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石川晋介 院長の独自取材記事

柳原病院

(足立区/堀切駅)

最終更新日:2020/02/20

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東武スカイツリーライン堀切駅すぐそばに立つ「医療法人財団健和会 柳原病院」。1951年に開設された無産者診療所をルーツに、1968年からは地域に根差した病院として住民のかかりつけ病院としての役割を担っている。2013年から同病院を率いているのが石川晋介院長だ。地域の高齢化が進み、独居や老々介護の人たちも増えていく中、「地域の方々がご自宅など住み慣れた場所で長く暮らしていけるようサポートしていきたいですね」と優しい笑顔で話す。同病院では系列の柳原リハビリテーション病院や介護老人保健施設をはじめ、地域のクリニックや介護関連事業所などと密な連携を取り、在宅復帰をきめ細かに支援。また、地域のクリニックと入院受付に関するホットラインも設置して、病診連携もさらに密にする取り組みも行う。病院の特徴や地域連携などについて石川病院長に話を聞いた。
(取材日2020年1月28日)

住み慣れた地域でより長く暮らせように

こちらの病院の成り立ちについて教えてください。

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1950年代初頭、どのような環境の人でも平等に医療を受けられるようにという、無産者診療所運動が起こり、その流れで1951年に誕生した「柳原診療所」が始まりです。当初、医師、看護師、事務長の3人でスタートし、1968年に45床の病院となりました。1976年には足立地域の高齢者2万人を訪問し、寝たきり老人の実態調査を行いました。その結果、在宅医療が極めて重要ということが判明したのです。当時は訪問介護体制などまったくない時代でしたが、これをきっかけに看護婦さんによる無償の訪問介護事業を始め、ここから訪問看護ステーションの制度化につながってきました。そして1992年に北千住訪問看護ステーションを開設。「地域の人々の健康を守る」というのが当院の出発点であり、今も引き継がれている核の部分です。1998年にこの場所に85床の病院を新設し、2018年には5床増床し今は90床となっています。

最も大切にされていることはどんなことですか。

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当院では「地域と共に歩む安全・安心の保健・医療・福祉」を基本理念に掲げています。地域の急性期病院として入院のニーズにしっかり応えるとともにあらゆる医療機関との連携を密にしています。また、医療・福祉・介護を複合的に充実させることで、患者さんたちがいつまでも住み慣れた場所で暮らせるよう連携体制を整えています。当病院では、週に1回退院調整会議を行っていますが、そこでは管理師長や各病棟の師長、医療ソーシャルワーカーに加え、地域のリハビリ病院、介護老人保健施設、訪問看護ステーション、訪問診療をしている診療所、ケアサポートセンターなどの担当者が集まり「どういうケア体制があれば、この患者さんは自宅に戻れるか」を話し合います。その上で退院が決まったら、次に、病棟の看護師、担当医、担当の訪問看護師などとともに合同カンファレンスを行い、実際の在宅生活で必要なケアなど具体的なことを決めています。

とてもきめ細かにサポートを行っているのですね。

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一つの病院だけでは限界がありますが、この地域には60年以上かけて作り上げてきたネットワークがあります。「退院後は訪問看護と往診を続け、もし容態が悪くなったら病院で対応する」というように、必要なケアをすぐに提供できるのがこの地域の強みです。この地域には80代90代、100歳以上の方もおられ、独居の方や老々介護をしている方も増えています。そうした方々が少しでも安心して自宅で暮らしていけるようきめ細かくサポートしていきたいですね。また、当院では経済的な理由から医療保険に入れない人でも病院を受診できる無料定額診療事業も利用していただけます。患者さんの申し出を受けて当院の管理委員会で診査し、該当する場合、2ヵ月間は無料で診療を受けられます。2ヵ月の間に治療して、同時に医療ソーシャルワーカーにも介入してもらい生活保護が受けられるように支援するなど、治療後の生活の立て直しまで考えながら対応しています。

こらちの医療の特徴について教えてください。

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二次救急としての急性期医療をしっかり行い、より高度な医療が必要な場合は迅速に3次救急病院に迅速に紹介、搬送することも重要な責務と考えています。また、地域のクリニックで入院が必要な患者さんがいらっしゃる場合、すぐに当院で受け入れできるよう専門の看護師が迅速に対応しています。外来では、泌尿器科、神経内科、婦人科、乳腺外科などを充実させるとともに、内科では総合的な診療を行っています。整形外科では、大腿骨骨折などの場合、当院で手術を受けていただけるようになりました。手術後は、系列のリハビリ病院でリハビリ療養することも可能です。さらに当院内に訪問診療部門を新たに設置。訪問診療専門の医師と看護師が地域のケアマネジャーなどとも連携しながら定期的な診察からお看取りまで、患者さんとご家族に寄り添いながら丁寧な診療を行っています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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当院では、健診部門も充実させていますので、足立区の健診や企業健診などでご利用いだければと思います。30代でも糖尿病や痛風になっている方が多いので、定期的な健診で病気の早期発見、早期治療に努めていただきたいですね。今後、この地域に立地している当病院とリハビリ病院、介護老人福祉施設の3つが一体になったような施設が作れれば、さらに地域の医療・福祉・介護の充実が図れるのではないかと思います。ここ5年から10年の間に実現できればと前向きに考えています。当院は患者さんのことを差別せず、しっかりした技術で安全、安心な医療を提供することを大切にしています。困ったことがあった時にここに来れば安心できる、すべてのことに相談に乗るというのが創立当初からの精神ですので、どうぞお気軽に相談に来てください。

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