全国のドクター9,122人の想いを取材
クリニック・病院 161,398件の情報を掲載(2020年4月05日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 江東区
  4. 南砂町駅
  5. 神原医院
  6. 神原礼文 院長

神原礼文 院長の独自取材記事

神原医院

(江東区/南砂町駅)

最終更新日:2020/04/01

34935

東西線南砂町駅から徒歩15分。丸八通り沿いに「神原医院」はある。一見すると外見も院内も新しいクリニックに感じるが、親子2代50年以上の歴史を持つ下町の医院である。ベージュを基調とした穏やかな待合室はとても広く、リラックスして診療を待てる。また、トイレも開放的で、車いすでの使用も安心なのは嬉しい。院長を努めるのは神原礼文(れいぶん)先生。ハツラツとした明るい笑顔が印象的な先生だ。2006年に父上から引き継がれ、7年目を迎える。患者1人ひとりとのコミュニケーションを大切にしてくれて、気兼ねなく相談もできるのが嬉しい。また、医院での診療と平行し在宅医療にも力を注いでいる先生でもある。医師を目指されたきっかけ、診療へのこだわり、今度の展望など、神原院長にお話を伺った。
(取材日2013年8月26日)

父の背中を見て医師へ。そして引き継いだ親子2代の医院

新しい印象を受けるクリニックですが、開院はいつごろですか?

34935 df 1 1 1378796242

父から引き継いで親子2代になりますから、医院自体は古いんですよ。もう、50年以上になりますかね。現在、父もまだ診療を行っているので、私が全てを切り盛りしているということではありませんが、跡を継いだのは2006年のことです。当時の医院は老朽化もあったので、その時に改装をしたのです。建築デザイナーと一緒にいろいろと考えました。デザイン的にはそれほど凝ったつもりはありませんが、患者さんが診療までの時間もストレスなく過ごしてもらえるような医院を目指しました。待合室もそうですが、トイレもスペースを広くとり、開放的にしてあります。皆さん、結構通いやすいと感じてくれているみたいですね。

医師を目指されたのは、やはりお父様の影響でしょうか?

自宅兼の医院ですので、環境の影響というのは大きいでしょうね。物心ついた時から、将来は医師になろうと考えていましたので。あと、医師という仕事に対して憧れを持ったのも、父の影響によると思います。家庭では結構厳しかったのですが、患者さんにはとても優しいというか、患者思いの医師で、子どもながらに尊敬していました。時代の流れもあり、今ではそういった話も聞かなくなりましたが、患者さんから連絡を受ければ夜遅くでも診療していた姿を覚えています。どの先生もそうなのでしょうけど、仕事一筋という感じです。小さいころ、家族で旅行を予定していたのに、行けなかったという思い出もありますよ(笑)。でも、いざ引き継いで開業医となってみると、父の大変さがよく分かります。また、院長になって、あらためて振り返ってみると、診療のスタイルでも父に似ていると感じることがあるんですよ。同じように家族には迷惑かけている部分もありますが。

これまでのご経歴をお聞かせください。

34935 df 1 2 1378796242

大学は日本医科大学医学部へ進学しました。卒業後は、同大学の第二内科へ入局、その後、何軒かの病院勤務を経て、この医院ですね。開業というか、引き継ぐというのは前々から決めていましたので、勤務医時代も週何日かで通っていました。父の年齢やタイミングもありましたし、自分の中で一区切りがついたのを契機にして、病院を退職したというわけです。これまで思い出もいろいろとあるのですが、印象に残っているといえば大学生時代でしょうか。勉強と試験の本当にハードな毎日でした。あまり楽しい思い出とはいえませんが、医師になるために無我夢中だったあのころをたまに思い出すこともあります。

ゆりかごから墓場まで。周辺地区の人々が安心できる医院を

活気あるクリニックの印象を受けましたが、どのような患者さんが多いですか?

34935 df 1 3 1378796242

親子2代でこの地に開業していますので、昔からこの近所に住んでいる方が多いですね。中には親子3代でかかりつけにしてくれている方もいますよ。また、この南砂町周辺は近年開発が進んで、大型マンションも増えていますので、さまざまな方々がいらっしゃいます。下町の医院ですから、症状も風邪や腹痛から、糖尿病や高血圧だったり、高脂血症などの生活習慣病まで多種多様です。私の姉が小児科医をしているので、小児診療に関しては、定期的に来てもらっています。ありがたいことですが、数多くの患者さんに来ていただいて、地域医療に貢献できていると感じています。あと、患者さんの健康づくりのお手伝いという面でも、気軽に来院できる医院を、というのが私の目標でしたので良かったなと思っています。

診察する際に心がけていらっしゃることはありますか?

まずは、患者さんとのコミュニケーションでしょうか。来やすい医院だなとか、話しやすい先生だなと感じてもらえれば何よりです。また、何気ない会話の中にもSOSが隠されていることも少なくないので、そういった意味でも世間話は大切にしています。高齢者の方は特にですね。体調も変化しやすいですし、ちょっとしたことから健康状態を察してあげられるように努めることと、気軽に相談できるような雰囲気づくりも心がけています。そして、精度の高い診察です。どんなに忙しくても、きちんと患者さんの状態を見極めること。本人はそれほど体調に異変を感じていなくても、中には大病の疑いがある患者さんもいます。的確な診断をして、最良の治療を施していくというのが、開業医としての義務だと思います。そして、患者さんを抱え込まないということ。手に負えない症状であれば、一刻も早く適した病院へ紹介しています。経過を見守ることが悪化させてしまう場合もありますから、その判断というのは特にシビアに行っています。

在宅医療も積極的に行っていると伺いました。

34935 df 1 4 1378796242

遠くても、車で15分程度の範囲なのですが、需要が多いんですよ。私が子どものころと、だいぶこの周辺も様変わりしましたが、古くから住んでいる方は結構いらっしゃるんです。そういった方々で通えなくなった方、要介護者が主になります。前々から在宅医療は足りていないといわれていましたが、近年の高齢化で需要が増え、かなり不足していますので、特に必要性を感じています。あと、私が育った土地でもありますから、恩返しというか、そういった意識もあります。医院での診療と平行してですから、まだまだ賄いきれていない部分もありますが、今後も力を入れていきたい分野ですね。

ありがとうを胸に。在宅医療へのこだわり

これまでの在宅医療で印象に残っていることはありますか?

34935 df 1 5 1378796242

患者さんのご自宅に出向くわけですから、診療でのエピソードも数々ありますが、ご家族の方から、感謝の言葉をいただいた時ですね。普段の訪問でもそうですが、患者さんを看取った時の言葉は、やはり心に残ります。最後まで診てくれて、ありがとうと。自分の家で最後を、と望まれる方って結構いらっしゃるんです。ただ、同時に在宅医療の難しさも感じています。というのは、患者さんの希望もありますし、ご家族の意向もありますし、その中で最良となる提案をしていかなければならない。もちろん、入院という選択肢もありますので、状況によってはお薦めすることもあります。在宅医療というのはご家族の協力も欠かせませんし、当然負担もありますので、在宅と入院のどちらがベストなのか、今でも迷うこともあります。患者さんに今後起ってくるであろう症状や、在宅と入院、双方のメリットやデメリットをお伝えしながら、なんでも相談してもらえる体制を整えているのですが、患者さんやご家族の人生にまつわることでもありますから、ふと、私の選択が果たして正解だったのかという思いになる時もあります。ですから 「ありがとう」 という言葉をいただくことが1番の励みにもなっています。

休日のご趣味などはありますか?

学生時代は野球に熱中したり、前々から体を動かすことが好きだったので、スポーツですね。どうしても運動不足になりやすい職業ですから、意識的に体は動かしています。ただ、もう野球をする年齢でもありませんし、最近は、ジムで汗を流したり、時間がとれる時はゴルフにも行きます。ゴルフは良い息抜きになりますよ。千葉へ行くことが多いのですが、緑が広がる開放的な空間でプレーすると、とても清々しい気持ちになれます。

最後に今後の展望をお願いします。

34935 df 1 6 1378796242

これまで、これといって宣伝もしてきませんでしたし、手広くというよりも、南砂町周辺の方々が気軽に通えて、親しまれる医院でありたいと思います。木に例えるならば、枝を張り巡らすというよりも根を太く深くという感じでしょうか。父のころと現在とでは、医院の在り方や社会も違いますが、移り変わる時代の中で、臨機応変に対応しながら、どっしりと構えられる医院を目指していきたいですね。また、町の医者として私に課された課題でもあると考えていますが、まだまだ不便を感じている患者さんがいらっしゃいますし、年々ニーズも高まっていますので、在宅医療を充実させていければと考えています。そして、これは展望というより希望になってしまいますが、娘がおりまして、どうやら少しは私の仕事に興味をもっているようなんです。なので、この医院が受け継がれ、末永く地域医療に貢献していければうれしいですね。

Access