全国のドクター8,986人の想いを取材
クリニック・病院 161,453件の情報を掲載(2020年2月18日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 江東区
  4. 豊洲駅
  5. たかすな内科・胃腸内科クリニック
  6. 高砂憲一 院長

高砂憲一 院長の独自取材記事

たかすな内科・胃腸内科クリニック

(江東区/豊洲駅)

最終更新日:2019/08/28

20180515 bana

東京メトロ有楽町線の豊洲駅から徒歩12分。りんかい線の東雲駅からは徒歩13分。「たかすな内科・胃腸科クリニック」は運河を見下ろす高層住宅・東雲キャナルコートの敷地内にある。高砂憲一院長は大学病院の消化器内科で研鑽を積んだ後、この地に開業。「地域の人たちの生活の中に入っていき、患者さんの生活や嗜好まで見て、診療するのが町医者の役割。時にはうるさいと言われようと言わなければならないことは言います」と話す。取材は休診日に行われたが、取材前に訪問医療で近隣の家を訪れ、取材後もさらに8軒回るというスケジュールだった。人が続々流入している新しい街・豊洲で、地域の人と密接につながろうと日々診療に取り組んでいる院長に、その熱い思いを伺った。
(取材日2014年3月13日)

患者の生活まで診るのが町医者の役割

消化器をご専門になさったのはどういう理由からでしょうか。

34715 df 1 1 1395653855

ダイレクトに消化器(お腹)の疾患でももちろんお腹が痛くなりますが、風邪をひいてもお腹は痛くなるし、神経内科の疾患でもお腹が痛くなる。内科医としてお腹を究めることは大事だと思うようになりました。また近年「大腸は第2の脳」とも言われて注目されています。大腸は脳の指示がなくても自律的に動くことができ、アレルギーや免疫にも関係してくる大切な臓器なんですね。それで内視鏡を専門とする消化器内科に入局しました。医師を志したのは高校生の時です。高校1年生ぐらいまでは、農学部に進んで美味しいお酒を造りたいと考えていたんですよ。でも農学部に進学した先輩を見ていると、みんな企業に就職していくんですね。醸造家にはなれそうもない。それでどうしようかと考えたとき、一番上の姉が歯科医師、次の姉が薬剤師だったもので、影響されて、男の僕は医師にと考えるようになりました。

どういう経緯で豊洲に開業なさったのでしょうか。

大学病院も居心地がよかったのですが、そろそろ開業ということを考え始めたとき、今の場所に出会いました。ほとんど一目惚れでしたね(笑)。豊洲は新しくできたきれいな街で、若い人が集まってくる一方、高齢の方もたくさんいらっしゃいます。当時は周辺に消化器の専門医が少なかったこともあり、この地域の方のお役に立ちたいと思いました。今は豊洲だけでなく辰巳の方からも患者さんがお見えになっています。高血圧など慢性疾患を抱えたご高齢の患者さんもいらしていますが、やはり腹痛でお見えになる方が多いですね。

診療の際にどのようなことを心がけていらっしゃいますか。

34715 df 1 2 1395653855

患者さんのお話をよく聞くこと。これが町医者にとって一番必要なことだと思っています。大学病院にいたときの外来と、開業してからの外来では診療の仕方が少し違っています。大学病院には大学病院の役割や作業がありますから、診察の機会も限られ、2ヶ月分、3ヶ月分のお薬を出したりします。そうすると、2ヶ月分のお薬を出している患者さんには1年間に6回しかお目にかからない。学会があって休診して他の医師が診たりすれば、もうその患者さんの顔がわからなくなってしまいます。カルテを見ればもちろんこういう方だったとわかりますけれどね。でも開業医、町医者はもっと密接に患者さんと結びつかなければ。『Dr.コトー診療所』というテレビドラマがあったでしょう。ああいうふうに、地域の人たちの生活の中に入っていって、患者さんの生活や嗜好もひっくるめて見て、時にはうるさいと言われようと(笑)口を出す。そういう在り方が町医者の役割だと思っています。

注目の抗加齢医療や遺伝子検査も

時には患者さんに厳しいことも言うわけですね。

34715 df 1 3 1395653855

でも正論だけを押しつけるつもりはまったくありません。例えば、大学病院では、僕は糖尿病の患者さんに対して非常に厳しかったんですよ。食事制限も「これはダメ」「あれもダメ」といい続けていました(笑)、また守らなかったら厳しく怒ったりもしました。ここでも患者さんへの指導は行いますが、一番大切なのは治療を続けてもらうことですから、患者さんの性格を見ながら接しています。「検査結果の数字は悪いけれど、この人なりにがんばっている。ここまでの成果でまずよしとしよう。後は話をしながらゆっくりやっていこう」というような具合です。患者さんをなるべくまめに診て、いろいろな話を聞いて、顔を覚え、生活を知っていくことで、定期的に診療していきたいですね。初めて来院してすぐに2ヶ月分薬をだしてほしいという患者さんも中にはいらっしゃいます。でも、それでは患者さんの顔が覚えられませんし、生活もわかりませんからね。そういう診療はできれば避けたい。ただやさしくするだけが医者ではありませんから、言わなければならないところは言わなければいけないとも思っています。

抗加齢医療(アンチエイジング)も手掛けていらっしゃいますね。

抗加齢医療というのは、病気になりにくい、さびない体を作ることなんですね。現在の状態を長くキープしていくことが目標で、プラセンタ注射やニンニク注射、高濃度ビタミンC点滴療法などを行っています。プラセンタは最近美容面で注目されていますが、免疫力を上げると言われています。定期的に注射を打っていると、風邪をひきにくく、たとえかかっても治りが早いようです。花粉症などのアレルギーやシミなどの肌のトラブル、肩凝りなどにも効果があると言われています。ニンニク注射というのは、ニンニクの匂いがするのでそう呼ばれているのでしょうが、ニンニクが入っているわけではなく、ビタミンB1の接種です。食欲増進や疲労回復に効果があります。高濃度ビタミンC点滴療法は抗がん剤が効かない場合の民間療法のひとつです。ビタミンCを大量投与すると、正常細胞には影響を与えないで、癌細胞のみを殺すとされ、特にアメリカで研究が進んでいます。これらはみな自費診療になります。

遺伝子検査(ジェノマーカー)もなさっています。

34715 df 1 4 1395653855

女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが思いきった治療(乳癌の発症リスクが高い遺伝子が発見され、乳房を切除)をして一気に注目されましたね。自分の遺伝子がどういう遺伝子で、将来どんなリスクがあるかを検査して知っておくと、前もって備えることができます。例えば検査の結果糖尿病になる遺伝子があったとすれば、食べ物に人一倍気をつけようというように。これからはリスクを知ってそれに備える予防医学の時代で、セルフメディケーション、つまり自分で自分の健康を管理することが重要視されています。遺伝子治療は予防のためのひとつの方法ではありますね。こちらも自費治療になります。

治療後には不安が減って気持ちが軽くなるクリニックでありたい

大学でご専門だった内視鏡検査についてお聞かせください。

34715 df 1 5 1395653855

内視鏡はダイレクトに狙った患部が見られるのが一番のメリットです。今は内視鏡の性能自体が上がっているので、異状があれば、画像ですぐに見つかります。そうすれば、組織を取って検査したり、止血したり、いろいろと早めに対処できます。症状が出たときというのは「潰瘍だろうか。癌ではないか」などと心配なものです。内視鏡検査をすれば、何か問題があればすぐ見つかるし、何もなければ安心できる。たしかにカメラを体内に入れるのは辛いことですが、7、8分の我慢です。やりたくないとおっしゃる患者さんには「心配を取りのぞくためにも検査しましょう」とお話しています。現に、ここに開業した日にいらした患者さんはお腹が痛いとお見えになったのですが、内視鏡検査をしたら胃から出血していました。クリップで患部を止め、即救急車で大学病院に搬送しました。開業してすぐのことだったのでよく覚えていますが、処置が早かったので大事に至らなかったケースです。

午前中は訪問診療に出かけられたそうですね。

ここの休診日に、通院できない患者さんの在宅医療を行っています。今日も午前中回ってきたところで、午後もこれからまた8軒回ってきます。ご高齢で一人暮らしの方もいらっしゃれば、病人を診ている方も介護が必要という老老介護のご家庭もありますが、皆さん、話をしに行くことを何より喜んでくださるようです。最近は国の政策で一定期間入院したら出て行かなければならないでしょう。その後どうするのかというとやはり在宅医療になる。在宅は病院での治療とは違うので、できることは限られてきますが、こういう形で少しでも受け皿になれればと思っています。本当はもっと時間をかけてゆっくり回りたいし、休診日以外も回りたいのですが、なかなか思うように時間がとれません。一応電話は24時間いつでも受け付けるようにはしているのですが。

本当にお忙しそうですが、どんなことでリフレッシュなさっていますか。

一時はお酒を造りたいと思ったくらいですから(笑)、お酒を飲むことですね。ビール、ワイン、焼酎、日本酒と何でも飲みますし、何でも好きです。一人でじっくり飲むというよりは、みんなとワイワイ飲むのが好きですね。スキーも自己流ですが、高校生の頃から続けています。最近も苗場に滑りに行きました。夜は地元の人が造りたての新酒を出してくれたり、交流を楽しんでいます。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

34715 df 1 6 1395653855

ここへ入ってくるときは不安を抱えていた患者さんが、治療を受けて帰るときにはすべてが解決しないまでも少しは不安が軽くなり、明るい気持ちになっている。そういうクリニックでありたいと思っています。そのためにも患者さんときちんと向きあって話をして、納得いただいた上で治療をしていきたいですね。地域のホームドクターとして一生おつきあいできる医師でありたい。何か体のことで不安があれば、気軽にご相談ください。

Access