デジタル化によってより高い精度をめざす
インプラント治療
ヒロ歯科クリニック
(足立区/西新井駅)
最終更新日:2024/08/06
- 自由診療
歯を欠損した場合の治療方法の一つであるインプラント治療。手術が必要と聞くと、不安を感じる人もいるだろう。口腔内全体の状態を詳細に診査・診断し、将来の変化も考慮した上でインプラント治療を行っている「ヒロ歯科クリニック」の佐藤浩史院長は「最近ではデジタル化が進み、ガイドサージェリーと呼ばれるコンピューターが作成したシミュレーションガイドを用いてインプラントを埋め込む手術が行えるようになりました。従来よりも、精密さにこだわった治療が望めるようになっています」と話す。日々、進化しているインプラント治療について、実際、どのような流れで行うのか話を聞いた。
(取材日2022年9月7日/更新日2024年2月26日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qガイドサージェリーとはどのような手術ですか?
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A
コンピューターによるガイドを用いた、インプラントを埋め込む手術のことです。事前に歯科用CTや口腔内スキャナーで得たデータをもとに、専用のソフトウエアによって埋め込むインプラントの長さ、角度、方向などシミュレーションを行い精密な治療計画を立てます。この治療計画に基づいて埋め込む位置や角度がわかるテンプレートの型を作製し、それを口の中に当て、実際に埋め込んでいきます。従来と比べるとより安全性にこだわった手術が期待でき、手術時間も短縮できます。また、症例によっては歯茎を切開しないフラップレスという手術もあります。当院ではすべての症例でこのガイドサージェリーシステムによる手術を行っています。
- Qインプラント治療に適している歯はありますか?
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A
基本的にどの歯でもインプラント治療はできますが、口腔内の機能や健康維持を考えた場合、特にメリットが大きいのが奥歯を欠損した場合と犬歯の両サイドの歯を欠損した場合です。奥歯は噛む時に多くの負荷がかかるので適していますね。また、犬歯は噛み合わせや下顎の位置を決めるポイントとして重要な役割を担っています。犬歯の両サイドの歯を欠損したときに、ブリッジや入れ歯にすると犬歯を削ったり犬歯に余計な負荷をかけたりすることになり、重要な犬歯にダメージが起きやすくなりますので、隣の歯を削る必要のないインプラント治療が適しています。
- Qどのくらいの費用がかかりますか?
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A
治療の費用は、基本的に30万8000円~となっておりますが、口腔内の状態や使用するインプラントのメーカー、上部構造の材料などによって異なります。適切に診査診断した上で、一人ひとりに合わせた治療内容と費用をご案内しています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1治療の流れについて説明を受ける
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インプラント治療の全体的な流れについて、画像や模型なども使いながら説明を受ける。不安なことや疑問点があればその場で遠慮なく質問して、患者自身がよく理解、納得することが大切。費用などについて、より具体的な説明を受けることも可能。
- 2口腔内の状態を検査
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歯科医師による問診と、歯科用CT、口腔内3Dスキャナーによる検査を受ける。口腔内スキャナーにより精密な口腔内データを得られる。歯科用CT撮影時はできるだけ動かないよう注意が必要。この2つの画像データを合わせることで、より精密なシミュレーションに基づくインプラント治療をめざす。検査結果の説明は後日となるので、次回の予約を入れて帰宅する。
- 3検査結果、治療方針などの説明を聞く
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ガイドサージェリーシステムが検査画像データをもとに作成した手術のシミュレーションを見ながら、歯科医師から治療について説明を受ける。骨や神経の位置、インプラントを埋め込む位置、角度、深さなどについて詳細に確認する。併せて治療費用や保証内容、手術のキャンセル料、手術の承諾書など細かい点についても説明を受ける。
- 4インプラントを埋め込む外科手術を受ける
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同院では全症例に対し、マウスピース型のガイドを使用したインプラント手術を実施。ガイドを用いることで従来より安全性が期待でき、手術時間の短縮、心身の負担軽減がめざせる。麻酔は、歯を抜く際に使用する局所麻酔を使用。手術中は、大きく口を開け続ける必要はなく、歯科医師が患者の様子を見て、休憩をしながら手術を進行するため、過度に不安になる必要はない。手術の約3ヵ月後に二次手術を行い、上部構造を装着する。
- 5定期的なメンテナンス通院
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上部構造を装着した後は、3~4ヵ月ごとに1回通院し、歯科衛生士によるメンテナンスを受ける。口腔内全体を健康に保つためにインプラントの歯はもちろん、自分の歯も含めたケアが行われる。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/ガイドサージェリーシステムを用いた手術:30万8000円~ ※症例によって異なる
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。