北原 佳典 理事長、今井 りえ 先生の独自取材記事
きたはら歯科
(江東区/門前仲町駅)
最終更新日:2026/01/07
尊敬する医師から引き継いだ東京都江東区深川の地で、開業から14年目を迎える「きたはら歯科」。歯科医師だった祖父の背中を見て育ち、「自分も人の役に立つ仕事がしたい」とこの道を選んだ北原佳典理事長は、医療法人一佳会の立ち上げを機に診療ポリシーを明確化。スタッフ全員が同じ理念を共有することで結束を高めたいと、「お口の健康と心のサポート・確かな技術と知識で丁寧な説明・安心安全な医療提供の心がけ」の3つを診療の柱として掲げた。その理念に共感してともに歩むのが、小児歯科を担当する今井りえ先生だ。口内の健康を獲得するための要ともいえる、小児期からの歯科医療に関する思いや具体的な取り組みを中心に話を聞いた。
(取材日2025年4月11日)
小児からの予防の重要性を呼びかけ、診療枠を拡大
まず、診療体制から教えてください。

【北原理事長】予防からインプラント治療まで総合的に、かつ専門性が高い診療を行うため、開業時から一般、小児、矯正、口腔外科と各分野のプロフェッショナルをそろえて診療をしています。その一人が、小児歯科を担当してくれている今井先生です。私たちがめざす「歯は一生の宝物」というコンセプトを実現するには、小児からの予防的な関わりが欠かせません。幸い、地域の皆さんの予防に対する意識が高まり、小児歯科を希望して受診される方も増えてきました。そこで、小児歯科の診療を強化し、従来の月曜日と金曜日に加えて隔週火曜日にも診療枠を拡大しています。
小児歯科の重要性が地域に周知されているのですね。
【今井先生】北原理事長の地道な働きかけのおかげで、お子さんの口腔状態を気にする親御さんが増えてきました。ただ、歯並びに影響する習癖へ対応をしたり、歯並びを矯正したりといった治療にはある程度の時間がかかり、定期的かつ継続的に通っていただかなければなりません。診療枠の拡大によって、都合に合わせて通いやすい環境をつくり、一人でも多くの方にお役に立ちたいと思っています。
今井先生は、なぜ小児歯科を専門にされたのですか。

【今井先生】もともとは、手話通訳士になりたいと思っていたんです。小学校で手話クラブに入ったのがきっかけで、ずっと手話を学んでいて。実家が歯科医院だったので、歯科医師になってほしいという家族のそこはかとない期待を感じつつ。でも、父親から「歯科医師になってから手話通訳士になることもできる。手話のできる歯科医師になったら、活躍の場が広がるんじゃないか」とアドバイスを受けて、歯科医師になろうと決めました。大学で学びを進めていくうちに障害者歯科に興味を持ち、コミュニケーションを通じて治療につなげていく小児歯科を選んだのがこの道に進んだきっかけです。
0歳から生活習慣に並走し、良い口腔環境の獲得を支援
大学では、どのようなお子さんたちを診ていらしたのでしょう。

【今井先生】大学の小児歯科を受診する子は、歯科治療にトラウマがあって泣き叫ぶ子、言葉での意思疎通が難しい小さな子、障害のある子までさまざまでした。どうやって相手と信頼関係を築いていくか、日々試行錯誤の繰り返しでしたね。だからこそ、信頼関係が築けたときはとてもうれしかったです。子どもたちとの向き合い方に対する興味が高じて、ずっと小児歯科をやっているといっても過言ではありません。今はこちらでの診療の他、ろう学校の校医もしています。一般的な小児歯科はもちろんですが、聞こえない・聞こえにくい親御さんやお子さんで手話を使われる方も、ぜひ当院にご相談ください。
こちらで実施している小児歯科の内容について教えてください。
【今井先生】当院の小児歯科では、「虫歯の治療」「0歳からの予防歯科」そして「歯並びの育成と治療」を3つの柱としています。これまでは、早くて2歳くらいから年に3回ほど口腔内をチェックしてフッ素を塗る検診が一般的でした。今後は、歯が生える前から取り組む「0歳からの予防歯科」と「歯並びの育成と治療」により力を入れていきたいと思っています。具体的には、生後5ヵ月くらいから、離乳食の進め方や体幹の鍛え方、正しい発音の仕方、姿勢に影響する椅子の選び方などのアドバイスをし、歯並びを含めた良い口腔状態を獲得できるよう導いていくイメージです。食べる、話す、といったお口の機能の発達は、お子さんの成長を実感できる部分であり、だからこそ悩みに変わることも多いでしょう。「なかなか食べない」「言葉が遅い」といった不安に寄り添いながら、子育てのパートナーとして並走していきたいですね。
小児期の生活習慣が、歯並びや良い口腔環境の獲得につながるのですね。

【北原理事長】小さいうちに歯並びが悪化する原因に気づいて正しい口腔ケアができれば、成人後も健康な口腔状態をキープすることが期待できます。特に歯並びは、子どもの頃のケアが明暗を分けると考えています。なので、「治療いらずの口腔環境を自分でつくる」という意識を早期に持ってもらうことを大切にしてきました。
【今井先生】先天的に歯が非常に大きい場合や、遺伝的な要素がある場合を除いて、正しい生活習慣の定着は予防につながります。例えば、本人の発達段階に合わない離乳食を与えていると、無理な筋肉の使い方をすることになり、それに引っ張られて歯並びも悪化します。その子の発達段階に応じて時期ごとに合う物を食べさせたり、適切な時期にしっかり発声させたりすることによって、全身の筋力のバランスを整えていくことが重要なんですね。
子育て中のパパ・ママが、緊張を解いて過ごせる場所に
診療で大切にしていることを教えてください。

【北原理事長】患者さんが安心して過ごせる環境づくりです。特に、患者さんの立場に立って考え、わかりやすく説明することを心がけていますね。スタッフが診察前後の対話で患者さんの不安要素を取り除き、患者さんがリラックスして話せる雰囲気を醸成してくれるので、とても助かっています。
【今井先生】初対面のお子さんには「この人は悪い人じゃない」と感じてもらうことが何より大切。その子の特性に合わせて楽に過ごせる雰囲気をつくり、心の引き出しを少しずつ開けてもらえたらいいなと思って接しています。親御さんに対しては大きく2つあります。1つは、抱えている心配事に必ずお返事をすること。もう1つは、できるだけリラックスして過ごしてもらうことです。子育ては楽しいけれど、小さな命を守る責任は重く、緊張の連続です。母子分離でお預かりもできるので、少しだけ子どもから目と手を放し、待合室では自分のために時間を使ってほしいです。
成長後も、同じクリニックで一貫して診ていただける点も魅力ですね。
【今井先生】そうですね。3歳くらいから予防矯正を始めて、永久歯が生えそろってからさらに歯並びを整えたい場合などもスムーズです。子どもの時は小児歯科に通って、成長したら一般歯科に通うこともできますよ。
【北原理事長】成人の診療でも、変わらず予防は重視しています。プラークコントロールに加えて、噛みしめ、歯ぎしり、舌や噛み方の癖などを指す「パラファンクション」のコントロールも重視しているのが当院の特徴ですね。パラファンクションがあると、歯茎が下がったり歯にひびが入ったりして虫歯や歯周病、歯の欠損などを引き起こす可能性が高くなります。当院では、早期からマウスガードの装着や口周りの筋力トレーニングなどをお勧めし、悪化を防いでいます。
ありがとうございました。最後に、読者にメッセージをいただけますか。

【北原理事長】当院には一般、小児、矯正、口腔外科のエキスパートがそろっており、歯科の総合病院のような体制を確立しています。日進月歩の歯科医療を積極的に取り入れ、総合的かつ専門性の高い診療をめざしてまいりますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。
【今井先生】歯科医師は、「お口の専門家」です。歯のことに限らず、しゃべる、食べるといった機能のこと、唇のケガのことなど、お口の周りのことならなんでもご相談に応じます。同じママ同士、おしゃべりをするような気軽な気持ちで受診していただけたらうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/27万5000円~
マウスピース型装置による矯正/22万円~
部分矯正/22〜33万円、片顎矯正/28万6000円〜55万円、全顎矯正/96万8000円〜
口腔内スキャナーを活用した詰め物・かぶせ物の治療/2万2000円〜
※上記の金額は検査料金を込みの金額となります。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

