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山崎 喜之 院長、山崎 喜範 副院長の独自取材記事

山崎歯科医院

(江東区/南砂町駅)

最終更新日:2019/08/19

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東京メトロ東西線南砂町駅から徒歩7分の明治通り沿いにある山崎歯科医院。1階が音楽教室となっているビルのレトロならせん階段を昇ったところにある医院のドアを開くと、約2年前に改装したという清潔感のある待合室が広がっている。院長の山崎喜之先生の父親が70年以上も前にここで開業した歯科医院で、現在は院長とその長男の山崎喜範副院長で診療を続けている。院長は養育院付属病院、多摩老人医療センターの口腔外科に非常勤として勤めた経験を持つ一方、副院長も大学にて口腔外科を専攻。その専門性を生かし、一般歯科だけでなく低周波治療器を使った顎関節症の治療を行うととともに、口腔内検査を通じて病気の原因を特定して口の中全般の治療を行っている。「他院で原因がわからないからときちんと診てもらえない患者さんをなんとかしてあげたい」と情熱がひしひし伝わってくる院長と副院長に話を聞いた。
(取材日2016年1月7日)

後々、患者さんが良かったと実感してもらえる治療を施したい

現在までの経歴について教えてください。

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【山崎喜之院長】先祖代々ずっと南砂に住んでいて、70年以上前に私の父がここで歯科医院を始めました。実は私自身は海外TVドラマの影響を受けて医師になりたいと思ったこともありましたが、大学受験の時に父親が体を悪くしてしまい、その手助けができたらと歯科大学に進みました。父が亡くなったのは大学を卒業して勤務医になった1年目のことで、長男だった自分が跡を継ぐことになりました。ただ医院での診療の傍ら、週一回養育院(現在の東京都健康長寿医療センター)付属病院歯科口腔外科での診療を続け、その後、多摩老人医療センター歯科口腔外科に60才になるまで非常勤の専門医として通いました。今では長年診てきた患者さんを主に診ているだけで、約5年前に副院長として当院に迎えた息子に診療をまかせるようになっています。

【山崎喜範副院長】子ども時代から歯科が身近にある環境で育ったため、他の進路のことはあまり考えられず、歯科大学に進みました。大学卒業後は、総合病院の歯科口腔外科のオーラルメディシン・口腔外科講座に所属し、患者さんの病名が特定できない時に口腔内検査を行って診断するということを主に行っていました。以前は当院では父だけが診療にあたっていましたが、次第に私が中心になって診療を行うようになっています。これまでの病院での経験を通じて治療の幅が広がったことと、ここで治療すべきか専門的な医療機関に送るか、そのあたりの線引きができるようになったのは良かったと思います。

医院や診療の特徴としてはどんなものがありますか?

【喜之院長】医院が入居しているこのビルは1980年頃建てたものですが、外観やらせん階段の様子はほぼ当時のままです。ただ、内装に関しては約2年前に副院長の意見も取り入れて改修しました。その最大の特徴としては、患者さん側とスタッフ側の入口や動線を分けていることです。患者さんとスタッフが交錯することがないので、患者さんも安心ですし、衛生面も優れています。患者さんが診察台の足下から出入りする歯科医院は都内ではほとんどないのでは、と思います。
【喜範副院長】歯が痛い、詰め物が取れた、歯茎が腫れたといった一般歯科の患者さんを主に診ています。ただ、原因が分からないけど口の中が痛いという患者さんや、他院で診てよくわからないので調べてほしいと送られてくる患者さんが多いのが当院の特徴かもしれません。

医院の診療方針を教えてください。

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【喜範副院長】患者さんの利益につながる、後々、患者さんが良かったと思える治療の提供をめざしているのが当院の診療方針です。そのために、今注目されている歯を削る範囲をとことん少なくする「M.I(ミニマル・インターベンション)治療」の考え方をベースになるべく削らない治療を行っています。例えば、詰め物をするにしても広い範囲を削って大きく詰めるのではなく、2回に分けてでも丁寧に削って小さな詰め物で済むようにするようにしています。また、虫歯を発見してももう少し進行してからの処置でも問題ない場合は、一旦様子を見て半年後に改めて治療するようにしています。要するに虫歯=すぐ削る、ではなく、できるだけ自分の歯を保ってあげるのが患者の利益にかなうのではないかと思っているのです。

ドライマウス、口臭などの状態を数値で明確に示す口腔内検査を実施

院長が専門とされている顎関節治療はどのように行われるのでしょうか?

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【喜之院長】私が行っている顎関節症の診療は、顎だけを診るのではありません。全身咬合の考え方を用いて、首や頭、肩、背中など、全身の筋肉の状態をアプローチするところから始めます。治療に際しては当院の低周波治療器で顎をはじめ、肩や首の筋肉の緊張を和らげていきます。さらに、スプリント(マウスピース)を作ってあげて日常的に顎をリラックスした状態に保ったうえで、歯並びに原因がある場合は正しく咬合できるように補綴などで調整し、姿勢に原因がある場合は生活指導を行って再発を防止していきます。噛み合わせの異常はいろいろな病気を引き起こす原因にもなっています。

副院長が行っている口腔内検査について教えてください。

【喜範副院長】歯科治療では患者さんが自分の目で確認しにくいため、歯科医師に「うまく治療できました」と言われても、本当に治ったのか判断しようがないのが実情です。そこで、口の中の状況を数値で表して目に見えるようにしているのが当院に設けた培養器を活用した口腔内検査です。具体的には、舌のカンジタ菌(カビ菌)、根幹治療時の歯内のばい菌の量、ドライマウス(口腔乾燥)の程度、さらには唾液の中に含まれる虫歯リスクを持つ菌を調べたりすることもできます。今後は口臭測定器も導入される予定で、口臭の程度を数字で表すこともでき、患者さんにとってメリットは大きいと感じています。将来的には、他の歯科医院から口腔内検査だけを委託することもできたらと思っています。

患者さんとの印象に残るエピソードをお願いします。

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【喜之院長】以前、偏頭痛で悩んでいる患者さんがいました。その原因は顎にあると思い顎関節症の治療を施したところ、無事頭痛を治すことができたんです。顎を引き上げる側頭筋の緊張が頭痛を引き起こすこともあり、それを低周波装置で和らげていった結果、症状の改善を図ることができました。老人医療センターに勤務している時も、肩こりはもちろんのこと、首が垂れてしまったり、首に穴を開けて人工呼吸器を装着していたりするお年寄りを治したこともあります。呼吸しにくいといった症状も噛み合わせの異常で起きたりするのです。
【喜範副院長】近年、がんの骨転移抑制などを目的としてビスホスホネート製剤(BP製剤)という薬が多く処方されています。ところがこの薬を服用している患者は抜歯すると顎の骨が壊死する可能性が高いので、歯を抜かずに治療してほしいと依頼を受けて治療を行いました。実際その患者さんの歯はボロボロだったのですが、残っている歯の根っこだけを使って固定できる義歯を作りました。こうした困難な状況でもなんとか治療できたことは今でも印象に残っています。

歯科医師が診るのは虫歯や歯周病だけではないことを知ってほしい

医院で行っている訪問診療について教えてください。

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【喜範副院長】地域の歯科医師会や来院されている患者さんから依頼されて数人の患者さんを訪問診療で診ています。以前は休診の木曜の午後に行っていたのですが、今では平日の空いている時間帯に予約入れて、私が往診に出かけていき、院内のことは院長にお願いしています。このように2人でやっているといちいち閉院しなくても出かけられるので、今後もニーズがあれば増やしていこうと思っています。寝たきり、認知症などの患者さんが主で、往診先でできることは限られているのですが、いろいろ工夫しながらの診療も面白いと感じています。

今後の医院の展望を教えてください。

【喜範副院長】大きな歯科医院にしたい、有名な歯科医師になりたいといった気はまったくありません。口腔内検査もその一つですが、他の歯科医院から原因不明だと言われて困っている患者さんの受け皿になりたいと思っています。口腔内の検査を行う場合も大学病院なら最低1〜2週間は待たされますが、当院では数日で結果が出せます。この差って意外に大きいと思うので、ここに来れば他所ではできない検査や治療も可能な、大学病院とクリニックの中間的な存在になりたいと思っています。

ドクターズ・ファイルの読者へメッセージをお願いします。

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【喜之院長】女性に多い偏頭痛、肩こり、不定愁訴などは意外に噛み合わせに原因があることを知ってほしいと思います。

【喜範副院長】口内炎などは内科や耳鼻咽喉科の先生に相談するのもよいかもしれませんが、れっきとした歯科医師の診る仕事です。口の中で気になることはかかりつけの歯科医院に相談されることをお勧めします。例えば、口の中が乾くなど、口の中に違和感を感じる方の場合、内科医院に行ってもうがい薬やトローチを処方され、「様子を見ましょう」と終わるケースがほとんどだと思います。歯科医院は虫歯や歯周病を治す場所というイメージが強いのですが、口の中全般のことで気になることがありましたら、是非当院に相談してもらえたらと思います。

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