歯茎の腫れや口臭の原因になり得る
歯周病予防で健全な口内環境を
蛭間歯科クリニック
(墨田区/両国駅)
最終更新日:2024/02/20
![蛭間歯科クリニック 歯茎の腫れや口臭の原因になり得る 歯周病予防で健全な口内環境を](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctormt/img_title_url/11882/top.jpg)
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「虫歯治療をしたのに歯茎が腫れてきた、歯磨きをしているのに口臭が気になるといった症状に悩まれているなら、原因の一つとして歯周病を疑ってみる必要があるかもしれません。」と語るのは、歯周病の治療と予防に注力している「蛭間歯科クリニック」の蛭間重能院長と國本あゆみ副院長だ。今や3人に1人が罹患していると言われ、歯を失う要因の大きな割合を占めている歯周病は、糖尿病やリウマチ、認知症など全身疾患への関与が注目されている。たとえ毎日の歯磨きを欠かさずとも、その方法が適切でなければ歯周病は静かに進行していってしまうという。今回は正しいブラッシングの指導やプロフェッショナルなチェックを受けられる定期検診の重要性、毎日のケア方法、手入れしやすい口腔内を実現するための矯正治療などについて詳しい話を2人に聞いた。
(取材日2023年4月18日)
目次
適切な治療と定期検診で歯周病を予防し自分の歯で噛む喜びと全身の健康維持につなげる
- Q虫歯を治療しても歯茎が腫れたりするのはなぜでしょうか?
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A
▲自分の歯を残すためには歯周病の予防が重要と語る蛭間院長
【蛭間院長】歯茎はストレス、疲労、風邪などさまざま理由で腫れを起こすことがあります。しかし大元の原因として考えられるのは、歯周ポケット内にいる歯周病菌です。虫歯の原因である虫歯菌は歯の硬組織の中に存在していますが、歯周病菌は軟組織である歯の周囲で進行していくため、虫歯を治療しても歯周病菌の除菌がなされていなければ、歯茎が腫れてきてしまう恐れがあります。また疲労や風邪などで体の抵抗力が弱まると、歯周病菌が活性化して歯茎の腫れを誘発することも考えられます。腫れが軽いうちは歯磨きで改善が期待できますが、歯茎の色が変色するなど進行が見られる場合は、歯科医院で歯周ポケット内の除菌をする必要があります。
- Q普段歯を磨いていても、口臭が気になることがあります。
-
A
▲歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることが大切だ
【蛭間院長】不十分、不適切なブラッシングや加齢、ドライマウス、内臓疾患などさまざまな要因が考えられますが、歯石が多く付着している、歯間に食べ物のかすが溜まっているなども原因に考えられます。特に入れ歯や義歯、インプラントなど人工歯が入っている場合は、周辺のプラークをブラッシングで取り残しやすいので注意が必要です。口臭を予防するためには、歯科用の洗口液で口をこまめにすすいだり、唾液の分泌を促すようなマッサージなども有用ですが、根本的な改善を図るには歯科医院における正しい歯周病治療と定期的なメンテナンスが必要です。また舌苔の付着も口臭の原因になりやすいので、舌を磨く習慣をつけるようにいたしましょう。
- Q歯周病はどのように治療をしていけば良いのでしょうか。
-
A
▲唾液をチェックして一人ひとりの口腔状態を確認
【蛭間院長】まずは歯科医院で唾液チェックと歯周ポケットの検査を受けることが重要だと思います。歯周ポケットの深さによって治療法が決まりますが、出血箇所があればそこを中心に歯周ポケット内の除菌と歯石を除去するための治療から始めます。かなり重度の場合は、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)という専門的機械的歯面清掃を行います。治療は、歯茎の腫れや歯のぐらつきがなくなったら完了しますが、そこがゴールではありません。快適な口腔状態を維持するためには歯科衛生士による定期的なメンテンナンスを受け、正しいブラッシング法を学んで日々実践していくことが必要です。
- Q日頃のケアで必要なことを教えてください。
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A
▲蛭間院長や國本副院長が信頼をおく歯科衛生士たちが在籍する
【蛭間院長】理想的なのは、毎食の1時間後くらいに歯磨きをして洗口液で口内をすすぐことです。特に夕食後はなるべく飲食をしないほうが歯の健康が保たれます。歯間ブラシやフロスは、気分転換もかねて仕事や家事の合間などに行うと良いでしょう。また利き手と反対側の部位や奥歯、糸切り歯の周辺は磨き残しが多いので、縦磨きやフロスを使用しましょう。使用する歯ブラシの毛の硬さや長さ、ブラッシング圧によって期待できる歯垢除去効果が大きく異なるので、歯科衛生士に相談しご自身の口内環境や歯茎の状態に適したものを選ぶことも重要です。当院は5人の歯科衛生士が在籍し、充実したメンテナンスが受けられるよう環境を整えています。
- Qそのほかに口内環境を改善するための方法はありますか?
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A
▲清掃性の向上が口腔ケアのしやすさにつながると話す國本副院長
【國本副院長】最近は予防歯科の観点から、矯正治療を希望される50~60代の患者さんも増加しています。歯周病の予防で重要なのはブラッシングとクリーニングですが、歯並びが悪いと歯間に物が詰まりやすくなったり磨き残しが多く、正しいケアが難しくなりがちです。また噛み合わせによる歯周病の悪化なども心配です。矯正によって歯並びを整えることができたら、クリーニングしやすく、歯ブラシなどの清掃性が向上することで、歯周病の改善や虫歯リスクの低下にもつながるでしょう。いつまでも自分の歯でおいしく食事をしたいとお考えの方は、予防歯科の観点からも一つの選択肢として矯正治療も検討されてみてはいかがでしょうか。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正治療/80万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。