幅広い人に対応可能な
マウスピース型装置を用いた矯正
松田歯科クリニック
(荒川区/町屋駅)
最終更新日:2024/10/11
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歯磨きする度に凸凹している前歯が気になる、もう少し歯並びを整えたいと考えている人も多いだろう。ただ、ワイヤー装置を使う矯正は目立つのが嫌、などと矯正を諦めてしまうこともある。そのような時に有用なのがマウスピース型装置を用いた矯正だ。「松田歯科クリニック」の松田慎一郎院長は、審美性と機能性の両立を図る矯正に注力しているが、中でもマウスピース型装置を用いた矯正に大きな可能性を見出している。同院で行っているマウスピース型装置を用いた矯正は、ワイヤー矯正に比べるときれいな仕上がりが期待できるのが一番のメリットだという。その矯正法の特徴などについて聞いた。
(取材日2024年9月19日)
目次
弱い力でゆっくり動かしていくことをめざすため、よりきれいな仕上がりが期待できる矯正法
- Qマウスピース型装置を用いた矯正はどんな人にお勧めでしょうか。
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A
マウスピース型装置を用いた矯正は年齢に関係なく、10歳以上の幅広い方々にお勧めできます。実際40代50代の患者さんもいますし、歯の骨がしっかりしていればもっとご高齢の方でも対応できます。歯並びや噛み合わせが悪くてよく噛めない、食べにくいと感じている方にはぜひお勧めしたいですね。しっかり噛めることは健康寿命にも深く関わります。また、頭痛や肩凝りで悩んでいる方は、悪い噛み合わせが原因でそれらの症状が出ていることも考えられます。噛み合わせを整えて全身の健康を守りたい方や、仕事柄目立つワイヤー装置を付けるのは難しい、目立たずに矯正をしたいなどといった方、さらに金属アレルギーの方などに向いています。
- Q矯正ではどんな点に重きを置いていますか。
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A
当院では審美性と機能性の両立をめざしています。矯正を希望する患者さんの一番の願いは見た目をきれいにすること。ですので、まずは患者さんが納得がいくまで、時間をかけて矯正を行っていきます。当院で行っているマウスピース型装置を用いた矯正では、1年半から2年の矯正期間を見込んでいますが、症状と希望によっては最長で5年間かける場合もあります。審美性とともに重視しているのが、本来歯の持っている機能の回復。前歯から奥歯まで正しい噛み合わせでしっかり噛めることが大事で、自身の歯でよく噛めることは体の健康維持に重要ですし、長生きにもつながります。歯列が整えば歯磨きがしやすくなり歯周病の予防にも有用です。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正のメリットはどんなことですか。
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A
私が注目しているのは、ワイヤーによる矯正と比べると、よりきれいな仕上がりが期待できる点です。ワイヤー矯正は、強い力がかかりますので速く歯が動くことが望めるのですが、骨はその速さに付いていけず、歯と歯の間と歯茎の間にブラックトライアングルと呼ばれる三角形の隙間ができやすいのです。歯科医師が見ればワイヤー矯正をしたとすぐにわかります。一方、マウスピース型装置を用いた矯正は弱い力でゆっくり動かしていくことをめざすので骨も一緒に動いていくため、隙間もできずきれいな仕上がりが望めるのです。またワイヤーと違って取り外しができ、歯磨きができますので、矯正期間中に虫歯や歯周病になりにくい点もメリットです。
- Q矯正期間中、患者が気をつけることはありますか。
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A
矯正期間中は真面目に装置を装着することが大切です。1日20時間以上、食事と歯磨き以外の時間は装着してください。2週間ごとに新しいマウスピース型装置に取り換えていきますが、それもきちんと管理すること。それを守らないと計画どおりの結果が得られなくなります。もしもある日、3時間ほど装着し忘れたら、2週間プラス3時間延長するなど自分自身で管理することがとても重要です。自分はずぼらな性格で自己管理できないからワイヤー矯正がいいと話す方もいますが、そんな方こそマウスピース型装置を用いた矯正のほうが良いですね。というのも、ずぼらな方がワイヤー矯正をすると丁寧に歯磨きをしないため、虫歯になりやすいからです。
- Q実際、矯正を進める中で大切にしているのはどんなことですか。
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A
歯並びをきれいにしたいという患者さんの目的をまずは達成することです。カウンセリングではそのゴールをきちんと把握するとともに矯正に対する考え方も丁寧に聞いています。例えば抜歯はしたくないという方には、まずは抜歯をせずに矯正を進めて、途中で抜歯しても良いと患者さんが納得したら抜歯するなど、その時の状況に応じて臨機応変に対応します。その際もシミュレーション画像をお見せして経過がわかるようにしています。矯正期間中、2ヵ月ごとの通院時もマウスピース型装置を密着させるためのアタッチメントの位置や形などがずれたりしていないか、詳細に診査診断して計画どおりに矯正が進行するよう管理しています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/77万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(軽度の場合)/26万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。