松田 慎一郎 院長の独自取材記事
松田歯科クリニック
(荒川区/町屋駅)
最終更新日:2024/10/08
東京・荒川区町屋で診療を続けて約28年となる「松田歯科クリニック」。院長の松田慎一郎先生は、虫歯や歯周病など一般歯科をはじめ、インプラント治療、抜歯など専門性の高い治療も含め幅広く対応している。治療の際は口腔内を総合的に診査診断して最も適切な治療を提案できるよう努めている。もし矯正とインプラント治療というように複数の工程が必要な場合でも、連携病院と連携しながら同院で行えるのが一つの強みだ。また、マウスピース型装置を用いた矯正の可能性を早くから見出し、積極的に取り組んでいる。「治療に対する患者さんの心身的な負担だけでなく時間的、経済的負担などもできるだけ軽減できるよう配慮しています」と穏やかな笑顔で話す松田院長。診療の特徴や力を入れている治療などについて聞いた。
(取材日2024年9月19日)
矯正や抜歯など専門性の高い技術をワンストップで提供
町屋に移転して約28年ですね。最近はどのような患者さんが多く来院しているのですか。
10代から70代くらいまで、幅広い年代の方にお越しいただいています。最近は40代から70代くらいの年齢層の方が多いですね。開業してもう長いですから患者さんも自然と年を重ねてきています。町屋周辺の方々に加えて京成線沿線にお住まいの方や、松戸の辺りから来られる方もいます。以前は虫歯の治療が多かったですが今は若い人の虫歯も少なくなって、その代わり歯周病治療やクリーニングで通う方が中心になっています。他にはマウスピース型装置を用いた矯正を希望なさって来られる方も多いですね。
患者さんの歯科意識も変化してきているのですね。
そうですね、以前と比べるとかなり変わってきていると思います。クリーニングにも皆さんとても真面目に来ています。患者さんの多くは定期的に来られているのではないでしょうか。クリーニングを受けて、すっきりした、きれいになって気持ちいいという実感を得ていただけたらうれしいですね。当院では歯科衛生士だけでなく私もクリーニングを担当しています。歯科衛生士がいない時は私が行っていますし、歯科衛生士のいる時間帯でも私か歯科衛生士か担当を選べるようになっています。私を指名してくださる方も多いんですよ。
こちらの診療方針についてお聞かせください。
一つは予防を重視しています。今ある歯を良い状態でできるだけ長持ちさせるために、定期的に来ていただくことを大切にしています。そのためにもかかりつけの歯科クリニックとして、患者さんに信頼してもらえるよう一人ひとりに適した治療を提供したいと考えています。当院では虫歯や歯周病などの治療の他、ブリッジ、差し歯、矯正、インプラント、抜歯など専門的な技術が必要な場合も含めてすべて私が対応していて、幅広く対応できるよう努めています。診察では口腔内を診て、どのような治療をどんな順番で行えば、より良い口腔環境につながるか総合的に判断して治療方針をお伝えしています。もし抜歯が必要という場合でも当院で行うことができます。このようにさまざまな治療をワンストップで提供できるのが一つの特徴です。
マウスピース型装置を用いた矯正に注力
診療の際どのようなことを心がけていますか?
患者さんに優しくわかりやすく、そしてしっかり説明するようにしています。こちらは毎日歯科治療に携わっているので、どんなことも当たり前になりすぎています。みんなすでに知っているだろう、と思いがちなことも、患者さんにしてみれば初めて聞く言葉だったりします。「えっ、何のこと?」と思うことも多いでしょう。そんな不安や疑問を抱かないように、毎回最初から丁寧にわかりやすく説明することを心がけています。口腔内スキャナーやエックス線検査の画像などをタブレット型端末でお見せするなど、より理解しやすいよう工夫しています。ご高齢の方の中には全身疾患をお持ちの場合も考えられますので、お薬手帳を確認したり、かかりつけの先生に電話で確認したりするなど全身の管理にも配慮しています。例えば抜歯が必要な場合には、血液をさらさらにするための薬の服用を一時的にやめることが可能かどうかを話し合い、密に連携しながら治療にあたります。
こちらではマウスピース型装置を用いた矯正に力を入れているそうですね。
ワイヤー装置を用いた表側矯正や裏側矯正なども行っていますが、マウスピース型装置を用いた矯正に大きな可能性を感じ、力を入れるようになりました。その理由の一つがワイヤー矯正と比べた時の違いです。ワイヤー矯正は、強い力をかけて歯を動かすことを目的としていますが、骨がその移動についていけず、歯と歯の間と歯茎の境目に三角形の隙間ができる場合があります。一方、マウスピース型装置を用いた矯正は、弱い力でゆっくりと動かすことを目的としているので、歯茎の境目などに隙間ができづらいと考えられます。また、マウスピース型装置を取り外して歯磨きができ、虫歯になりにくいことも利点です。ワイヤー矯正は患者さん自身で取り外しができないため、歯磨きをするのが難しい場所ができてしまい、虫歯になりやすくなることも考えられるのです。
他に特に力を入れている診療はありますか?
ご高齢の方で部分入れ歯が必要な方には、装着用の金属製のバネを用いないノンクラスプデンチャーをお勧めしています。見た目も自然で入れ歯をしていることがわかりづらく、フィット感へのこだわりや違和感の軽減なども期待できます。他には先ほども少しお話しした歯周病治療と予防歯科です。歯茎や骨はまさに歯の土台。土台がしっかりしていないと、入れ歯やインプラントなどどんな治療でも適切な効果は得られないと考えています。
アットホームな雰囲気の中どんな悩みでも気軽に相談を
こちらのスタッフについて教えてください。
歯科衛生士と歯科助手がいます。スタッフらとは随時反省会を行いながら情報共有しています。スタッフ間のメッセージアプリも活用して常に情報を共有しています。スタッフもみんな患者さんに優しいですし、下町ならではのアットホームな雰囲気だと思います。この間は、慢性的に足腰に痛みを抱えられている方の肩を支えながら診察室へ案内してくれたスタッフに感動しました。ほかにも、荷物を置く台を患者さんの近くに移動させていたスタッフがいたりと、日々ホスピタリティーを自発的に発揮してくれて、改めて思いやりのあるスタッフだと思っています。歯科治療以外の部分でもいつも助かっています。
歯科医師として長いご経験がありますが、どのような時にやりがいを感じますか。
栃木のほうで最初に開業したのが1991年ですからもう30年以上になりますね。実は小学校6年生の時に教わった「鶏口となるも牛後となるなかれ」という言葉が頭に残っていて、私の座右の銘としています。一国一城の主として長くやってきていますが、どんな診療にもやりがいを感じています。また、難しい症例にも対応していくことで患者さんに喜んでいただけたら、とてもうれしいですね。
ところで、プライベートはどのようにお過ごしですか。趣味などはありますか?
若い頃は車が好きで、学生時代は車の改造などよくやっていました。車の展示会にも自分の車を出品したこともあります。最近の一番の趣味は、これを言うとちょっと恥ずかしいんですが、有名なオンラインゲームです。新型コロナウイルスが流行していた頃から始めて、今はすっかりはまっています。休みの日には6時間くらい続けてゲームをしていることもありますし、平日は就寝前に1時間くらいやっています。自分1人だけでやるゲームなら途中でやめられるかもしれないですが、オンラインで競う相手がいますから、つい、熱が入ってしまうんです(笑)。プレイヤー登録者数が約3000万人という中、あるランクで世界トップ10に入っているんですよ(笑)。
では最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。
当院では患者さんの負担を少しでも軽減できるよう努めています。治療に対する不安や恐怖心、痛みなど心身的な負担だけでなく、治療期間など時間的負担、さらに経済的負担なども含めて、できるだけ負担が少なく、より良い治療を受けていただけるよう患者さんの立場に立ってさまざまな配慮をしています。また、当院では私がインプラントや抜歯など専門的な治療も行っていますので、必要な治療を当院でワンストップで提供できると思っています。何か口の中のトラブルや歯並びなどで気になることや悩んでいることがあれば、気軽に相談に来てください。総合的に診査診断して、その方に適したアドバイスができると思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/30万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/77万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(軽度の場合)/26万円~/裏側矯正/150万円~、ノンクラスプデンチャー/8万円~、ホワイトニング/2万7000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。