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河口 博昭 院長の独自取材記事

河口歯科医院

(江東区/清澄白河駅)

最終更新日:2023/06/29

河口博昭院長 河口歯科医院 main

半蔵門線・清澄白河駅B2出口から徒歩約5分の所にある「河口歯科医院」。ブロックガラスが配されたスタイリッシュな外観が印象的だ。ここは90年以上もの歴史を有する歯科医院で、患者の中には2代3代にわたって通っている人も多い。3代目院長の河口博和先生から同院を引き継ぎ、2023年6月、河口博昭先生が4代目院長に就任した。河口院長は、歯科診療においては最初の診査診断が重要と捉え、治療を始める前に患者とじっくり向き合うことをモットーとしている。また、患者との対話が重要であると考え、2023年6月の院内リフォームで個室タイプの診察室を設置し、患者が気兼ねなく話すことのできる環境を整えた。そんな河口院長に歯科医療への思いや診療のこだわりなどについて聞いた。

(取材日2022年11月25日/情報更新日2023年6月1日)

時代に合わせ、歴史ある歯科医院がリニューアル

こちらはとても長い歴史があると伺いました。

河口博昭院長 河口歯科医院1

昭和初期に曽祖父が開業したのが始まりです。2023年6月、私が4代目院長として当院を引継ぎ、現在は父は週に3日診療にあたっています。私自身20年くらいここで診療してきていますが、その中で歴史の重みを感じることも多いですね。これまでは父から教わることが多かったですが、ここにきて自身の診療スタイルが確立してきたかなとも感じています。今後は自身の診療スタイルを向上させながら、時代のニーズに即したより良い歯科医療を提供していきたいと考えています。

患者さんも長く通っている方が多いのでしょうか。

そうですね。2代3代にわたって通ってくださる方もおられます。患者さんは若いファミリー層からご高齢の方まで幅広いですね。歯科意識はとても高いと感じます。歯科意識の高い方が当院を選んで来てくださっているのかもしれませんね。良い治療、長く使える歯にするための治療はそれなりの時間がかかるのですが、それでもベストな治療を、と多くの方がご希望されますね。ただ、地域柄でしょうか、せっかちな方もおられて、その辺りはきちんと納得していただけるよう丁寧にお話ししています。

院内を大幅にリフォームされたのですね。

河口博昭院長 河口歯科医院2

はい。2023年6月に2階をリフォームし、個室タイプの診察室を設置いたしました。もともと建物自体はとても洗練されたデザインの造りですが、2階の診療室はリフォーム前はユニットがすべて開放的に設置されており、若い方やファミリー層の方は隣の声などを少し気にされている方もおられたかと思います。患者さんが気兼ねなくお話しできる環境が必要であると思っていましたし、何よりも私自身コンサルテーションを重視したいと考えていたため、大幅なリフォームを実施しました。リフォーム後は、個室タイプの診察室の中で、症状や治療内容だけでなく費用面についても、周りを気にすることなくじっくりとお話しできることと思います。工事期間中はご迷惑をおかけしましたが、皆さまにはご理解いただき感謝しております。

咬合器による精密な診査診断を重視

先生の診療方針についてお聞かせください。

河口博昭院長 河口歯科医院3

当院では初回ですぐに治療をするということはほぼありません。最初のコンサルテーションを重視し、口腔内全体を診て精密な診査診断を行い、その上で治療計画を提案しています。エックス線などによる検査に加えて、咬合器によって口腔内を3次元的に再現し、より精密な診査診断を下している点が特徴です。具体的にはフェイスボウトランスファーと呼ばれる上顎と顎関節の位置関係を再現するための検査を行い、咬合器によってその人の歯の位置や歯列、顎関節の動き、噛み合わせなどを再現していきます。患者さん自身もご自身の歯を立体的かつ客観的に見ることができます。その状態に応じて複数の治療パターンを提案して患者さんの要望などもお聞きしながら適切な治療を行っています。咬合器を用いた診査診断は、中心位というより正しい噛み合わせをめざした精密な治療を実践するために重要と考えていますので、どのような治療においても行っています。

患者さんと接する時にはどのようなことを心がけていますか。

患者さんには優しく接するようにしています。もともと根が優しい人間だと思うので(笑)。それに口下手であまりお話しするのが得意ではなく、それが患者さんに誠実な印象を与えているのかもしれません。治療法を提案する時には、10年後20年後を想定しています。例えばインプラント治療を希望なさっても、その方の歯や骨の状態を診断した結果、将来的にインプラントを維持できない可能性が高い場合は、義歯を提案することもあります。インプラント治療をした方が仮に寝たきりになった場合、トラブルが起きるケースもあり、将来的に起こり得るさまざまなことを想定して、その方に適した治療を提案しています。

特に力を入れている治療や得意な治療について教えてください。

河口博昭院長 河口歯科医院4

歯のトラブルは、力のコントロールと細菌感染が大きな原因ですので、治療においてはこの2つの側面いずれも重視しています。中でも咬合と根管治療に力を入れています。どこか1本だけにトラブルが起きている場合でも、咬合も含めて口腔内全体を診て、どうしてそのような状態になったのか、根本的な原因を探っています。根管治療はその歯を維持するための最後の砦といってもいいほど重要な治療です。当院では歯科用マイクロスコープを導入していて根管治療のほか、補綴治療の時の隙間チェックなどでも活用しています。歯科用マイクロスコープは治療部分をビデオで撮影して患者さんと共有できるので、どんな治療を行ったのかを理解してもらうのにとても有用です。また根管治療では、唾液の侵入を防ぐためにラバーダムを使用しています。接着が必要な修復治療でもラバーダムを使うことがあり、接着力や長期安定性の向上に努めています。

患者一人ひとりを大事に、より信頼される歯科医院に

先生が歯科医師をめざされたのは、やはりお父さまの影響ですか。

河口博昭院長 河口歯科医院5

そうですね。私が初めて歯科医師を意識したのは幼稚園の頃だったと思います。診療している祖父や父の姿を見て、子どもながらも歯科医師という職業に興味を持ったことを覚えています。その時の印象がよほど強かったのでしょう。小学校の卒業文集にははっきりと歯科医師になりたいと書いていました。当院は治療に重きを置いた歯科医院ですが、私自身、歯科治療が大好きでとてもやりがいを感じています。学生時代、歯科医療の各分野を別々に勉強していた時には、あまり面白いとは思わなかったのですが、それらの分野が一つにつながった時にとても面白いと感じました。今もまだまだ勉強中ですが、学べば学ぶほど奥が深くて面白いですね。これからも研鑽を重ねて、患者さんたちにより質の高い歯科医療を提供できればと思っています。

ところでプライベートはどのようにお過ごしですか。

最近はジョギングをしたり、サイクリングをしたりしています。折り畳みの自転車を持って電車に乗って、気に入った場所で降りてサイクリングをして、また電車に乗って帰ってきています。もともと町の散策やお寺巡りが好きだったのです。自宅がすぐ近くですので、意識して運動しなければと思っています。サイクリングは足腰も鍛えられますし、気分もリフレッシュできます。

では最後に今後の展望とメッセージをお願いいたします。

河口博昭院長 河口歯科医院6

師事しているある先生から、ある程度の数の患者さんを長く大事にすることが重要で、「患者100人」とその先生は例えておられましたが、それが患者さん側と医療者側、両者の幸せにつながると教えられてきています。ですので、今後も医院を大きくするというよりは、患者さん一人ひとりを大切にしながら、丁寧にそして精密な歯科医療を提供していきたいと思います。隣には弟が開業した内科・眼科もあり、今後は連携していければと考えています。2023年春のリフォームで、これまでよりも患者さんのプライバシーに配慮させていただけるのではないかと思っております。今後も、より信頼していただける歯科医院になれるよう努めてまいります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ワイヤー矯正/110万~132万円、インプラント治療1本/54万4000円~、セラミック1本/14万3000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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