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安藤 達也 院長の独自取材記事

安藤内科医院

(江戸川区/葛西駅)

最終更新日:2020/04/24

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1977年、江戸川区の南に位置する葛西エリアに開設された「安藤内科医院」は、胃潰瘍や下痢、便秘などの消化器疾患を中心に生活習慣病の治療や管理など内科全般を幅広く診療するクリニック。先代理事長が掲げた「目配り、気配り、思いやり」の理念のもと、長年、地域のホームドクターとして住民の健康を守ってきた。2006年からは先代の長男である安藤達也先生が院長に就任し、新たに内視鏡検査を導入するなど院内の検査設備を整備し、病気の早期発見と予防にも注力している。「新しい治療法や医療機器を取り入れながら、父が守ってきたこの地域の医療を受け継いでいきたい」と語る安藤院長に、同院の診療の特徴や地域との連携、今後の展望などさまざまな話を聞いた。
(再取材日2020年2月7日)

消化器疾患を中心に内科全般を幅広く診療

歴史のあるクリニックだと伺っています。

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そうですね。当院は前理事長である私の父が1977年に開設しました。当時は葛西駅ができたばかりで、この辺りはまだ何もなかったそうです。私は岩手医科大学を卒業して大学の関連病院に勤めた後、2006年にこちらに戻ってきました。父の代から通ってくださっている方も多くて、「あなた、小さい頃はここで遊んでいたのよ」と、患者さんから自分が覚えていない子ども時代の話をお聞きすることもあります。親、子、孫と3代にわたり通ってくださっているご家族もいて、世代を超えて来てくださることをとてもうれしく思っています。そのほか、この地域の企業にお勤めの方たちにも来ていただいていますし、葛西周辺はインドや東南アジアをはじめ、諸外国の方も多く住んでおられるので、国際色豊かでさまざまな患者さんが来院されます。

こちらの診療の特徴をお聞かせください。

消化器疾患を中心に、糖尿病、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病の治療・管理など、内科全般を幅広く診療しています。特に糖尿病の治療と管理には力を入れていて、外来でのインスリン注射の導入や生活習慣の指導を行っています。毎週火曜の午後には管理栄養士さんに来ていただき、糖尿病や肥満の方、腎臓が悪い方などの食事指導をお願いしています。私の専門は消化器内科ですが、大学の関連病院に勤務していた頃は、糖尿病はもちろん脳梗塞や白血病などさまざまな症例を経験しました。医療過疎地域では専門の医師が不在なこともあり、幅広い疾患を診る知識が必要とされました。これまでの経験を患者さんに良い形で還元できればと思っています。

管理栄養士さんによる指導は心強いですね。

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40歳から、メタボリックシンドロームに着目した特定健診対象ですが、問題のある方は健診センターなどで管理栄養士さんからの指導を受ける流れになっています。未指導の方や、健診未受診の方などを当院でフォローできたらと思います。例えば血糖値が高いケースでは、診察後にカロリー制限を管理栄養士さんに伝え、患者さんには何日分かの食事内容をメモしてきてもらい受講していただきます。ご夫婦の場合には、食事を準備する奥さんにも来院してもらい、「こういう物を食べさせてください」という具体的なことを伝えてもらっています。その後、採血や体重の減り具合などをみて、経過観察していきます。

苦痛の少ない内視鏡検査で病気の予防と早期発見に注力

先生が院長に就任されてから、内視鏡検査の設備を導入されたそうですね。

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はい。以前はエックス線撮影装置しかなく、胃や大腸のバリウム検査で異常が見つかった際は、内視鏡検査を他院に依頼して検査を受けていただいていました。バリウム検査は消化管を影絵のようにして写しますが、内視鏡検査では、立体的に確認でき、臓器の色彩の違いや画像拡大などにより病気の早期発見が可能です。また異常所見が見つかった場合は、同時に細胞の検査や治療も行えます。内視鏡導入により検査と治療が同時に行え、がんの早期発見まですべて自院でできるようになり、患者さんの利便性が高まったと感じています。さらに、術後の患者さんの経過観察も可能になりました。当院の内視鏡検査でがんが見つかり、専門の医療機関にご紹介した患者さんが術後再び当院でフォローする機会が増えました。

こちらで行っている内視鏡検査について教えてください。

数年前に、新しい内視鏡システムを導入しました。波長の違う2種類の光を照射することで、がんに栄養を与える異常な血管が見えやすくなり、早期の病変を発見しやすくなりました。特に食道や咽喉頭部の早期がんの発見率向上が期待できます。また、胃の検査には経鼻内視鏡を用いています。口から入れる経口内視鏡に比べて咽頭反射が少なく、「バリウムを飲むより楽だから」と、定期的に経鼻内視鏡検査を受ける方も増えました。最近は、咽頭反射に不安を感じるなど患者さんの要望がある場合は、静脈麻酔を用いて苦痛を軽減していく「セデーション」も行っています。当院では、がんなどのリスクが少ない人には、1~2年に1度の検査をお勧めしています。

その他、力を入れている領域があればお聞かせください。

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2008年から禁煙治療を開始しました。最近ではそのことが認知され、「主治医から禁煙を勧められて来ました」と来院される患者さんも増えています。また若い人から高齢者まで、ストレスによる体の不調で来院されることがあります。便秘や下痢、腹痛、動悸やめまいなど症状は多種で、検査をしても異常が見つからないことが多く、ストレスにより自律神経のバランスが乱れていることが多いです。さらに悪化すると、不眠やだるさ、抑うつ症状が出てくることもあります。禁煙することで自律神経失調も改善に向かうことが多く、意を決して禁煙・卒煙を思い立ったら当院にご相談いただければと思います。

五感を働かせた質の高い医療にチームで取り組む

診療で心がけていらっしゃることは何でしょうか。

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やはりお話を聞くことが重要だと思います。特にストレスが原因と思われる方には、症状だけでなく「最近職場で変わったことはないですか」「お家で困っていることはありませんか」など、患者さんの生活背景についてもお聞きするようにしています。あとは患者さんの様子をしっかり診ること。診察室に入ってくる時の歩き方や仕草などが診断のヒントになることもあるほか、触診も重要な手がかりになります。実際、腹部の触診で子宮筋腫や悪性腫瘍が見つかることもありますから、見て、聞いて、触って、と五感を働かせた丁寧な診察を心がけています。

こちらでは看護師さんの勉強会も開かれているそうですね。

以前より月に一度はスタッフの勉強会を実施していて、新薬の話を聞いたりする院外関連の勉強会と院内向けのミーティングを行っています。私が院長に就任してから検査や業務が増えたので、医師だけで対処できないことが増えてきました。効率やより丁寧な診察のためには、医師、看護師、事務のチームで診療にあたることがベストだと考えています。チームで対応することで、一人の患者さんに時間をかけることができますし、診察室では聞き出せなかった情報をスタッフが検査室や待合室で聞き取り、診察の際にフィードバックすることで、家族背景や介護の必要性などを確認でき、患者さんが必要としているサービスにつながることも多いですね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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当院では積極的に近くの総合病院や、耳鼻科、整形外科など他科の診療所の先生方と協力して、患者さんが住み慣れた地域で治療を完結できるよう心がけています。近年、歯周病や虫歯などの歯科疾患と認知症や糖尿病などの内科疾患の関係が高いことが報告されています。そのため歯科への紹介も必要があれば積極的に行っています。また現在マンパワー不足で、在宅診療はできておりませんが、かかりつけ主治医と専門的な治療を行う科の先生方との連携で、個々の患者さんに適切な医療をお届けできればと思っています。「あそこに行けばどうにかなる」という信頼を得ることは、町のかかりつけ医のひとつの評価になると思っています。その目安になるのが他科の先生方からの紹介ではないでしょうか。院長に就任して10年が経過しましたが、今後もこれまでの積み重ねを真面目に黙々と続けていきたいですね。

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