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蛭間 重能 院長、國本 あゆみ 先生の独自取材記事

蛭間歯科クリニック

(墨田区/両国駅)

最終更新日:2024/02/19

蛭間重能院長、國本あゆみ先生 蛭間歯科クリニック main

両国駅西口から徒歩1分の「蛭間歯科クリニック」は1982年の開業以来、地域に根差した歯科医院として、地域住民の口の健康に貢献し続けてきた。蛭間重能院長は、できる限り歯を抜いたり、削ったりせずに虫歯や歯周病を治療する「歯科保存治療」に注力。そして、蛭間院長の娘である國本あゆみ先生は、大学で学んだ口腔外科を専門に診療を行っている。そんな得意分野の異なる2人の特性を生かして行う診療は、選択肢も多い。また、口腔機能の衰えが心身機能の低下につながる「オーラルフレイル」にならないよう、予防歯科にも力を注いでいる。5人の歯科衛生士とともに、患者に寄り添う姿勢でコミュニケーションを重視した丁寧な診療を実践する。そんな蛭間院長とあゆみ先生に、診療方針や患者への想いなどの話を聞いた。

(取材日2022年3月8日)

自分の歯で食べ続けるために、保存治療を一貫して追求

こちらは歴史ある歯科医院だと伺いました。

蛭間重能院長、國本あゆみ先生 蛭間歯科クリニック1

【蛭間院長】1982年の開業から40年たった現在も、地域にお住まいの多くの皆さまに足を運んでいただいています。当院は開業以来、「できるだけ歯を削らない」「神経を抜かない」「歯を残す」歯科保存治療をモットーに掲げ、ご自身の歯で噛む力を長く保つための歯科治療に力を入れています。歯科治療がどんなに進歩しても、天然歯に勝るものはありません。治療のためとはいえ、歯を削ったり神経を抜いたりすると、歯の寿命は縮みます。その一方で、歯科衛生士によるプロのメンテナンスを定期的に受けていれば、虫歯や歯周病も早期発見、早期治療が可能で、歯を削らず、神経を残せることにつながるのです。将来的に大きな治療をせずに済むよう、継続的なメンテナンスをお勧めしています。

どのような患者さんの来院が多いのですか?

【あゆみ先生】院長を信頼して何十年にもわたって通ってくださる方や、最近は私と同世代の30~40代の女性、働き盛りの男性の患者さまも増えてきました。私のほかに、女性歯科医師が非常勤で診療しており、ありがたいことに、女性ならではの悩みも相談しやすいというお声をいただいています。例えば、「実は今、不妊治療中で……」など、男性歯科医師には少し話しづらいことも、同性なら気軽に話してくださいます。そういったご事情がわかれば、その方にとってより良い治療法を提案することができるので、日頃からコミュニケーションを重視した治療を心がけています。

お二人の診療方針を教えてください。

蛭間重能院長、國本あゆみ先生 蛭間歯科クリニック2

【蛭間院長】歯を削らない、神経を取らない、歯を抜かない。これが私の一貫したポリシーです。その目的は何歳になっても自分の歯で食べられることに他なりません。自分の歯で食事ができることは何物にも代えがたい幸せです。歯を削ったり抜いたりしてしまうと、将来的にブリッジやインプラントが必要になり、費用もかかる上に治療も難しくなることが多々あります。そうならないために、定期的な受診とメンテナンスをお勧めしています。
【あゆみ先生】患者さまの話を丁寧に聞くことです。歯のことだけでなく、生活習慣や持病などのバックグラウンドを把握した上で、納得のいく選択をしていただけるよう、患者さまに寄り添いながら、しっかりサポートしたいと考えています。表情や声のトーンも見逃さず、少しでも迷いがある方には時間をかけて、治療法を一緒に考えていきたいと思います。

虫歯や歯周病は悪くなる前に予防を。鍵はプロのケア

セルフケアだけでは予防はできないのでしょうか。

蛭間重能院長、國本あゆみ先生 蛭間歯科クリニック3

【蛭間院長】自分の歯を残すためには、虫歯や歯周病を未然に防ぐことが重要です。残念ながら、自分では磨けているつもりでも、実際は歯ブラシが行き届かず汚れが残っているケースはとても多いのです。また、そもそも歯石や歯垢は専門の道具と歯科衛生士の技術がないと取れません。当院では5人の歯科衛生士が、専門の機器で約1時間かけて丁寧に口腔内を清掃するほか、磨き方の癖などを客観的に診て正しい歯磨きの仕方を指導します。さらに歯間ブラシや口腔洗浄液などの使い方なども説明し、自宅でしっかりと口腔ケアができるようにフォローします。予防はセルフケアとプロのケアを両方組み合わせていくことが鍵なのです。

常勤の歯科衛生士が5人もいらっしゃるのですね。

【あゆみ先生】20年以上のキャリアを持つベテランから若手まで、技術力のある衛生士が在籍しています。当院ではインプラントなど長期間にわたる治療を除き、定期的なメンテナンスではあえて非担当制を採用しています。その理由は、一人の患者さまの口腔内をさまざまな歯科衛生士が多角的にチェックすることで、変化に気づく精度が上がるからです。同時に衛生士自身のスキルアップにもつながると考えています。予防歯科の一環として、虫歯菌や歯周病菌の状態をご自身で知っていただくために、結果が5分で出る唾液チェックも導入しています。3~4ヵ月に1回、半年に1回といったように、患者さまにとっての適切なメンテナンスのスパンをお伝えするなど、続けやすい環境づくりにも力を入れています。衛生士のチームワークの良さも当院の大きな特徴で、院長と私がめざす「患者さまファースト」の診療をサポートしてくれています。

矯正治療も受けられるのですね。

蛭間重能院長、國本あゆみ先生 蛭間歯科クリニック4

【あゆみ先生】矯正歯科と小児歯科は、歯科医師である私の夫が非常勤で対応しています。お子さんの虫歯は減ってきていますが、歯列不正のお子さんが増えています。また最近は、予防歯科の観点から、矯正治療を希望する50~60代の患者さまも増加しています。歯の凸凹がなくなって、歯ブラシなどの清掃性が向上すれば、歯周病の改善や虫歯リスクの低下につながります。いつまでも自分の歯でおいしく食事をしたいとお考えの方は、年齢を問わず、予防歯科の選択肢の一つとして、矯正を検討されてみてはいかがでしょうか。

全身の健康を守るために必要な口腔ケア

全身の健康と口腔ケアの関係性について教えてください。

蛭間重能院長、國本あゆみ先生 蛭間歯科クリニック5

【蛭間院長】口腔内の状態は全身の健康に直結しています。口腔ケアが不十分で、歯周病菌が血液の流れによって全身に回ると、糖尿病やリウマチなどの全身疾患を悪化させることもあります。その一方で、歯周病の治療が糖尿病の改善にもつながることが最新の研究でわかってきました。さらに近年、特に注目されているのが、高齢者の口腔機能の衰えが心身機能の低下につながるという「オーラルフレイル」の考え方です。加齢によって、物を噛む力が衰えてくると、脳への刺激が減少して認知症になりやすくなることが指摘されています。定期的に歯科衛生士によるケアを受けていただくこと、そして毎日の食事や適度な運動を日課にすることが全身の健康を守ることにつながるという説明も、折にふれて患者さまにはさせていただいています。

歯を抜かない治療が難しい場合はどのように対応されているのですか?

【あゆみ先生】抜けてしまった歯の治療として、補綴やインプラント治療を行っています。例えば、インプラント治療は5年後、10年後を見据えて、口腔内により多くの歯を残すための戦略の一つです。長い目で見て、今インプラントにしたほうが良いという場合は、メリット・デメリットをしっかりお伝えし、納得のいく選択をしていただけるように努めています。当院のインプラント治療はCTを導入し、シミュレーションしながら、安心・安全を心がけて精密手術を行っています。それでも決心がつかない方には、不安の原因に耳を傾け、やって良かったと思える治療法を一緒に考えていきます。

読者にメッセージをお願いします。

蛭間重能院長、國本あゆみ先生 蛭間歯科クリニック6

【蛭間院長】歯科治療はこじれるほど治療費も時間もかかります。特に、虫歯が増え始める中高生の頃こそ定期的に歯科検診を受けて、大切な天然歯を守ってほしいですね。当院では墨田区の各歯科検診も行っていますので、ぜひご活用ください。長年定期的に歯のお掃除に来る方は、年を重ねても歯のトラブルが非常に少ないです。歯のメンテナンスは感染症予防にもつながりますし、マスク生活で口臭が気になる方も、プロのメンテナンスを受けてみてください。
【あゆみ先生】これからも患者さまの話をよく聞き、心に寄り添う診療を続けていきたいです。さまざまなご希望に対応して一つでも多くの選択肢をご提案できるよう、日々スキルアップを心がけています。うれしいことに、私の治療を受けたいと遠方から来院される方も少なくありません。歯科治療は歯科医師との相性もとても大事です。セカンドオピニオンにも応じていますので、些細なことでもご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万円~40万円、小児矯正/40万円~、部分矯正/20万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/80万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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