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新保 悟朗 院長の独自取材記事

中澤医院

(江東区/南砂町駅)

最終更新日:2020/04/01

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東京メトロ東西線・南砂町駅は、千葉県と東京都の境に近い職住接近の街。西口は企業や研究所が立ち並び、東口は人口流入が続くベッドタウンである。その東口から徒歩約5分、公園に面した住宅街の一角にあるのが「中澤医院」だ。1981年に開業した先代の後を継ぎ、院長を務めているのは新保悟朗先生。先代院長の甥でもある新保先生は、循環器専門の研究者として、また勤務医として歩んできた。伯父である先代院長の後を継ぎ、自身も子どもの頃に通っていたこの病院を引き継ぐことになったのが2007年。以来、子どもがかかりやすい喘息から高齢者に多い循環器疾患まで幅広く内科を扱い、地域住民の健康を支えている。癒やしと安心を感じられるような、穏やかな話しぶりも魅力のドクターだ。
(取材日2016年3月30日)

一般内科から喘息、循環器まで幅広く診療

院長に就任されたいきさつを教えてください。

もともと当院を開業したのは、私の親戚にあたる中澤克己先生。1981年から開業されていて、私自身も子どもの頃、風邪を引いたり体調を崩したりすると中澤先生に診てもらっていました。私は、循環器を専門として栃木や群馬の病院で働いていましたので、開業するつもりはなかったのですが、中澤先生には後継者がいなかったということもあり、2002年頃から私が非常勤として手伝うようになりました。そして2007年に先生が引退をされる際、当院と患者さんを引き受けることになった、といういきさつです。古いだけに院内は手狭だったので、昨年8月の終わりに改装し、待合室と診察室を広くしました。内装も明るい感じに設計してもらい、バリアフリーにしたんです。院内は靴の履き替えが困難な高齢の方の負担を減らせるよう、土足のまま上がれるようにしました。高齢の方や車いすの方が利用しやすくなったので、そういった患者さんも増えたように思います。

患者さんの層や傾向があれば教えてください。

江東区は古くからの住民の高齢化が進む一方、若い世帯も増えているので、幅広い世代の患者さんがいる印象です。中澤先生が喘息を中心に診ていたので、喘息で長く通われている方や、咳を訴えて来院される方が多いです。中澤先生の時代から通われていた患者さんの中には、100歳を超えて通院できなくなってしまったため、私が往診していた方もいました。その方の最期は看取らせていただいたのですが、今は医師が私だけなので在宅医療まではなかなか手がまわらないのが現状です。私自身は長く循環器を専門にしてきましたので、最近は動悸や胸が苦しいといった症状を訴える方も多くいらっしゃいます。近隣の保育園の嘱託医も兼務し小児医療にも力を注いでいるため、アレルギーのお子さんに接する機会も多くなっています。最近の子どもたちは、早いうちからアレルギーの診断を受けている場合も少なくありません。当院での血液検査でわかることもあります。

院内の設備にはどんなものがありますか。

喘息については、咳の原因を調べる呼気ガス分析装置を新たに導入しました。喘息は気道の炎症からくる病気ですが、患者さんの呼気に含まれる一酸化窒素(NO)の濃度を測ることで好酸球性の炎症があるかどうか調べられます。さらに、その数値によって、その方の咳が喘息なのか、風邪やアレルギーなど他の原因の咳なのかがわかります。また、喘息が確定している場合は、現在の治療方法がその患者さんに合っているかどうかを判断する手がかりにもなります。適切な薬を選び、適切な治療につなげるための機器です。

診察では何でも話しやすい雰囲気を心がける

血管年齢を見るための機械もあるそうですね。

それは動脈硬化を見るための機械で、血管の硬さの違いを数値で表すのですが、高血圧や高脂血症があると高い数値が出ます。動脈が硬くなると脳出血や動脈かい離など命にかかわる病気が発現しやすくなりますが、数値が高い方はリスクも高いですよというのが目で見てわかりますので、血圧管理をしっかりするよう指導しています。投薬治療だけでなく、栄養相談なども取り入れ生活習慣病のコントロールをしっかりすることで、動脈硬化の進行を防ぎましょうという流れですね。栄養士さんの相談は、糖尿病や高脂血症など基礎疾患のある方が対象で、過去3日間の食事を記録してもらいます。それを栄養士さんがチェックして、塩分の取り過ぎやカロリーの取り過ぎなど確認し、アドバイスします。それを1~2ヵ月に1回くらいのペースで繰り返します。

循環器は先生の長年のご専門でもあるそうですね。

大学卒業後は付属の大学病院に勤務し、循環器を専門に勉強を続けてきました。その後は那須赤十字病院で救急医療にも従事し、さらに群馬県立心臓血管センターではペースメーカー手術や心臓カテーテル検査を専門的に学びました。当院においても、循環器内科の基本的な検査装置として、心臓機能を評価する心臓超音波検査や、不整脈などによる動悸症状の原因を検査する24時間型心電図検査、血管年齢や主に下肢の血流を評価する血圧脈波検査等の機器を用意しています。検査結果によっては基幹病院や大学病院などに紹介し、連携をはかりながら、日頃はかかりつけ医として当院で管理させていただくことも可能です。

日頃の診察で心がけているのはどんな点でしょうか。

患者さんにとって話しやすく何でも相談できる雰囲気でありたいと思っています。どんなに些細な健康上の悩みも丁寧に聞き取る姿勢を大切にしています。患者さんにとって相談しやすい地域に密着した診療を心がけています。

今までも、これからも、地域密着で

医師を志した理由をお聞かせください。

中澤先生をはじめ、親戚に医師が多いため、子どもの頃からとても身近な職業だったからだと思っています。進路を考える際、自然とこの道を選んだように思います。循環器を志望したのは、まず内科か外科かというところで、自分には外科的手術は向いていないように感じました。全身を総合的に診られる科目として内科をめざし、その中でも心臓は医学生が一番多く接する科目でもあり、なじみがあったという側面もあります。それと、大学時代アメフト部に所属しており、同じ高校出身の先輩に誘われたことも理由の一つかもしれません(笑)。

休日はどのように過ごされていますか。

趣味はゴルフやランニング、釣りなどです。休日には積極的に体を動かすよう心がけています。個人開業医には代理の医師がおりませんので、特に体調管理には気を配っているつもりです。

今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

当院は赤ちゃんからご高齢の方まで幅広い層の患者さんが来院されます。幅広い知識を身に着けるため今後も勉強を続けていきたいと考えています。地域に密着した診療所であり続けるためにも、今までどおりこれからも地道に、患者さん一人ひとりに丁寧に接していきたいと思っています。また、投薬治療ばかりではなく、長い目で見て患者さん自身がご自身の健康管理に積極的に取り組めるよう、検査結果や経過を見ながら、生活習慣病対策等へのアドバイスもしています。また、早期に投薬治療を始めたいという患者さんもいらっしゃいますので、可能な限り希望に沿った最善の方法を探していけたらとも思っています。

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