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春日井 啓悦 院長の独自取材記事

さくら通りクリニック

(国立市/矢川駅)

最終更新日:2023/06/07

春日井啓悦院長 さくら通りクリニック main

JR南武線矢川駅北口より徒歩6分に位置する「さくら通りクリニック」。院長の春日井啓悦(かすがい・ひろよし)先生は、高齢者や基礎疾患を持つ患者を多く診ている地域のかかりつけ医だ。診療では症状だけでなく健康管理や他院で診療を受ける際の注意点などの相談にも乗っている。同クリニックは一般内科に加え循環器内科の診療も行い、狭心症や心不全など症状が重い場合は適切に大規模病院などへ紹介している。「患者さんを必要な治療へ案内できる道先案内人でありたい」と春日井院長は語る。また、発熱専門の外来も設けているという春日井院長に、健康寿命を延ばすために必要なことなどについて話を聞いた。

(取材日2023年2月22日)

「患者が平均的寿命まで元気に歩けること」を目標に

患者層について教えてください。

春日井啓悦院長 さくら通りクリニック1

幅広い年代の患者さんが来院されますが、その中でも60歳以上の方や当クリニックの近くに住んでいる方が多く来院されているイメージです。高血圧や糖尿病など基礎疾患を患っている方もいらっしゃいます。

どのような診療を行っているのでしょうか?

専門は循環器内科ですが、内科全般の診療にも対応しています。また、発熱専門の外来も行っています。狭心症や不整脈の疑いがあり治療が必要な場合は、患者さんを抱え込まず、専門の大規模病院に紹介しています。他の慢性疾患でも糖尿病でも、専門的な治療が受けられるよう、道先案内人のような役目を担えればと思っています。平時のところは私が診て、専門的な治療は専門家に任せるという役割分担ができたら、それが患者さんにとってより安心できると思うからです。ある程度治療の方向性がついて往診が必要となれば、往診を行うことも可能です。患者さんの日常の中で、医療者としての必要な知識や助言をお伝えできればいいなと思っています。また、「患者さんが平均的寿命まで歩いて生活できるようサポートする」というのが、私の目標です。どんなふうに過ごしたらそれがかなうのか、模索しています。

平均寿命と健康寿命に差がある患者さんは少なくないのでしょうか。

春日井啓悦院長 さくら通りクリニック2

そうですね。往診の必要性があればもちろん伺いますが、できればそこを乗り越えて、歩いて来てくれるだけの体力を持って、寿命を迎えてほしいですね。自分の健康を維持するためのいろいろな努力は、以前だと医師任せで良かったかもしれません。しかし今は、ご自身でできる健康管理も大切です。毎日を生き生きと生きることが重要で、それは医療機関に通うだけで得られるものではないと思います。そこは患者さんと手を取り合っていけたらいいですね。その方の寿命まで元気でいられることが、患者さん本人にとっても一番良いことなんじゃないかなと思います。

患者の医療に対する心配事を減らしたい

どのような相談が多いですか?

春日井啓悦院長 さくら通りクリニック3

症状に関することはもちろん、それ以外では、例えば「体が痛くて整形外科に行ったけれども、何を言われたのかよく理解できなかった。悩みが解消されない」とおっしゃる患者さんがときどきいます。もし患者さんから「他院の先生の言ってることがわからない」と言われたときは、「こんなふうに先生に聞いてみたらどう?」「自分が話したいことをメモに書いていったらいいよ」などアドバイスをしています。患者さんはいざ診察室に入ると、緊張して症状をうまく説明できないこともあるんですよね。医師にとっても診療しやすいよう些細な準備をしていただくだけで、結果的に患者さんも満足できるような治療につながると思います。ですので、他院の先生との橋渡しのようなことをして、患者さんが医療に対して心配事を抱えないよう、少しでも解消できたらいいなと思っています。

スマートフォン問診について教えてください。

患者さんが来たときに保険証の情報や、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の有無などの情報を、ウェブ問診にて事前にご入力いただいています。ご入力いただくと診療がスムーズに進むので、お互いにメリットがあると思い導入しています。ただ、AIの問診なので、こちらが期待するほど、理路整然とした問診ができない場合もあります。その場合は、診療のときに不足している情報を患者さんから直接お聞きしています。スマートフォンなどデバイスがない方に向けて以前より使っている紙の問診票もありますので、お持ちでない方はそちらにご記入いただいています。

発熱専門の外来もされているんですね。

春日井啓悦院長 さくら通りクリニック4

発熱専門の外来を通して感じたことは、重症化リスクの高い高齢者の方ほど、いち早く電話をかけることが難しいということです。高齢者のために優先枠を設けていますが、困っている高齢者の方へ医療を届ける工夫は今後も課題だと思っています。新型コロナウイルス感染症が感染症法上で5類に移行する予定ということで、エアロゾル感染がクリニック内で起きないよう気をつけつつ、発熱者の待合室を用意したいと考えています。現在は、院内感染を起こさないよう夏でも冬でも外でお待ちいただいていましたが、5類になることで、インフルエンザと同じ扱いにし、検査は今までどおり屋外で行い、一般の患者さんとは別の待合室でお待ちいただくという方法を考えています。時間や場所を工夫して分けることで、発熱者がつらい思いをしないよう、環境を整えたいと思っています。

人々をつなぐ架け橋のような存在になりたい

医師としてやりがいを感じる瞬間を教えてください。

春日井啓悦院長 さくら通りクリニック5

クリニックに来てくれた患者さんが1人でも多く笑って帰る姿を見ることですかね。「その日が患者さんにとって良い日であったかな」「困ったことがなくなったかな」と日々考えて診療にあたっています。私にそこまで大きな力があるわけではないですが、クリニックに来てくれた患者さんが少しでも気持ちが楽になってもらえると、とやはりこちらもうれしいです。病気で困っている方を助けるために、医師は存在しています。クリニックなので大きな手術などはできませんが、大規模病院へ紹介状を書くことで希望される方のサポートができればありがたいなと思いますね。

最近の楽しみについて教えてください。

猫と遊ぶことですね。わが家に猫が来てもう3年くらいになりますが、猫が来てから、家族の会話が増えました。家族それぞれ違う方向を向いてたのが、猫が来てくれたおかげで、みんなで面倒を見るようになって、家族それぞれが役割を持つようにもなりましたね。「猫は人をつなげる力があるんだな」と思っています。これまでペットを飼ったことがなかったのですが、飼ってみてそう思いましたし、自分も人々をつなぐ架け橋になれたら良いなと思いますね。猫と遊んでいると癒やされるので、ゴルフに行くこともせず、一緒に遊んで楽しい時間を過ごしています。

地域の方へのメッセージをお願いします。

春日井啓悦院長 さくら通りクリニック6

体の症状で悩みを持つ方は、気軽に相談できる医師を探してほしいと思います。健康は医師任せではなくなってきた時代ですので、体をよく動かして、悩みをため込まないようにしてほしいですね。クリニックに来ていただければ、何かお役に立てることや、お手伝いができるかもしれません。気軽な気持ちでお越しください。

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