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柏木 三喜也 院長の独自取材記事

柏木クリニック

(墨田区/東向島駅)

最終更新日:2025/08/25

柏木三喜也院長 柏木クリニック main

東武伊勢崎線・東向島駅からすぐというアクセス便利な場所に位置する「柏木クリニック」。院内は待合室や診察室はもちろん、検査室やトイレに至るまで完全バリアフリーで車いすの患者も訪れやすい。大の犬好きだという院長の柏木三喜也(かしわぎ・みきや)先生は気さくな印象だ。患者との会話も楽しみつつ、かかりつけ医として日々、地域住民の健康を見守っている。そんな柏木院長が近年気になっているのが、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の患者の多さだという。重大な病気にもつながる可能性がありながら、初期段階では自覚症状が乏しい生活習慣病に関する注意点や、先進的な胃・大腸内視鏡検査なども提供する同院の診療について、話を聞いた。

(取材日2025年3月5日)

内科から外科まで地域の健康をフォロー

まずは先生のご経歴を教えてください。

柏木三喜也院長 柏木クリニック1

1986年に東京慈恵会医科大学を卒業し、その後はそのまま大学の外科に入局して大学病院で勤務していました。1995年から19997年にかけては、専門である膵臓疾患について学ぶためにスイスへ留学していたこともあります。そうして研鑽を積んだ後、2004年にこのクリニックを開業しました。 勤務医時代は、直接的に患者さんを治すための治療ができる外科に魅力を感じていたのですが、開業にあたってはやはり、かかりつけ医として日常的な疾患を診ていきたいと思い、内科を診るようになったのです。でも、やってみてわかったのですが、問診を通じて患者さんに関わっていく内科の診療は、意外と自分の性分に合っていたようです。診察室というある意味プライベートな空間で、患者さんとお話ししていくスタイルは自分に向いていると感じます。

普段、患者さんとはどのように接しているのですか。

当たり前のことですが、患者さんの顔をしっかり見て、丁寧な問診を心がけていますね。問診だけして終わり、ではなく、他愛もないおしゃべりも大切にしており、患者さんとの会話は多いです。そうした診療は、東向島の下町の雰囲気も影響しているかもしれません。この辺りでは横のつながりもあるし、近隣同士の助け合い、見守り合いも残っています。さらに、患者さんや付き添いで来られる方との話で、ご家庭の状況までわかるのも大きいですね。ご家族が、どのような健康状態まで患者さんを家で世話ができるのかといったことは、高齢者を診る時にはたいへん重要な情報になります。この街では、一人暮らしの高齢者の方でも、誰にも気づかれずに重病になるまで放っておかれるようなことにはなりにくいと感じています。医師として、そうやって地域の健康を見守っていけるのはうれしいことですね。

もともとのご専門である外科の治療も多いのですか?

柏木三喜也院長 柏木クリニック2

骨が見えるほどの大きなけがであれば設備の整った病院のほうが良いと思いますが、ちょっとした切り傷ややけどなどの処置は対応させていただいています。外傷には浸潤療法といって、ガーゼや消毒剤を用いない治療法を行っています。それだと従来の方法より傷痕が残りにくく、回復にかかる期間も短くなることが見込め、特に顔や手足など目立つ場所の傷には喜んでいただけると思います。そうやって外科医師としての経験も組み合わせながら、生活習慣病やインフルエンザ、風邪といった日常的な疾患も診ていき、地域の方々の健康をお守りしていきたいですね。

生活習慣病のリスクを認識し、悪化する前の治療が鍵

訪れる患者さんはどのような方が多いですか。

柏木三喜也院長 柏木クリニック3

比較的高齢の方が多いです。平均は取っていないのですが、70歳を超えているかもしれません。疾患でいうと、高血圧、脂質異常症、糖尿病といった、いわゆる生活習慣病ですね。7割ぐらいの患者さんが該当すると思います。生活習慣病の怖いところは、初期段階は基本的に自覚症状がほぼないことなんです。ですが、放置したままだと、だんだん生活に影響が出てきますし、リスクファクター、つまり危険因子となって他の重大な病気を引き起こす可能性があります。

生活習慣病からどんな病気になるのでしょうか。

例えば脂質異常症の一種である高コレステロール血症は、認知症のリスクを上げるといわれています。また高血圧は動脈硬化を進行させ、その結果、心臓の血管が詰まったり、脳梗塞になったりする可能性があります。糖尿病は悪化すると、失明や足の切断ということにもなり得ますが、現在は治療が進んで減ってきた印象ですね。一方で、最近は慢性腎不全になる人が多いようです。どの生活習慣病も、重大な病気へ一直線というわけではないですが、やはりつながっています。生活習慣病のリスクが高まるのは50代からとされているので、本当はその年代の方にもっと来院していただきたいという気持ちはありますね。治療率を上げていけたらと思っています。

生活習慣病の自覚症状がない場合、どういったきっかけで受診すればいいでしょうか。

柏木三喜也院長 柏木クリニック4

健康診断の結果で異常値が出たから相談に行くぐらいの、気軽な気持ちで来ていただきたいですね。お勤めの方なら会社で健康診断を実施していると思いますし、自営業の方などは区の健康診断が受けられるでしょう。当院へ健康診断を受けに来ていただいても構いません。大事なことは、繰り返しになりますが、初期の生活習慣病は基本的に無症状であることが多いということです。健康診断で何らかの注意が出たら危機感を持っていただきたいですね。

誰でも訪れやすい街の医療の玄関口に

こちらではどのような設備をそろえていますか。

柏木三喜也院長 柏木クリニック5

診察室は2つあります。心電図検査をしたり点滴をしたりする際は、もう一つの診察室を使うので、患者さんも落ち着いて過ごせると思います。他には胃や大腸の内視鏡検査ができる検査室やエックス線室なども備えています。内視鏡は精密な画像が得られ、精度の高い診断が可能なレーザー光源内視鏡を導入しており、細い管を鼻から通す経鼻内視鏡も取り入れています。胃と大腸どちらの内視鏡検査も、基本的にはがんの早期発見、早期治療につなげるためのものですが、何も病気が見つからなかったときに安心できるというのも検査を受けるメリットでしょう。「胃の調子が悪いから」「最近、便の出が悪くなったから」といった理由で検査を希望される方もたまにいらっしゃいますね。加えて、施設の特徴として、全室バリアフリーにしています。実際、車いすの方もよく来院されるんですよ。

プライベートのお時間はどう過ごされていますか?

スキッパーキという犬を4匹飼っていて、年長犬はもう18歳なんですよ。毎朝1時間ぐらいは散歩に連れて行きますし、木曜と土日は午後も散歩に出ます。休みの日はそれで終わることも多いですね。また、犬と一緒に旅行に行くことも、楽しんでいます。最近は温泉に出かけることが多くて、去年は宮城県の温泉が気に入って2回も行きました。いろいろ楽しみながら、家族も交えておいしい物を食べてリラックスするというのが、健康のためにも理想の休日ですね。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

柏木三喜也院長 柏木クリニック6

ここは立地が駅前でわかりやすいですし、仕事帰りにも立ち寄りやすい場所だと思います。今、病気を抱えていらっしゃる方はもちろん、これからの健康に不安を感じているような方もぜひ来ていただきたいです。内視鏡検査などの検査についても、お気軽にご相談ください。身近な地域のクリニックとして、当院でできることは何でも対応しながら、近隣の病院とも連携が取れる体制を取っています。一人ひとりの患者さんの症状や病気をしっかり診て、必要に応じて専門の病院をご紹介する、つまり、いろいろな所へつながる地域医療の玄関口と思っていただけたらうれしいですね。

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