妊娠・出産の悩みや不安も相談を
母と子の健康を見守る妊婦健診
横川レディースクリニック
(足立区/竹ノ塚駅)
最終更新日:2025/08/12
- 保険診療
妊婦健診は、母体と胎児の健康を守り、安全な出産に備えるために欠かすことができない。各種検査や問診で、母体と胎児の健康状態をチェックできるとともに、妊娠中の不安や出産後の生活に関しての相談や指導も受けられるからだ。「横川レディースクリニック」では、横川智之院長を中心に内科や小児科の医師も在籍し、女性の一生に寄り添った診療を行っている。同院の妊婦健診の特徴は、医師と助産師が、妊婦の心身のサポートやアドバイスを行うことである。「妊婦健診では赤ちゃんと母体の健康状態を確認すると同時に、情報提供の場でもあります」と語る横川院長に、妊婦健診のメリットや流れ、妊娠中に気をつけることなどを聞いた。
(取材日2025年7月28日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q妊娠がわかったら、まず何をすれば良いですか?
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A
妊娠の可能性がある場合、産婦人科での検査を経て、妊娠の確定診断が行われます。市販の妊娠検査薬は、ホルモンの分泌量が少ないと正しい判定が出ないことがあるため、陰性になっても気になる場合は、産婦人科を受診しましょう。予定日が決まったら妊婦健診が始まります。妊娠するとホルモンバランスが変化し、妊娠初期症状と呼ばれるさまざまな症状が出ることで、心身が不安定になりがちです。特に普段よりメンタルの不調を抱えている方に対しては保健師と助産師が連携してサポートするような制度も存在します。正しい情報を得るためにも、不安なことがあれば医師や助産師にご相談ください。
- Q妊婦健診は、なぜ受ける必要があるのですか?
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A
妊婦健診は、赤ちゃんと母体の健康を守るために受けるものです。母体だけの問題と思うような症状でも、中には赤ちゃんの発育にも影響するものがたくさんあります。特に貧血、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などは、赤ちゃんの発育にも、母体の健康にも悪い影響を及ぼします。また、病気によっては放置してしまうと流産の原因となったり、症状が悪化して取り返しがつかない事態になったりすることもあります。さらに、双子や逆子などは個別の対応が必要になります。妊婦健診を受け、そのような状態を早期に発見し、適切な医療につなげることが大切なのです。
- Q妊娠中に気をつけるべきことを教えてください。
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A
特に気をつけてほしいのは、体重の増加です。太ってしまうと妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクが上がります。産道にも影響して分娩時間も長引いてしまい、赤ちゃんにも負担がかかります。妊娠中は血糖を調節するインスリンの影響で、同じ量を食べても太りやすくなっているので注意が必要です。また、妊娠すると体中の血液量が増えるのに赤血球などの成分はあまり増えないため、血液は薄まった状態になります。さらに赤ちゃんが必要な鉄分を吸収するため、貧血になりやすくなります。なお、妊娠中は禁煙を心がけましょう。タバコの煙にはニコチンや一酸化炭素など200種類以上の有害物質が含まれており、赤ちゃんに悪影響を及ぼすためです。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1初診
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まずは超音波検査を受ける。胎児の心拍や胎位、推定体重の測定、羊水量や胎動などの状態をチェックし、子宮外妊娠などがなく正常に妊娠しているか確認する。問診では最終月経や体調の変化など、健康状態について医師による確認が行われる。妊娠の確定診断が行われ、予定日が決まったら母子健康手帳を取得する。
- 2妊娠初期
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予定日が決まった後、初回の妊婦健診では血液や尿検査、感染症の検査、子宮頸がん検診などを実施する。個人差はあるが、早ければ5週目頃からつわりが始まる。同院では、妊婦健診から助産師が加わり、妊婦の心身のサポートやアドバイスを行っている。
- 3妊娠中期
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体重が増えやすい時期なので、こまめな体重管理が重要になる。体重増加は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病につながることもあるため、十分に気をつけたい。助産師からは、母乳育児のための乳房ケアや、育児に必要な環境づくりなどの情報提供が行われる。
- 4妊娠後期
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検査や問診、助産師とのカウンセリングで、心身が出産に備えた状態に整っているかを確認する。主体的な出産に取り組む同院では、助産師とのバースプランの相談が始まる。情報に惑わされやすい時期でもあるが、気になることがあったら自己判断せず、医師や助産師にきちんと相談しよう。
- 5臨月
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子宮口の開き具合などを医師が確認し、助産師は妊婦の入院に備えて準備を進める。母親学級では、分娩の流れや入院中の過ごし方を助産師が説明する。胎児に負担の少ない安全な出産のためには、ウォーキングやヨガ、階段昇降など適度な運動も大切である。

