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藤城 芳徳 院長の独自取材記事

にしあらい耳鼻咽喉科

(足立区/西新井駅)

最終更新日:2019/08/28

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西新井駅西口から徒歩1分の場所にある商業施設の3階に「にしあらい耳鼻咽喉科」はある。院長の藤城芳徳先生は千葉大学医学部を卒業後、東京大学医学部耳鼻咽喉科に入局。東京大学附属病院をはじめ、数々の病院で外科手術を含め多くの経験を積んだ後、生まれ育ったこの地で開院した。CO2レーザーや頭頸部用3DCTなど検査・治療機器も充実させ、鼻づまりや喉の痛みといった一般的な主訴から、難治性中耳炎や睡眠時無呼吸症候群などまで幅広く診察。2015年には西新井駅東口に分院も新たに開いた。優しく穏やかな口調の中にも、患者や治療に対する信念の強さが垣間見える藤城院長に、日々の診療について聞いた。
(取材日2016年6月3日)

機能的なことだけを診ず、気持ちにも寄り添う

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

当院は0~1歳児の赤ちゃんを含めたお子さんの診察が約7割を占めています。お子さんの鼻吸いのついでに親御さんも喉がいがいがするので一緒に診察するなど、ご家族で気軽に活用してくれている患者さんも多くいます。風邪や胃腸炎、耳の痛み、鼻づまりなど軽い症状の段階での相談の他に、ミルクの飲み込みや聞こえ具合に問題がないかといった、嚥下や難聴の診断も行っています。また、中耳炎がなかなか治りきらずに転院してきた場合、鼓膜チューブを留置するといった最終段階の治療を行うことも多いです。お子さん以外の疾患では、「声がかすれる」や「会話の聞き取りが悪くなった」といった機能的なお悩みを持つ方も増えてきました。このような症状を抱えている方は、自分の症状はもう治らないものだと先入観を持たれていることが多いのですが、声帯の治療や鼓膜を閉じる手術などにより治癒した症例はたくさんあります。

治療で心がけているのはどのようなことですか?

まずは安全かつ的確に治療を行うことが大切です。お子さんの場合は不意に動くことがないようにしっかり体を保持して治療します。動けないので恐くなってはじめは泣いてしまうのですが、当院に来るお子さんは治療が痛くないことがわかると、次から泣かずに受けてくれます。その姿を見ることがやりがいでもありますね。大人の患者さんには「いつから、どこが、どのように調子が悪いか」をお聞きした上で、しっかり納得して頂ける説明も心がけています。そのための方法の一つが、電子スコープで撮影した画像を患者さんに見せること。病気を説明することはもちろん、病気でない場合も納得していただくために必要な過程です。また耳鼻科は感覚器官に関わることが多いので、機能上は改善して正常範囲内であっても、患者さんの感覚では違和感が残る場合があります。だからこそ最後まで寄り添い、必要であれば日常生活のアドバイスもして差し上げたいと思っています。

検査機器など、設備面も充実していますね。

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耳鼻咽喉科の診療対象は、鎖骨の上の頭頸部において脳と眼以外の全てです。その部分の疾患に関しては、全身麻酔や入院が必要な場合以外は当院で治療を完結できるような体制をとっています。検査のためにわざわざ大きな病院に行っていただく必要がないようにしたいのです。副鼻腔炎や耳の疾患、外傷などを検査できる頭頸部用3DCTも導入しています。また治療では、経鼻内視鏡検査や鼓膜換気チューブ挿入術、鼓膜閉鎖手術といった小さな手術も院内で行います。他院で入院が必要と言われるような手術も、このクリニックの設備では日帰りで行える場合があります。手術はすべて私自身が行っています。がんなどの大きな手術は大学病院やがんセンターに紹介しますが、医局時代の経験がありますので、治療の道筋をある程度伝えるなど、かかりつけ医として患者さんの不安を解消できるようにしています。

患者に合わせ、より治療効果が出る方法を選択

アレルギー性鼻炎や花粉症の治療では高性能のCO2レーザーを活用するそうですね。

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鼻の中の下鼻甲介と呼ばれる粘膜部分に炭酸ガスレーザーを照射することで、アレルギー反応による症状を軽減することができます。効果的な治療が行えるよう、症状によって道具を使い分けるなど工夫しています。一般的な耳鼻科で使っているCO2レーザーは粘膜の表面だけを薄く焦がすだけで深部に熱が伝わらないというデメリットがあるのですが、当院では深部にも充分に熱が伝わる照射モードを備えたレーザーを用います。さらにもう一段粘膜を収縮させたいというときには高周波電気メスを使います。患者さんの症状によってCO2レーザーと高周波の電気メスを使い分けるのです。これだけでなく鼻内内視鏡を併用して微細な処置を施すことで、治療効果がより出やすくなります。

ところで、院長が医師をめざされたきっかけは?

私が中学生の時に父親が交通事故に遭い、大きなケガを負ってしまったことがありました。大学病院などの場合、命に別状がなければ「転院して療養してください」と言われることもあります。歩行どころか食事や排泄もままならない状態での転院でした。幸い、同じ西新井にある水野病院の初代院長先生は、入院する病床の確保から普段の生活のことまで非常に丁寧に対応してくださいました。その姿が私にとって転機になりました。大病院の先生が「病気が治っている、治っていない」という基準だけではなく、患者のライフスタイルや必要な身体能力まで鑑みて対応してくださいました。「こういう先生もいるのか」という思いでしたね。それまでは物理学者や数学者になりたいと思っていましたが、同じ理系の勉強をするのなら目に見えて人の役に立てる医師をめざそうと考えるようになりました。

耳鼻咽喉科を専攻されたのはどうしてですか?

医師を志した頃から、直接病気を治したり身体能力を高めたりといった治療ができる外科系を専攻しようとは考えていました。その中でも特にこまかい手術を行うことが多い頭頸部外科を選ぶことにしたのです。世間ではそんなイメージは持たれていないのですが、耳鼻咽喉科というのは非常に範囲が広く、脳と眼球以外の首からの上の疾患はすべて扱います。ですから、首にしこりができたら本来は耳鼻咽喉科を受診するべきです。疾患や身体的な機能面、さらに悪性腫瘍から感染症まで、内科も外科もなく幅広く診ることができる点も魅力でした。東京大学医学部附属病院や群馬県立がんセンターなどの耳鼻咽喉科・頭頸部外科で頭頸部領域の腫瘍や機能に関わるさまざまな手術を経験してきました。

分院も開院し、多くの不安や不自由に応える

最近は分院を開業されたと聞きました。

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当院は多くの患者さんに来ていただけるクリニックになりました。そのため、ただでさえ病院は普段行きたくないところなのに、待ち時間が長くなってしまった点を申し訳なく思っていました。待ち時間をなるべく減らし、一人ひとりの診療時間をしっかりと確保するためにも2015年11月、西新井駅の東口側に分院を開院しました。ドクターは当院で診察していた医師ですから、丁寧に説明するなど私と同じ方針で診察してくれます。駐車場の有無や診療時間、場所などに違いがありますから、皆さまの利便性などに合わせて選んでいただければと思います。

お忙しい中ですが、休日はどのようにお過ごしですか?

最近は競技スキーを再び始めました。あまり趣味という趣味はない中でも、冬にはスキーを、夏には自転車に乗ることを楽しんでいます。息子が小学2年生になり、いろいろ一緒にできることも増えてきたんですよ。先日も、ここから鎌倉まで二人で自転車を走らせてきました。なるべく息子と過ごす時間も確保し、息子が「○○をやった」と言える達成感のある思い出を一緒につくりたいと思っています。

最後に読者の方に向けてメッセージをお願いします。

耳鼻咽喉科は頭頸部領域に関して幅広く扱う科です。お子さんに多い中耳炎に始まり、副鼻腔炎、難聴、嚥下障害、声のかすれ、めまい、嗅覚、味覚の治療なども耳鼻科の範囲です。短期間に解決するケースもありますし、そうでないケースもあります。診断結果、疾病について十分な説明を行いながら患者さんが納得できるように治療を進めるよう心がけています。全ての病気を「一度の来院で治してください」というのはなかなか難しいですが、保育園に通われているお子さんでしたら、保護者の方もお仕事をしながら通えるような配慮をしています。まずはお気軽にご相談ください。

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