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羽田 潤 院長の独自取材記事

成城さくら歯科

(世田谷区/成城学園前駅)

最終更新日:2023/12/19

羽田潤院長 成城さくら歯科 main

成城学園前駅北出口から徒歩1分。にぎやかな商店街の中、れんが調の外観が印象的なビルの2階にある「成城さくら歯科」は2013年に開業。虫歯や歯周病の治療のほか、インプラント治療・セラミック治療・矯正治療などに幅広く対応する同院には、近隣の世田谷区や目黒区、小田急線沿いのエリアなど、首都圏各地から患者が訪れている。羽田潤院長は「口腔内すべてを診ること」をモットーに、あえて専門分野をつくらず総合的な診療を実践。2023年8月のリニューアルではマイクロスコープと、マイクロスコープを活用した治療専用のユニットを新たに導入し、先進的かつ高い技術が求められる精密治療にも積極的に取り組んでいる。「常に前を向き、歯科医療に真摯に取り組み続けたい」と語る羽田院長に、診療へのこだわりや同院の特徴などを聞いた。

(取材日2023年9月27日)

包括的な診療で、歯の健康と口腔機能の改善をめざす

まずは、院長の診療方針を教えてください。

羽田潤院長 成城さくら歯科1

2013年の開業以来、口腔内すべてを診ることにこだわって診療を行ってきました。お口の中の環境を維持していくためのすべてが大切なので、あえて専門分野をつくらず、総合的な診療を実践しています。それは、自分が得意とする分野のフィルターを通して治療計画を立ててしまうと、治療方法が限られてしまう恐れがあると思うからです。狭い視野にならず、幅広い選択肢の中からその患者さんに合った治療を選択し、どの分野でも専門性の高い治療を提供できるよう、口腔内すべてを診ていきたいと考えています。また、妥協のない丁寧な治療にもこだわっています。そのために、3Dカメラや歯科用CTなど先進の機器も積極的に取り入れています。とはいえ、新しい機器なら何でも導入するわけではありません。機器の性能や使い方を事前に勉強して、自分がめざす包括的な診療の実践に必要だと判断したものを導入しています。

口腔内を包括的に診ているのですね。

そのとおりです。当院が提供するのは、口腔内の機能を改善するための治療です。さまざまな検査を行って状態を把握し、患者さんそれぞれのゴールを設定します。ゴールにたどり着くためにどのような治療が必要で、どれくらいの時間と費用がかかるのかを明確に提示して、患者さんの納得を得てから一緒に治療を進めていきます。インプラント治療については後進の指導ができるくらいに、入れ歯についても専門的な知識や技術の習得に努めてきました。開業当初は対応していなかった噛み合わせの治療や歯列矯正も、現在は対応可能です。ありがたいことに、近隣にお住まいの方だけでなく、小田急線沿いのエリアや、遠くは千葉など幅広い地域から多くの患者さんに来院していただいています。

矯正治療へのこだわりを教えてください。

羽田潤院長 成城さくら歯科2

歯並びだけを診るのではなく、骨格や顎の関節の形、また筋肉のタイプも確認しながら治療を進めています。3Dカメラや歯科用CTなど、デジタル機器を活用した診療方法で、デジタルの活用によって数ヵ月ごとの見た目の変化が3Dモデルになり、今まで曖昧だった矯正期間も明確に示せるようになりました。歯並びや骨格のデータに噛み合わせのデータも組み入れ、機能的な面も合わせて確認しています。当院では、歯の痛みや噛み合わせを主訴に来院された患者さんであっても、多角的に検査を行った結果、それらの悩みを改善する方法の一つとして考えられれば矯正治療を提案します。インプラント治療と矯正をからめた治療が適していることも考えられます。その場合も、めざすのは歯の健康と口腔機能の改善です。インプラントが入ったときにどのような噛み合わせが良いのかなど、双方のバランスと機能面を考慮して設計します。

口腔内の状況を視覚化・数値化し、わかりやすく説明

治療前の検査に重点を置いているそうですね。

羽田潤院長 成城さくら歯科3

患者さんが歯科医院を受診されるのには何か理由がありますよね。特に、口は自分で確認できる器官です。鏡を見て歯が黒くなっていたり、舌で触って口の中に違和感があったりすると、それらを主訴に来院されます。そのため検査をしなくても「虫歯だから治療して」とおっしゃる方もいますが、ひとくくりに虫歯といってもみんなが同じではありません。原因を把握しておかないと、治療が進んだ先で再発してしまうケースが多く、また痛みなどの自覚症状がなくても進行していることもあります。歯科医師はそのような状態を日々目の当たりにしていますから、患者さんの訴えだけで治療には進みません。その方にとって必要な治療を考えるためにも、検査はとても大切なのです。

実際にはどのような検査を行っていますか?

まずはエックス線検査や口腔内の撮影、必要に応じて3Dカメラで歯の内側も撮影し、歯の状態や噛んだ時の強さなどを確認していきます。唾液検査や歯茎の検査など、当院の検査項目は多いと思いますが、それは患者さんに現状を知ってもらうことが大切だと考えているからです。例えば、噛み合わせに問題がある場合「噛む力が強いから気をつけて」と言うだけではなく「今これくらいの力で噛んでいるので、基準値のこの数値に近づけましょう」と伝えたほうが目標も定まりやすいでしょう。検査をしてお口の状況を視覚化・数値化することで治療の必要性が理解しやすく、治療意欲の向上にもつながると思います。もう一つ大切なのが、問診です。患者さん自身も気づいていない不安や要望を会話から拾い上げ、その後の治療に役立てています。リラックスできる雰囲気づくりを心がけているので、何でも気軽にお聞かせください。

衛生管理にも力を入れていらっしゃいますね。

羽田潤院長 成城さくら歯科4

特に院内感染予防に力を入れています。虫歯や歯周病は感染症の一つです。治療後も感染症にかかるリスクを抑え、炎症や疼痛の発生防止につなげる狙いから、開業当初から次亜塩素酸水を生成する機械を導入しています。器具の洗浄、歯科ユニットから出る水など、治療で使うすべての水に使用しています。さらに、治療時の口腔外バキュームの使用や性能にこだわった滅菌機器も導入し、さまざまな感染症対策と丹念な衛生管理を実施しています。

先進機器を生かせる技術を磨き、環境を整備

専門知識を深めて設備導入を惜しまない、その原動力は何でしょうか?

羽田潤院長 成城さくら歯科5

「嫌われたくない」という気持ちが大きいですね。もともと歯科医師の家庭に生まれたこともあって「歯医者が嫌い」と言われると、自分が嫌いと言われているように感じることもありました。自分が歯科医師として嫌われたくないのはもちろんですが、皆さんに歯科医院という場所を嫌いになってほしくないのです。ですから、患者さんにはきちんと説明を行って納得していただき、設備を整え、一つ一つの治療の専門性を追求して、責任ある歯科医療を届けていきたいと思っています。

2023年8月のリニューアルで、マイクロスコープと3Dプリンターを導入されたそうですね。

マイクロスコープの導入は以前から検討していたのですが、どのような環境下で使用するのが適切なのかなど、さまざまな疑問を解消するために勉強を行ってきました。2023年8月には、マイクロスコープと併せて、マイクロスコープを活用した治療専用の歯科ユニットを設置することになりました。専用の歯科ユニットは通常のチェアタイプではなく、あおむけに寝るベッドタイプのユニットです。患者さんは安定した無理のない姿勢でリラックスして治療を受けられ、施術する私も細かな振動や患者さんの体の動きに左右されにくく、精密な治療を提供できると思い取り入れました。治療中に医師が座る椅子の位置も、患者さんの頭の位置を考慮して適切なポジションにセットされています。3Dプリンターは、入れ歯やかぶせ物などの補綴物の作製を、より精度高く、クリーンに作製できるように導入をしました。

最後に今後の展望をお聞かせください。

羽田潤院長 成城さくら歯科6

マイクロスコープは、神経にまで達した重度の虫歯に対する根管治療に使用していますが、将来的にはセラミック素材のかぶせ物や詰め物の治療にも活用していければと考えています。また、2021年12月に分院である「成城さくら歯科三鷹院」をオープンし、法人としては多くの患者さんに対応できるようになりました。現在、歯科医院のIT化を進めており、両院で患者さんのカルテや歯型のデータなどを共有し、私と三鷹院の歯科医師でディスカッションするなど、より適切な治療法を検討する機会も設けています。今後も、どのような症状・状況でもその患者さんに合った適切な治療を提供できるよう、自分が理想とする歯科治療に真摯に取り組んでいきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/18万8000円~、セラミックの修復治療/5万8000円~、歯列矯正/8万円~

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