武田歯科医院1

父が1966年に開業し、2012年に私が院長を引き継ぎました。ありがたいことに、父の代からずっと通ってくれる患者さんが大勢いらっしゃいます。小学校時代の同級生のお母さんも来てくれていますよ(笑)。家族ぐるみで通院する患者さんが多いのが、当院の特徴です。おかげさまで、院内はいつも明るくアットホームな雰囲気で満たされています。患者さんは、お子さんから高齢者まで年代は幅広いですが、近年は60代~80代が増えている印象があります。

歯科医師をめざし、歯科口腔外科を選ばれた理由を教えてください。

幼い頃より後を継ぐことへの自覚があり、医療の道へ進むのに迷いはありませんでした。専門を口腔外科に決めたのは、東京歯科大学在学時の実習がきっかけです。口腔内の手術は、繊細な上さまざまな困難が伴います。しかし先輩歯科医師たちは、困難な場面でも毅然とした態度を貫き、患者さんを不安にさせない姿勢に徹していました。その姿に胸を打たれたのです。大学病院で歯科口腔外科医として勤務していた時代には、口腔がん治療、良性腫瘍の切除、外傷、顎変形症など、幅広い手術や治療に携わり、研鑽を積むことができました。特に糖尿病など全身疾患を抱えた患者さんの管理をした経験は、高齢でリスクを抱えた患者さんの多い現在の治療にも生かされています。

貴院の特色についてお聞かせください。

武田栄三院長 武田歯科医院2

一般歯科、小児歯科から審美歯科まで、扱う診療は多岐にわたりますが、歯科口腔外科領域で大学病院並みの技術を提供できることが大きな特色です。歯科口腔外科を標榜している歯科医院でも、難しいケースは大規模病院へ紹介することはあります。当院では、私が大学病院の口腔外科に14年在籍し外来医長も務めた経験や、日本口腔外科学会口腔外科専門医の資格を生かし、ほとんどの症例への対応が可能です。例えば、難易度の高い親知らずの抜歯でも、3DCTにより神経の細部まで立体的に精査して治療。また、神経麻痺のリスクを小さくするために、2回に分けて親知らずを抜歯する「2回法」も行っています。その他、腫瘍の切除、口腔粘膜に炎症が起こる扁平苔癬(へんぺいたいせん)の治療など、歯だけでなく口腔粘膜の病気まで幅広く対応します。

口腔内スキャナーを導入。歯の型採りをデジタルで

幅広い診療の中でも、力を入れている治療はありますか?

武田栄三院長 武田歯科医院3

歯科口腔外科の技術を存分に生かせる、インプラント治療です。月1回、インプラント専門の日を設けています。インプラントを埋め込む歯茎に骨の厚みや高さが足りない場合、骨を増やすために「骨造成」という処置が必要となりますが、そこまでできるのが当院の強みです。抜歯と同時に骨造成をする抜歯即時埋入をはじめ、顎の土手の狭い部分を広げたり、骨のない箇所に骨をつくるための処置をしてから行うインプラント手術を行ったりしています。また、昨年からすべての症例に対してガイデットサージェリーという手術法で行うようになりました。3DCTで撮影した口腔内データを解析し、顎の中にある神経や血管を避けた位置や角度にインプラントを埋入できるように、コンピュータで精密に設計された手術です。これによって手術時間の短縮化も図れ、患者さんへの負担が少ないこともメリットです。

難しい症例を多く扱う分、先進の医療設備をそろえていますね。

当院では、すべての患者さんに質の高い治療を受けていただくために、医療機器にもこだわっています。従来のエックス線撮影に比べてエックス線量を約10分の1から4分の1に軽減させたデジタルエックス線撮影装置、顎の形態や神経の位置および骨密度などを精密に確認できる3DCTなどの設備がそろっています。昨年は、口腔内スキャナーを導入しました。これは、口の中を小型カメラでスキャンし、デジタル化できる機器です。詰め物やかぶせ物を作製する際、歯型を採る印象材の代わりに活用するもので、歯型を立体的な画像で見ることができます。嘔吐反射が強く、印象材での型採りが困難な方に有用な上、患者さんに説明するときにも立体画像を見せると納得感が増します。歯科技工所とデジタルデータをスピーディーにやりとりもできて、重宝しています。

患者さんと接する時に心がけていることは何ですか。

武田栄三院長 武田歯科医院4

お一人お一人の話をよく伺うことです。治療者が行いたい治療と、患者さんが受けたいと思う治療が異なることはよくあります。患者さんが希望しない治療を行っても、それはいい治療にはなりません。ただ医学的に、このケースではこの治療のほうがいいというものはあります。それをお伝えした上で症状ごとの治療方法をいくつか提案し、それぞれのメリット、デメリットをご説明した後に、患者さんに希望する治療を選んでいただいています。また、「子どもの患者には、心に貯金をつくって帰っていただかないといけない」という小児科医の言葉を本で読んだのですが、まったくそのとおりだと思っています。当院は子どもの患者さんも多いのですが、帰る時には「今日は頑張ったよ」と心に貯金ができ、次の診察もまた頑張ってもらえるような、そんな接遇をしていきたいと思っています。

専門性を生かしつつ、地域のかかりつけ医として貢献

スタッフとのチームワークを大切にされているそうですね。

武田栄三院長 武田歯科医院5

開業時からずっと守っているのが誠実さとチームワークです。当院のスタッフは他のクリニックより年齢層が高く、その分経験を積んだプロフェッショナルな人たちに恵まれています。当院の患者さんは50代以降の方も多いので、技術はもちろん人生経験も積んだスタッフにより満足度の高い対応を提供できていると思います。また、歯科助手は患者さんとよく話をするのですが、それにより相手をよく知り、患者さん一人ひとりに即した対応をしています。先ほど子どもの患者さんのお話をしましたが、お子さんへの対応も上手ですね。私は歯科医師、歯科衛生士、歯科助手は役割が異なるだけで立場は平等だと考えています。スタッフ一人ひとりが主力にならないと、クリニックはうまく回りません。各自が役割をしっかりと果たすことで、チームになるとさらに大きな力を発揮できるのです。

常に新しい知識を取り入れていると伺いました。

当院は家族そろって通ってくださる場合が多いのですが、そうするとそのご家族にとって、当院の知識が歯科の知識のすべてとなってしまいます。なので、クリニック全体で、常に新しい知識を取り入れるように努めています。私が参加したセミナーや勉強会で得た新しい知識や技術は、スタッフ全員で共有しています。患者さんにいいサービスを提供するために、スタッフ全員でさらなる向上をめざしながら、歩み続けていきたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

武田栄三院長 武田歯科医院6

歯科口腔外科の歯科医師として専門的な治療を提供すると同時に予防歯科にも注力し、かかりつけ医として地域に貢献したいと思っています。そのため、当院ではメンテナンス中心の医療も推進しています。近年、大きな手術を予定している患者さんが、口腔内の細菌を減らすために口腔ケアに訪れることが増えました。手術を控えていない方にとっても、口腔内細菌のコントロールは重要です。例えば歯周病が、糖尿病や認知症といったさまざまな病気との関連があるといわれるように、口腔内の健康は全身の健康と密接に関係しているのです。4ヵ月もしくは半年に1度くらいの間隔で、定期検診を受診してほしいですね。予防歯科から高度な歯科口腔外科手術まで、かかりつけ医として患者さんの健康を全力でサポートいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/土台22万円、上部構造16万5000円、ホワイトニング/2万2000円~、骨造成/3万3000円~、上顎洞底挙上術 片側16万5000円、ソケットリフト11万円

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