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柏木 三喜也 院長の独自取材記事

柏木クリニック

(墨田区/東向島駅)

最終更新日:2020/04/01

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東向島駅前はほっとする風情の商店街だが、駅改札を出るとすぐ看板が見える「柏木クリニック」はその町並みにすっかりなじんでいる。自転車などが数台停められるスペースのある、摺りガラスの引き戸を開けるとゆったりと落ち着く待合室がある。院長の柏木三喜也先生は、白衣は着ずにシャツにノーネクタイ。インフルエンザの流行時期以外はこのスタイルだそうで、患者との距離の近さが感じられる。そんな柏木院長に、クリニックや地域への思いなどについて聞いた。
(取材日2017年3月13日/更新日2020年2月28日)

近隣の目が行き届く下町で、日常的な病気をフォロー

開業されたのは2004年ですね。

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そうですね、もう16年になります。開業前は母校の東京慈恵会医科大学病院の外科におりましたが、もうどちらも同じ年数くらいになりましたね。もともとは、外科のほうが直接的に患者さんを治すことができるという点で魅力を感じていたのですが、開業にあたってはやはり、かかりつけ医として日常的な疾患を診ていきたいと思い、内科を診るようになったのです。でも、やってみてわかったと言いますか、患者さんに問診をして関わっていく内科の診療は、意外に自分の性分に合っていたようです(笑)。私は5人以上の人の前で話すのはどうも苦手なのですが、診察室というある意味プライベートな空間で、患者さんとお話していくのは向いていると感じます。

患者さんとじっくりお話されるのですね。

場合によりますが、基本的にはそう心がけています。それには、この東向島という下町の雰囲気も影響しているのだと思います。このエリアでの診察は、問診だけして終わり、ではなく、他愛もないおしゃべりも含めて、患者さんとの会話がありますからね。もともと、開業するなら下町がいいなと思っていたのです。私自身は文京区で生まれ育ちましたが、都会らしいというのか、隣近所とのお付き合いというのが希薄だったんですよね。下町の、この辺りでは町内会がきちんと機能していて町ぐるみで生活ができますし、近隣同士の助け合い、見守り合いもいまだに残っています。だから、病気にしても、誰にも気づかれずに重病になるまで放っておかれるようなことにもなりにくいですし、医師としてそうした街の一員として地域の健康を見守っていくのはうれしいことですね。

患者さんはどういった方が多いですか?

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高血圧や糖尿病といった生活習慣病の患者さんが主ですね。年齢でいえば65歳以上がメインです。あとは、駅がすぐ目の前ですから、会社帰りの方というのもいらっしゃいます。クリニックは診察室を2つ設けているので、心電図をとったり点滴をしていただくのに患者さんにも落ち着いて過ごしていただけるようになっています。また、月に1回は母校の後輩の先生に手伝いに来ていただいてもいます。

家族の状況や生活の背景も理解し、親身に診察を行う

先ほど、車いすの患者さんもいらしてましたね。

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そうですね。それも移転して変わったことです。バリアフリーにしたいと思っていました。今は道路からそのまま入っていただき、待合室から診察室、レントゲン室などもすべて車いすのままで入っていただけます。お手洗いも、少しスペースをとって男性用の便器も設けたんですよ。バリアフリーになったことで、実際、車いすの方がよく来院されるようになったと思います。地域で、あそこは入りやすいよと言ってもらえているのかもしれませんね。また、下町の良さということで言えば、患者さんとの会話や付き添いで、ご家族の状況などまでわかっているというのが大きいです。この辺りの高齢化率は全国平均よりは少し高めかと思いますが、一人暮らしのお年寄りもいらっしゃいますし、面倒を見られる家族がいるのか、どのような健康状態まで家で世話ができるのかといったことは、高齢者を診る時にはたいへん重要な情報になります。

訪問診療にも対応されていると伺いました。

開業して16年ですから、患者さんも年をとられて、歩けない、通院できないという方も出てきましたね。ご希望があれば、訪問診療も対応するようにしています。今は10人ほどの方のお宅に伺っています。長年、かかりつけ医として診察してきた方なので、通院できないからといって違うドクターにいきなりお世話になるというのは、患者さんもご家族も戸惑われるかと思います。今後もできる限り対応していければと考えています。

地域柄というのもあるのでしょうか。

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この辺りは街のコミュニティが生きているというほかにも良いことがあって、100床に満たないような個人病院がけっこうあるのですが、高齢の患者さんを一時的に診ていただくのに適しているんですね。急性期というほどではなくても、体調が優れなくて家にいるにはつらいとか、もちろん肺炎など加療が必要な時に、1週間から10日程度でも入院させてもらえると、落ち着くものなのです。都市部ではなかなか、そういった患者さんを受け入れてくれる病院を見つけるのは難しいものですが、この辺りではそうした調整が行いやすいですね。ただ、高齢の患者さんは入院して一度寝付いてしまうと、今度は逆に歩けなくなってしまうこともあるので、体調、病状とご家庭の様子などをいろいろと考え合わせて、指示をさせていただくようにしています。ご自宅で何とか様子を見られそうであれば、予後のことを考えると頑張っていただくほうが良い場合というのもあるのです。

病気の早期発見、プラス安心するためにも検査を推奨

内視鏡の設備も一新されたそうですね。

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レーザー光源内視鏡で、より精密に診断をつけられるようになりました。また、喉の反射で苦しくなるのが嫌な方でも、楽に検査していただけるよう、鼻から細めの管を通す経鼻内視鏡も取り入れました。胃カメラも大腸カメラも、基本的にはがんの早期発見、早期治療につなげるためのものですが、何も病気が見つからなかった時に、日々の安心材料にできるというのは、大きなメリットだと思うのです。実は私もつい先日、患者として内視鏡検査を受けてきたのですが、幸い大きなものは見つからずに済みました。そうすると、生活していてちょっと調子が悪いかなと感じても、がんではないから大丈夫と思えます。病気を見つけるだけでなく、見つからなくても安心できるというのは検査を受けるメリットではないでしょうか。

お忙しいとは思いますが、プライベートのお時間はどう過ごされていますか?

スキッパーキという犬を3匹飼っていて、毎朝の散歩は私の役目なんです。40分から1時間は一緒に歩いていますね。走るわけではないので健康法というほどではないかもしれませんが、彼らがいるおかげで生活が豊かになっているのは確かです。3匹とも気性が異なるので見ていて楽しいですし、言葉や気持ちも通じますからね。患者さんでも犬を飼われている方とは、愛犬家同士の会話にもなりますね。年に2回は犬を連れて家族旅行に行っていますが、もっとそういう時間をとれればいいなと思います。あとは、最近休日は同窓の医師仲間とゴルフを楽しんでいます。といっても、ゴルフに丸一日時間を費やすのは嫌なので、朝7時くらいにスタートして昼食を挟まずに昼の2時には上がる感じが理想ですね。夕方には家に帰って家族サービスしたいですし、犬の散歩もしてやらないと。そういう時間が、かけがえのない楽しみなんです。

もともとのご専門である外科の治療も多いのですか?

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骨が見えるほどの大きなけがであれば設備の整った病院のほうが良いかもしれませんが、ちょっとした切り傷ややけどなどの処置は対応させていただいています。特別なことでもありませんが、外傷には浸潤療法といって、ガーゼや消毒剤を用いない治療法を行っています。それだと傷痕が残りにくく、治療も短期間で済みますので、特に顔や手足など目立つ場所の傷には喜んでいただけますね。そうやって大学病院での外科医師としての経験も組み合わせながら、生活習慣病やインフルエンザ、風邪といった日常的な疾患も診ていき、地域の方々の健康をお守りしていきたいですね。

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