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岩崎 将 院長の独自取材記事

岩崎内科医院

(葛飾区/京成立石駅)

最終更新日:2024/08/30

岩崎将院長 岩崎内科医院 main

京成押上線の京成立石駅から徒歩10分の場所にある「岩崎内科医院」は、1953年の開業以降、半世紀にわたって診療を続けてきた地域密着の医院である。2024年4月に3代目の院長に就任した岩崎将(いわさき・すすむ)先生は、明るく快活な雰囲気が印象的だ。「いろんな方が来やすい医院にしたい」と思いを口にする岩崎先生からは、地域住民への優しいまなざしと同時に、院長としての熱意を感じた。これまで研鑽を積んできた消化器内科の話から、今も変わらない医院の診療方針の軸など、幅広く聞いた。

(取材日2024年7月31日)

過渡期にある街で地域密着の医療を届ける医院

先生は立石の地で生まれ育ったとのことですが、先生から見て立石はどんな街ですか?

岩崎将院長 岩崎内科医院1

子どもの頃は住宅街という印象しかありませんでしたが、大人になってからは大衆酒場が多かったり、昔ながらの商店街があったり、「古き良き昭和の街」という印象に変わりました。医師になってからはそこに「高齢の方が多い街」という印象も加わりました。現在は再開発が進んでいて、それと同時に商店街にもシャッターが降りているお店が増えました。昔からのお店がなくなっていくのは寂しさも感じますが、それが時代の流れというか、仕方ない面もあるのかなと考えています。現在、街全体の平均年齢は高いのですが、再開発が進めば若い方もやってくるでしょう。そういった意味で、今まさに過渡期にある、リフレッシュしていく街なのかなという印象を持っています。

岩崎内科医院は3代にわたって続く医院ですが、先生自身幼い頃から医師になろうと決めていたのでしょうか?

実は親からは「何になってもいい」、「好きなことをやりなさい」と言われ育ちました。幼い頃から医師の家系で育ってきたこともあり、漠然と「お医者さんになりたいな」と思っていました。立石は下町ということもあり祭事が多い街なのですが、幼い頃から親と一緒にお祭りに行くと、いろんな方が親に「先生」「先生」と声をかけてくださるんです。知り合いの方がとても多くて、幼心に「すごいな」と感じていました。そういった思い出もあり、いざ進路を考える年齢になった時、医師という仕事の素晴らしさや、今ある医院を残していきたいという思いを強く感じ、本格的に医師をめざそうと決めました。誰かに「ありがとう」と直接言っていただける仕事はなかなかありませんので、医師になってよかったと思ってます。

消化器内科を専門に選んだ理由や、がんの研究に力を注がれた理由を教えてください。

岩崎将院長 岩崎内科医院2

当院が内科でしたので、もともと内科を専門に学ぼうと決めていました。その中でも呼吸器や消化器、循環器など、一般的にいろいろな疾患を診られるようになりたいと考えていました。親が肝臓を専門とした消化器の医師だったこともあり、初期研修1年目から消化器内科に行こうと決めていました。消化器内科で自身の専門を決める際に、胆嚢や膵臓を専門にしました。胃内視鏡や大腸内視鏡を診られる医師は多いですが、胆嚢や膵臓の内視鏡の検査・治療は難易度が高い分、専門的に学ばなければ診ることができません。がん研有明病院で学んだ背景には、恩師の存在があります。その方は長期スパンで僕の医師としての道を考えてくださり、オリジナルな道を敷いた上でがん研有明病院を紹介してくださいました。恩師には医師として一人前にしていただいたと思います。僕に後輩ができたら、同じように指導したいと考えています。

優しく、元気に、正直に。幅広く患者を受け入れる

岩崎内科医院には、主にどういった症状の患者さんが来院されるのでしょうか?

岩崎将院長 岩崎内科医院3

高齢の方が多いので、血圧やコレステロールの高い方、糖尿病の方などさまざまな症状で、定期的に通院している方が多い印象です。また、近隣にお住まいの方がちょっとした不調を相談しに、ふらっと寄られることもあります。いろんな方が来やすい医院にしたいと常々思っているので、心配なことがあれば、老若男女関わらずどんな方でも気軽に相談しに来てほしいです。特にがんは年齢が増すほどに増える病気でもあるので、体重が減ったり食欲がなかったり、気になる症状がある場合は検査を行うようにしています。皆さん少なからず不安を持って来院されていると思うので、患者さんの話をちゃんと聞く、不調がある箇所は必ず触診する点も大切にしています。今はまだレントゲンや超音波検査がメインですが、今後は内視鏡検査も導入していく予定です。

患者と接する上で先生が心がけていることを教えてください。

「優しく接する」ことが一番大切だと思います。分け隔てなく接して、すべての患者さんのお話を聞いて、優しく関われたらいいなと。また、開業医の中では若い部類に入るので、元気良く楽しく診療ができればと考えています。患者さんには、雑談でケラケラ笑えるくらい通院を楽しんでもらいたいです。他に大切にしているのは、「正直でいる」ことです。診療の結果、可能性はいくつか挙げられるけど具体的に特定できない場合は「わからない」ときちんと言うようにしています。わからなければ知り合いの先生に聞いたり、紹介したりするなど、しっかり患者さんのサポートをしていきます。

先生が前院長から医院を継承し、変化したことはありますか?

岩崎将院長 岩崎内科医院4

医師が変わったのでもちろん変化した部分もあるのでしょうが、診療方針など医院としての軸は変えずにいたいと考えています。「話しやすい、相談しやすい、安心できる」医院でありたいと思っていますし、そう感じていただけるよう僕自身努力したいと考えています。カルテなどは電子化しましたが、内装もスタッフも変わりません。地域の方がいつでもふらっと立ち寄れる存在でありたいので、大きな変化はつけないつもりです。これまで当院を頼ってくれていた患者さんや、これから来られる患者さん、どんな方が来ても「この医院で良かった」と思っていただけるよう頑張りたいですね。

いろんな患者が来やすい医院をめざして

消化器内科で研鑽を積まれたからこその診療の強みを教えてください。

岩崎将院長 岩崎内科医院5

あえて挙げるなら、超音波検査に関しては診断に自信があります。超音波検査では胆嚢・膵臓は見えづらい傾向にあるのですが、そこは専門性を持って診られるかと思います。僕自身、見落としがないよう特に気をつけていますね。また超音波検査以外にも、足のむくみがひどければ血管を診ますし、一つ一つの診療を丁寧に行っています。地域密着の一般内科となると、セールスポイントを全面に打ち出すというよりも、医師やスタッフの「人柄」が大切ではないかと思います。もちろん腕前ありきではあるのですが。相談しやすい、話しやすい医師やスタッフのほうが、患者さんも通いやすいですよね。

在宅診療の他に、病院の救急部門で働いているとも伺いました。

在宅診療にも、休診日以外は対応しております。行先は個人宅や施設などさまざまです。気持ちの問題かもしれませんが、患者さんに親近感を持っていただきたいので、なるべく自転車で行くようにしています。自転車で出かけるのは気分転換にもなりますし。とにかく、できることは何でも取り組みたいという思いがあるので、仮に診療時間が終わっていたとしても、連絡をもらえれば可能な限り行くようにしていますね。「できる範囲を広げたい」という面で、月に1回大学病院の救急部門でも働いています。救急部門は一刻を争う場面も多く、僕自身の勉強にもなります。何かあった時に患者さんの力になりたいので、自分を鍛える意味でも続けていきたいですね。

最後に、今後の展望や読者へのメッセージを教えてください。

岩崎将院長 岩崎内科医院6

開業医になってまだ日が浅いため不慣れな部分もありますが、なんでも力になろうと考えているので、いつでも来ていただけたらと思います。近いからこそできることがあると考えていますし、僕自身の足を使うのはいといません。いろんな方が来やすい医院にしたいですし、ちょっとした時に「この先生相談しやすい」と思っていただける医師になりたいと考えています。また当院は、優しくて丁寧な看護師、スタッフがいます。なんでも相談に乗りますので、僕たちのことをうまく使っていただけたらと思います。

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