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自覚症状の少ない胃がん・大腸がんは
早期発見が何より大事

加平クリニック

(足立区/北綾瀬駅)

最終更新日:2026/07/15

加平クリニック 自覚症状の少ない胃がん・大腸がんは 早期発見が何より大事 加平クリニック 自覚症状の少ない胃がん・大腸がんは 早期発見が何より大事
  • 保険診療

日本人のおよそ2人に1人が一生のうちに「がん」と診断されるといわれているが、その中でも大きな死亡要因となっているのが胃がん・大腸がんだ。どちらも初期段階では無症状なことが多く、「過去にピロリ菌を除菌したから」「便潜血検査が陰性だったから」といって安心することはできない。「加平クリニック」の金城喜哉院長も、そのように長年放置した結果、手の施しようがないほどに進行してしまったケースを多く見てきたそうだ。同院では内視鏡検査の際に麻酔を用いるなど工夫を凝らし、患者が安心して検査を受けられるような環境を整えて、胃がん・大腸がんの早期発見に努めている。今回は金城院長に、胃がん・大腸がんに関するいくつかの質問に答えてもらった。

(取材日2026年6月12日)

胃がん・大腸がんは知らぬ間に進行する病気。ピロリ菌の除菌や内視鏡検査、食事にも気をつけて早めの対策を

Q胃がんや大腸がんにかかる人は多いのでしょうか?
A
加平クリニック 安心して検査を受けられるよう配慮された検査室

▲安心して検査を受けられるよう配慮された検査室

どちらも日本人の大きな死亡要因ですが、実は胃がんの罹患率は減少傾向にあります。これは胃がんを引き起こす主な原因であるピロリ菌の感染者が減っているためです。一方、大腸がんは増加傾向にあり、特に女性ではがんによる死亡割合の第1位となっています。検査をためらっている間に進行し、手遅れとなるケースも少なくありません。大腸がんの発がん因子の一つには動物性脂肪やトランス脂肪酸があり、トランス脂肪酸は市販のパンをはじめ多くの加工食品に含まれるため、摂取には注意が必要です。アメリカなどの諸外国では、トランス脂肪酸を多く含むマーガリンなどの加工油脂の使用を禁止している国もあります。

Qどのような症状があれば胃がんや大腸がんを疑うべきですか?
A
加平クリニック 苦痛軽減に配慮しながら丁寧に行う内視鏡検査

▲苦痛軽減に配慮しながら丁寧に行う内視鏡検査

胃がんでは胃の不快感、大腸がんでは便潜血や便通異常が見られることもありますが、初期段階では多くが無症状です。この「自覚症状がない」というのが最も恐ろしい点で、がんの発見が遅れる原因でもあります。進行がんができていても、大腸ポリープが多発していても症状がなく、便潜血検査を毎年受けていても、高度進行がんで発見される例もあります。30~40代で胃がんを発症した患者さんも数多く、慢性的な下痢や便秘など少しでもおなかの症状がある方や健診で異常を指摘された方はもちろん、家族歴や食生活で思い当たる点があれば検査をお勧めします。

Qピロリ菌を除菌すれば、胃がんのリスクは消えるのでしょうか?
A
加平クリニック 症状や不安に寄り添いながらじっくりと対話する院長

▲症状や不安に寄り添いながらじっくりと対話する院長

いいえ。ピロリ菌を除菌しても胃がんリスクが消えるわけではありません。通常は幼少期にピロリ菌に感染しますが、成人後に除菌した場合、胃がんリスクが未感染者と同程度まで低下するには20年近くかかるとされています。またピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因にもなるため、機会があれば内視鏡検査や採血・呼気検査等で確認することが大切です。また、併せて食事内容にも注意が必要です。例えば塩辛などの塩蔵食品や干物をアルコールと一緒に摂取した際に生じるニトロソアミンは胃がんのリスクを高める物質の一つです。塩分摂取の多い地域は胃がんの好発地帯とされ、日本では東北・甲信・北陸地方に多いこともその影響と考えられています。

Q大腸がんは、どのように発見されることが多いのですか?
A
加平クリニック 安心して検査後の時間を過ごせるリカバリールーム

▲安心して検査後の時間を過ごせるリカバリールーム

健診などで便潜血検査が陽性となり内視鏡検査を受ける方が多いですが、大半の原因は痔疾患などで大腸がんやポリープではないケースがほとんどです。しかし痔疾患がある方は直腸がんを見逃しやすくなるため放置は禁物です。一方で便潜血が陰性でも安心はできません。いくつものポリープがあっても進行したがんでも無症状のことがあります。これは病気のできる場所にも関係しており、盲腸や上行結腸など右側の大腸では便がまだ軟らかいため、がんやポリープが便で擦られないため検出しにくいのです。便潜血検査はあくまでスクリーニングです。がんの家族歴がある方や50歳を過ぎて一度も内視鏡検査を受けていない方は、ぜひ検査をご検討ください。

Q内視鏡検査というと痛みや安全性への不安があるのですが……。
A
加平クリニック 早期発見の重要性を伝える金城院長

▲早期発見の重要性を伝える金城院長

当院では胃・大腸ともに鎮静剤を用いる意識下鎮静法を行い、ぼんやり眠っているような状態で検査を受けていただけます。胃の検査は細径スコープを口から挿入しており、経鼻内視鏡は健診などで簡単に検査が受けられる一方、特に女性など鼻腔が狭く施行困難な方の場合や鼻の痛みがあるため採用していません。検査中は血圧や酸素飽和度を測定し、2・3人の看護師が常に全身状態を確認します。最近の内視鏡は性能が上がり、血管や組織の観察、小さな病変の確認もしやすくなっています。もしポリープが見つかった場合、その場で対応可能なものは切除し、処置が困難な場合は適切な医療機関をご紹介します。その見極めも重要なポイントの一つですね。

ドクターからのメッセージ

金城 喜哉院長

私は開業前、大学病院で胃がんや大腸がんの治療に数多く携わってきました。その経験を生かして、今は胃がんや大腸がんの早期発見や予防に力を入れています。多くの方が命を落としている病気でありながら、その発見が遅れてしまうのは、消化器内科の医師として歯がゆい思いです。胃がんはピロリ菌の除菌やその後の定期的な検査で、また大腸がんはポリープのうちに切除することで、その後のリスクを減らすことが可能です。負担の少ない検査環境を整えていますので、これをきっかけにご自身の健康に目を向けてもらえるとうれしいですね。そうしていつまでも、健康で楽しい人生を送っていただきたいと思います。