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小林 信介 院長の独自取材記事

上野毛脳神経外科クリニック

(世田谷区/上野毛駅)

最終更新日:2024/08/09

小林信介院長 上野毛脳神経外科クリニック main

上野毛駅から徒歩2分の環八通り沿いにあるのが「上野毛脳神経外科クリニック」だ。脳神経外科というと受診のハードルが高い印象だが、脳の器質的な異常の有無を早期に発見するには気軽な受診が不可欠。小林信介(こばやし・のぶすけ)院長は、開業当初から「誰でも気軽に立ち寄れる脳神経外科クリニック」をめざし、経験に基づく精密な診療と患者に寄り添うアドバイスを行ってきた。現在では、頭部外傷を負った子どもから頭痛に悩む大人、認知症の不安を抱える高齢者まで、日々多くの患者が気後れすることなく訪れる。開業時から導入する閉塞感と圧迫感が少ないオープン型MRIは、2024年夏にリニューアル。これまでより短時間で精緻な画像を撮影できるという。同院の特徴やめざす医療について、小林院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2024年6月3日)

新型のオープン型MRIで、不安の即日解消をめざす

開業から12年がたちましたが、あらためてクリニックの成り立ちをお聞かせください。

小林信介院長 上野毛脳神経外科クリニック1

昭和大学脳神経外科で准教授として勤務した後、2012年に開業しました。大学病院では多くの手術に関わり、とてもやりがいを感じていたんです。その一方、MRI検査が必要だと判断してから実際に検査を実施するまでに数日から1週間のタイムラグがあることにジレンマを感じてもいました。大きな病院は待ち時間が長く、すべて1日がかりですから、検査結果を聞くための休みも取らなければなりません。脳神経外科を受診する患者さんはMRI検査を希望される方が非常に多いのですが、これでは気軽に検査を受けることができませんよね。そこで、もっと手軽にMRI検査を受けてもらいたいという思いを込めて「MRIを導入した脳神経外科クリニック」を開業しました。

こちらで導入されているのはオープン型MRIだそうですね。

MRIというとトンネル型のタイプをイメージされる方が多いと思いますが、当院ではオープン型MRIを採用しています。圧迫感や閉塞感を感じづらいので、小さなお子さんや閉所恐怖症の方にも安心して検査を受けていただくことができます。2024年夏には新型のオープン型MRIに切り替え、より短時間で精緻な画像が得られるようになりました。診察からMRI検査、検査結果のお知らせまですべてその日に完了できるので、不安な気持ちで待つ時間はほとんどありません。同時間に検査の必要な方が殺到した場合などは優先順位をつけてお待ちいただくこともありますので、事前にお電話をいただければ当日の混み合わないタイミングをお知らせすることもできますから、気軽にご連絡いただきたいですね。

脳神経外科診療では、MRIによる画像検査が重要だと聞きました。

小林信介院長 上野毛脳神経外科クリニック2

頭痛一つとってもその背景はさまざまで、原因によって治療も変わってきます。痛み、しびれ、めまい、物忘れといった症状の背景を探る上で、脳や脊髄を視覚的に把握できるMRI検査はとても有用です。しかし、画像データさえあれば良いわけではありません。画像検査で器質的に問題がないことがわかっても、患者さんは症状を感じているということは多々あります。診察と画像検査のバランスが重要で、見えない原因を探るためには丁寧な診察が不可欠なのです。実をいうと、勤務医時代には「器質的に問題がなければOK」としていたこともありました。しかし、こちらで診療するようになってからは、問題が見つからない人にもちょっとしたアドバイスや先々の展望、再受診の目安など、患者さんにとって安心材料となる何らかの情報を提供するようにしています。患者さんとの距離が近いクリニックでの診療を通して、サポートのための引き出しが広がったと感じています。

脳疾患から脊椎・脊髄疾患まで、トータルに診療

どのような患者さんがいらしていますか?

小林信介院長 上野毛脳神経外科クリニック3

脳神経外科に来院される患者さんというと、一般的に65歳以上の方が多いといわれますが、当院の場合は働き盛りの20代前後から50代の方が中心です。頭痛を訴えていらっしゃる方が多く、「脳梗塞など、重篤な病気による頭痛でないか鑑別してほしい」と「頭痛を何とか治してほしい」の2パターンのご要望があるように感じています。慢性的な頭痛で鎮痛剤を常用している方や、脳卒中家系なので自身も不安だという方からのご相談もよくあります。認知症を心配して来られる方や若年性認知症を疑って来られる若い方も増えているように思いますね。あとは、近隣の幼稚園、保育園、小学校などで不意の事故により頭を打ったお子さんも少なくありません。先生が引率していらっしゃるケースも多く、お子さんと先生を少しでも早く日常に戻せるよう、スピーディーに診療することを心がけています。

頭痛の治療について教えてください。

原因により治療法もさまざまです。脳卒中などが見つかればすぐに適切な病院にご紹介しますし、鎮痛剤を処方して様子を見るようにお勧めすることも。最近、リモートワークの方が増え、これまでなかった頭痛や首の痛みを訴える方が目立つようになりました。そうした方には、自宅で仕事をする際のモニターの高さや座る姿勢などをアドバイスしています。普段使用しているオフィスと違う自宅環境では、気づかないうちに体に負担をかけていることも多いんですよ。また、片頭痛と診断した方には内服薬を処方する他、従来の薬で改善が見込めない片頭痛の患者さんを対象として頭痛発作の抑制をめざす皮下注射も行っています。月に1度注射のために通院していただく必要はありますが、有用な治療法の一つと考えています。興味のある方はぜひご相談ください。

先生は、脳疾患だけでなく脊椎・脊髄疾患にも精通していらっしゃるとか。

小林信介院長 上野毛脳神経外科クリニック4

頭や首、背中などの痛みや手足のしびれ、めまいなどの症状は、脳に原因があるものもあれば脊椎・脊髄に起因するものもあります。頭だけを診るのではなく、脊椎・脊髄を含めてトータルに診療することが必要です。そのため、2002年〜2004年にはドイツのギーセン大学脳神経外科で、椎間板ヘルニアなどの診療・手術の技術について学びを深めました。欧米の脳神経外科医は脊髄や腰椎の疾患に対しての診療実績も数多くあるのです。「この症状は脳神経外科と整形外科のどちらに行けば良いのだろう?」といった場合でも、安心してご相談いただければと思います。

患者のニーズを丁寧に探り、それに応える診療を実施

スタッフさんの親身で温かな接遇も印象的です。

小林信介院長 上野毛脳神経外科クリニック5

患者さんは、頭痛などの症状があることはもちろん、その原因を知るための検査にも不安を感じています。特にMRIを受けに当院にいらした方や、お子さんの中には、緊張した面持ちで来院される方が少なくありません。当院のスタッフは、予約のお電話や待ち時間に「検査の何が心配か」を丁寧にヒアリングし、音が怖い方には耳栓をお渡しする、閉所が苦手な方にはアイマスクをご提案するといったように、個別のニーズに寄り添って対応してくれています。漠然とした不安が強い方には、検査中ずっとそばにいて声をかけ続けてくれることも。当院の検査がスムーズに進むのは、優秀なスタッフのおかげであると感謝しています。

感染予防対策が行き届いた院内にも安心感があります。

開業当初から院内感染予防には取り組んできましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を契機としてさらに体制を強化しました。マスク着用なども徹底しています。発熱がある方には事前にお電話をいただくことで、昼休みや診療後などに、他の患者さんと時間をずらして対応することも。院内の換気にも気を配っています。

読者に向けてひと言メッセージをお願いします。

小林信介院長 上野毛脳神経外科クリニック6

クリニックに足を運ばれるからには、皆さん何かしら求めていることがあるはずですよね。それが何なのかを確認し、できる限り求めるものを持ち帰っていただける診療を大切にしています。症状の原因究明には、MRIを用いた精密な検査が役立ちます。手術が必要となる方には、疾患に合わせて適切なドクターをご紹介することが可能です。脳に器質的な問題がなければ、脊椎・脊髄を含めて原因を考えていきますから、頭や首の症状や認知の問題などでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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