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西谷寛仁 院長の独自取材記事

みんなの内科クリニック東松本

(江戸川区/小岩駅)

最終更新日:2021/10/12

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「みんなの内科クリニック東松本」は、いい意味でクリニックらしくない。駐車場の入り口に立てられた黄緑色の鮮やかな看板は遠目にもここがクリニックだとわかりやすいが、一歩院内に踏み込めばリゾート地を訪れたような感覚に陥る。陽の光差し込む明るい待合室にはアジアン・テイストのソファが並び、目の前には書物が並べられた壁一面の本棚。そんな院内の雰囲気と西谷寛仁院長の柔らかな声のトーンに、肩の力が抜け、リラックスした気分になる患者も多いことだろう。「患者の話を聞き、病状や治療法について細かく説明すること」をモットーとしている西谷院長は、必要とあれば診療時間を惜しまない。医療にも患者にもまっすぐなその真摯な姿勢は、尊敬する医師から受け継いだ精神だという。静かなたたずまいを崩さぬ西谷院長の、内なる医療への熱に触れた。


(取材日2014年6月20日)

あえて駅前を避けて郊外に開業。地域密着型のクリニックをめざす

おしゃれでほっとするクリニックですね。クリニック名も非常に印象的です。

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ありがとうございます。病院の雰囲気をなくし、邸宅や住まいのように感じられる内装にこだわり、ソファなどインテリアも僕が選びました。クリニック名は、お年寄りも覚えやすいよう英語やカタカナは使わず、一度聞いたら忘れないネーミングにしたいとずっと考えていたんですね。しかし、なかなかしっくりくる名前が考えつかなくて悩んでいました。そんな時、電車の中吊り広告で「みんなの〜」と書かれた広告を見て「コレだ!」と思ったのです。試しに「みんなの」を電話帳で調べてみたらあまり使われていない名前だったこともあり、この名前に決めました。

医師をめざしたきっかけと、開業までのご経歴を教えてください。

人の役に立つ仕事がしたいという思いから、医師を志しました。大学卒業後は順天堂大学の一般内科で3年間研修をして、その後腎臓内科の専門診療を学びました。腎臓内科を専門に選んだ理由は、腎臓病が悪化しても透析治療によって救命できる診療科だったから。末期腎不全は血液透析を続けていくことで生命を維持していけるのです。また、腎臓病は高血圧症、糖尿病などの生活習慣病に密接に関係していて全身管理を行っていくことに魅力を感じて、腎臓内科に進みました。

勤務医から開業医になろうと決意したのはなぜでしょうか?

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開業医になったのは、自分が理想とする医療を実践していきたいと思ったからです。僕は医師になった当初から「いつか地域密着型のクリニックをやりたい」と思っていたので、開業医なることに迷いはありませんでした。また、この土地を開業場所に選んだのは、いろいろ見た中でこの土地の雰囲気がとても気に入ったから。ここは想像以上にのどかな場所でしたが、都内なのにいい意味で田舎の雰囲気が残っていて僕自身とても癒されています。この辺りは、親子代々この土地に住んでいる方ばかりで、患者さんも親子三代、家族ぐるみで来られる方がほとんど。まさに僕の理想とする地域に根ざした医療を続けさせていただいていますよ。

生活習慣病改善の糸口として、睡眠障害の治療に力を注ぐ

クリニックの特色を教えてください。

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当院の特色は、一般内科診療に加えて内科的な診療範囲で対応可能な睡眠障害の治療を行っていることです。不眠症は本来、精神科や心療内科が専門です。しかし、初期症状を自覚した患者さんのほとんどがまず内科に来られます。ですから、そうした患者さんにも対応したいと思い、私は睡眠障害の診療を行っている「スリープクリニック調布」で睡眠障害について診療しています。また、高血圧や糖尿病など生活習慣病の中に、睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合もあります。

「睡眠時無呼吸症候群」は、治療しないままでいるとどうなってしまうのでしょうか?

適切な治療をしないままでいると心臓に負担がかかり、不整脈や高血圧症などを引き起こし、その結果として心臓病や脳梗塞を引き起こす可能性もあるともいわれています。睡眠時無呼吸症候群は、病気というより体質に近いものなので治療は必須。ただ、睡眠時のことですから自覚症状を欠く場合では、家族から「いびきがひどい」と指摘されるまで気づかない方もいらっしゃいます。当院にいらしていた患者さんの中には、高血圧を訴えて通院していたものの血圧が下がらない方や明け方の家庭血圧が高い方に精密検査してみたら、睡眠時無呼吸症候群の重い症状が隠れていたという方がいました。そういった場合、無呼吸の治療をするだけで高血圧の薬が減量されたり要らなくなってしまうこともあるんです。

「むずむず脚症候群」の治療も行っているそうですが、これはどのような症状なのでしょう?

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これも睡眠障害の原因の一つで、睡眠時に「ふくらはぎに虫が這っているようだ」「脚がほてる」「脚が痛い」と感じる症状のことです。訴えが多彩であるため、診断に至らないことも多くあります。むずむず脚症候群は鉄不足が原因で起こる場合もあり、女性にやや多く見られる症状です。鉄剤の投与だけで症状が改善されることもあり、もしその治療で効果がなければ、少量のパーキンソン病薬やてんかん薬で改善し良眠できるようになることもあります。睡眠時無呼吸症候群と同じく病気に気づいていない方は少なくありません。不眠症が睡眠薬以外で改善する可能性もありますので、当院では不眠を訴える方にまず、いびきや脚の異常感覚がないか聞くようにしています。

恩師から学んだ信念を胸に、丁寧な診療を行っていく

診療の際に心がけていることは何ですか?

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説明をしっかりすることですね。簡単な説明で終わらせてしまうと誤解を招き、「まったく良くならない」と訴える患者さんが増えてしまうんです。ですから、一つ一つの治療についてできるだけ噛み砕いてわかりやすくお話しし、治療には時間がかかることも含めて患者さんに納得していただけるよう努めています。場合によっては「もしこの治療でも改善されなければ、次はこんな治療をするよ」と、治療の次段階までお話しすることもあります。

医師をやっていて良かったと思う瞬間を教えてください。

治療を続けていた患者さんの病気が治って、感謝される瞬間が何よりうれしいです。特に内科の慢性的な病気は「飲むべからず、食べるべからず」が多く、そんな治療しかできないと患者さんも病院に来るのは嫌だろうなと思うんです。だけど、例えば高血圧と睡眠障害などで苦しんでいた患者さんが、治療の末「先生気持ちよく起きられるようになったよ。血圧下がって体調が良くなったよ」と笑顔を見せてくださった時、「ああ、医師を続けてきて良かったな」と心から思います。

なるほど。では、ずばり「開業医の役割」とは何だと思いますか?

僕のように住宅街で診療を行う開業医は、専門性を重視するより幅広い診療をしていくべきだと思っています。当院は慢性疾患の治療に力を入れ、患者さんも慢性疾患の方がほとんどですが、どんな症状の中にも大きな病気が隠されている可能性があります。日常的に起こりやすい、「頭痛」や「腹痛」であっても例外ではありません。ただ症状を診るだけでなく、隠れている病気を見つけて大きな病院をご紹介するのも開業医の務めでしょう。病気を見落とさないための目を養い、常に医療と患者さんへ真摯に向き合っていくよう努力しています。

最後に、先生お勧めの健康法を教えてください。

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食べ過ぎ飲み過ぎに気をつけるのはもちろんのこと、体重計に毎日乗ることも健康管理をする上で大切。僕は治療の中で、自分の運動不足に気づいていない患者さんや、メタボリック症候群などの生活習慣病の方には、活動量計をつけるようお勧めしています。忙しい毎日を送っていらっしゃる皆さんに「毎日運動しなさい」というのも無理な話ですし、健康基準といわれている毎日1万歩歩くのもなかなか難しい。しかし、体重計に乗って体重増加に気付いたり、活動量計を使って運動不足に気付けば生活習慣を変えようと思えますよね。駅1つ手前で降りて自宅まで歩くのもいいですし、僕が実践しているのは、駅での乗り換えはできるだけエスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使うこと。都内はアップダウンの激しい駅も多いですから、それだけでかなり運動不足解消の助けになるはずですよ。

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