オルソケラトロジーで
眼鏡やコンタクトレンズが必要ない生活へ
きたあやせよつば眼科
(足立区/北綾瀬駅)
最終更新日:2025/04/04


- 自由診療
近年、増加しているといわれている近視。その視力の矯正方法といえば、多くの人が眼鏡やコンタクトレンズの使用を、中にはレーシックなどの手術を思い浮かべる人もいるかもしれない。そのような中で、外科的手術をすることなく日中に眼鏡やコンタクトレンズを使わずに過ごせるという方法が「オルソケラトロジー」だ。就寝中に近視を矯正する専用のコンタクトレンズを装着することで、日中は裸眼で過ごせるというものだ。大学病院並みの設備を備え、眼科一般から白内障の日帰り手術、緑内障やドライアイなど幅広い目の病気の診療に取り組む「きたあやせよつば眼科」の玄真院長に、オルソケラトロジーでの近視矯正について教えてもらった。
(取材日2018年5月17日)
目次
眠る時に専用のコンタクトレンズを装着し、日中は裸眼で生活できる
- Qオルソケラトロジーとは、どのような治療法ですか?
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A
▲丁寧にわかりやすく解説してくれる玄院長
特殊な形状のハードコンタクトレンズを装着することで、近視の視力の改善をめざすというのがオルソケラトロジーです。専用に作られたレンズによって、角膜の形状を平らに矯正し、それによって目に入る光の屈折率が変化し、視力の回復が期待できるというものです。通常のコンタクトレンズは日中に装着しますが、オルソケラトロジー用コンタクトレンズは就寝前に装着します。眠っている間に角膜の形を矯正するので、翌朝にオルソケラトロジー用コンタクトレンズを外した後は日中を裸眼で過ごせます。海外では50年以上の歴史があり、国内でもオルソケラトロジー用コンタクトレンズが厚生労働省の認可を受けた2009年以降、広まってきています。
- Qオルソケラトロジーのメリットは、何でしょうか?
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A
▲子どもの患者も多く、親子で通う患者も多い
日中を裸眼で過ごすことができますので、日常生活や激しいスポーツ、水泳なども、眼鏡やコンタクトレンズによる煩わしさや、けがなどの心配もないのが一番のメリットと言えるでしょう。また、レーザーで角膜を削るといったレーシックのような外科的手術が必要なく、オルソケラトロジー用コンタクトレンズの使用を中止すれば角膜の形は元に戻ります。これまでのところ副作用の報告や定期的な角膜検査における異常もほとんど見られません。加えて、オルソケラトロジー用のコンタクトレンズは外で装着しませんから、日中に外れてしまったり、紛失や破損をする心配も少なくなります。さらに、近視の進行抑制につながることも期待できるといわれます。
- Q子どもでも受けることができますか?
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A
▲一人ひとりに寄り添った診療を提供してくれる
はい。何歳以上からと厳密には決まっていませんので、コンタクトレンズが装着できる子どもであれば、オルソケラトロジーは可能です。目安としては、6歳前後以上でしょうか。子どもの場合、近視の症状が現れ始めたばかりの小学生から高校生前後の若年層には、特に近視の進行抑制につながることが期待できると考えられています。子どもは近視が進みやすい一方、オルソケラトロジーによる治療効果もより出やすいと考えられますから、早い時期から取り組むことをお勧めします。小さな子どもの場合には、コンタクトレンズの使用が心配かもしれませんが、親御さんがコンタクトレンズの装着を手伝ってあげたり、管理をしてあげれば問題はないでしょう。
- Q注意しなければいけないことはありますか?
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A
▲広々と清潔に保たれた検査室
オルソケラトロジー用コンタクトレンズの使用を怠ると視力が元に戻ってしまいますから、毎晩眠る時には必ず装着するなど治療を継続する必要があります。また、オルソケラトロジーの対象となるのは、低〜中程度の近視と近視性乱視の方で、強度の近視や乱視、強度のドライアイ、アレルギー、円錐角膜、眼底疾患などがある場合は、治療ができません。オルソケラトロジー用コンタクトレンズの適切な使用と洗浄などのケアを守り、3ヵ月に1回は眼科による診察を受けて、目に異常がないことを確認する必要があります。ほかに、安定した視力が得られるまでに多少の時間がかかることがあります。
- Q治療の流れを教えてください。
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A
▲検査スタッフの説明も丁寧で安心できる
最初に視力や屈折検査、涙液検査、角膜の形状や傷、眼軸長(眼球の長さ)、眼底、眼圧などの適応検査によって、オルソケラトロジーが適しているかを判断します。もし角膜に傷などがあっても、そちらを先に治療すれば、オルソケラトロジーは可能です。検査で問題がなければ、まずは1週間ほどトライアルレンズを使用して、近視矯正の効果や装着感などを確認します。そして、トライアルレンズで問題がなければ、ご自身用のオルソケラトロジー用コンタクトレンズを購入していただき、治療を続けることになります。治療中は3ヵ月に1回は通院して、目の検査やオルソケラトロジー用コンタクトレンズのクリーニングをする必要があります。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー(両眼)12万2500円※初年度