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金崎 峰雄 院長の独自取材記事

松本消化器科内科クリニック

(八王子市/西八王子駅)

最終更新日:2022/05/12

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西八王子駅南口を出てすぐの便利な場所に「松本消化器科内科クリニック」はある。内視鏡検査も行えるクリニックとして長年地域医療を支えてきた同院を、2022年4月に金崎峰雄先生が継承した。金崎院長は消化器内科を専門とし、地域の基幹病院や大学病院などでがん治療に多く携わってきたドクターだ。内視鏡検査の経験も豊富で、継承にあたっては、大腸カメラを導入して精度にこだわった大腸内視鏡検査ができる体制を整えた。忙しい人や内視鏡検査が苦手な人も受けやすくなるように、ウェブ予約システムを設けたり、目覚めの早い鎮静麻酔を使用したりと患者想いの工夫も多い。経験に基づく丁寧な治療と検査を提供し、「患者ファースト」を掲げて地域医療にまい進する金崎院長に、その想いや内視鏡検査のこと、今後の展望などを広く語ってもらった。

(取材日2022年4月20日)

地域で長年診療してきた医院を継承。思いをつなぐ

2022年4月にこちらを継承したそうですが、経緯を教えてください。

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前院長である松本恭弘先生がご高齢ということもあり、医院を継いでくれる医師を探していたそうです。私はその頃、病院に勤務していたのですが、同僚の先生から声かけてもらい、こちらの手伝いをすることになりました。最初は西八王子は少し遠いので手伝いだけの予定でしたが、クリニックの仕事に関わるうちに、松本先生と奥さまのお人柄に惹かれて継承を決意しました。松本先生はこの場所で30年以上、数多くの内視鏡検査を行うなど、地域医療を担ってきた方です。カルテの数も膨大で、地域の皆さんに信頼されてきたことがうかがえました。この辺りはクリニックが少ないこともあり、この医院がなくなってはいけないという思いからも継承に至りました。

継承にあたり、踏襲したところ、変えられたところはありますか?

松本先生と僕とで一致したのが、「患者ファースト」という姿勢です。実は松本先生が3月31日まで院長を務め、4月1日から僕に変わるというスケジュールでの継承となりました。電子カルテを導入しようと思っていたので診療後に切り替えるのが大変でしたが、休みを取って患者さんにご不便をかけないためにもこのスケジュールになりました。医院名は患者さんが混乱しないように以前のままです。スタッフの働きやすさと週1日勤務される松本先生の診療しやすさも考えて、内装なども大きく変えてはいません。ただクレジットカード・電子マネーでの決済、ウェブ予約システムは導入しました。以前は2、3時間待つことがあったので、待ち時間の軽減につながって患者さんにも喜んでいただけているようです。あと、大腸内視鏡検査ができる体制も整え、胃と大腸どちらも当院で内視鏡検査を受けていただけるようになりました。

医院のコンセプトをお聞かせください。

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迅速な医療の提供をコンセプトの一つに挙げています。例えば、家族を胃がんで亡くしたという方が、喉がつかえている感じがして「自分もがんなのではないか」と不安を抱えて受診された場合、検査の曜日や時間を決めているようなクリニックでは、実際に胃の内視鏡検査の予約が取れるのは1週間後か2週間後というのが通常です。しかし、当院でしたら検査の枠を特定していないので、柔軟に対応ができ、当日の検査も可能です。もう一つ、丁寧さも重視しています。内視鏡検査をする方にはイラストでわかりやすく解説した冊子をお渡ししています。大腸内視鏡の場合、お通じの状況などもカラー写真で掲載しているんです。一つ一つは細かいことですが、基本的なことをレベルアップして診療を行っていきたいと考えています。

がん治療の現場で培った「諦めない医療」

先生のこれまでのご経歴について教えてください。

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大学を卒業後、都立広尾病院の消化器内科に勤務しました。消化器内科の全般的なことを学んだほか、島で診療を行う島しょ医療も経験し、地域医療の大切さを教わりました。その後、NTT東日本関東病院で肝胆膵を専門とし、がん治療に多く携わりました。主に肝臓が専門だったのですが、転移のある大腸がん、胃がん、乳がんの診療なども幅広く経験しました。5年勤務した後、国際医療福祉大学三田病院に移り、現在も週1日午前中に外来、午後は肝臓の治療に携わっています。当院でできない検査を病院で行ったり、検査は病院、結果は当院で聞くということができたり、シームレスな病診連携ができていると思います。

がん治療に注力なさったのですね。

NTT東日本関東病院では、別の病院で手の施しようがないと言われた患者さんも多かったんです。そんな中、僕の上司は「ノーリミット」という理念を持ち、他の先生たちが諦めてしまった患者さんにも納得できる医療を提供しようと努めており、僕もその理念に共感し治療を行ってきました。がんの治療はオーダーメイドとよくいわれますが、本当のオーダーメイドは、命のやりとりの現場において患者さん自身も諦めてしまった状況で、いかに治療を行えるかだと思います。そんな現場で自分も「患者さんより先に諦めない」というポリシーを持ちました。当クリニックにおいても、末期で病院では診られないと言われてしまった方がいらっしゃると自分の出番だなと思うのです。決して諦めず、患者さんに寄り添っていきたいと考えています。

内視鏡検査の経験も豊富だそうですね。

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NTT東日本関東病院は検診も多く、午前中だけで20件もの内視鏡検査を行うこともありました。いかに苦痛を与えず素早く終えられるか、という点で鍛えられましたし、国際医療福祉大学三田病院でも内視鏡の処置、治療、検査を幅広く経験しました。当院では、その経験を生かしてスピーディーで痛みの少ない胃と大腸の内視鏡検査の提供に努めています。すぐ眠れて目覚めやすい鎮静剤を用いていますので、内視鏡に対して苦手意識がある方も受けていただきやすいと思います。継承にあたり、ホームページを改善して、内視鏡検査も予約しやすいようになり、近隣の大学に通う方など若い方の受診も増えました。地域の皆さんが気軽に検査できる場所という役割も担っていきたいですね。

ストレスが原因の機能性胃腸症などにも柔軟に対応

先生が医師を志したきっかけは?

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実はもともとは獣医師になりたかったんです。父が消化器内科の医師で、反発もあったのかもしれません。しかし、患者さんからの手紙が保管されているのを偶然見つけて読ませてもらい、父の仕事に感銘を受けました。患者さんから直接もらっているものもありましたが、印象的だったのはご家族からの手紙です。感謝の気持ちがつづられたその手紙を読み、患者さんやご家族との信頼関係が垣間見え、医師という仕事に興味を惹かれたんです。それが高校生の頃で、今の道に進む大きなきっかけになりました。

力を入れていきたい治療などありますか?

超音波内視鏡検査を取り入れたいです。通常は病院などで行われるような検査ですが、早期の膵臓がんの発見に有用で、より多くの症状に対応できるようになると思います。また最近は、胃の痛みや胃もたれなどの症状があるものの、検査では異常がない機能性胃腸症の方が多いです。特にお母さん、保育士さん、介護士さんなどに多く見られます。施設で新型コロナウイルス感染症のクラスターが起きたり、子どもを預けられなくて四六時中面倒を見る状況になっていたり、ストレスがたまりやすい今の社会が関係していると思われます。治療には特効薬はなく、お一人お一人の原因を突き止めることが大切です。難しい治療といえますが、困っている方が多いので力を入れていきたいと思っています。

今後の抱負をお聞かせください。

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自分が今までやってきたことを貫き、「患者さんより先に諦めない」「患者ファースト」をモットーにしていきます。そして今後は、クリニックでできる検査・治療を増やしていきたいですね。また、もう少し落ち着いたら内装も変えていきたいと考えています。西八王子にお住まいの方は「ここは都心ではありませんので」などと言ったり、パッとしない場所と思われているようなんです。西八王子にもこんなきれいなクリニックがあるんだと思っていただける内装にできたら、喜んでもらえるのではないでしょうか。胃がん、大腸がんは女性にも多く、進行した状態で見つかる方も少なくありません。苦痛を減らした鎮静方法を知ってもらい、抵抗感のある女性も検診を受けやすいクリニックにしていきたいと思います。

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