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渡辺 知明 院長の独自取材記事

渡辺昭医院

(葛飾区/新小岩駅)

最終更新日:2021/10/12

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長きにわたり新小岩エリアの人々の健康管理を担う「渡辺昭医院」。院名の由来は渡辺知明院長の父である先代院長の名前だ。消化器内科を専門とする渡辺院長が何より大切にするのは患者との対話。子どもから高齢者まで多くの患者が訪れるが、一人ひとりが理解できるまで何度でも説明する。2020年8月、長年親しんだ医院を建て替え、新しい医院で診療を開始した。「私たちスタッフも患者さんの心を癒やせるような接遇ができなくては」と診療の原点を見つめる渡辺院長に変わらぬ信頼が寄せられている。日々、患者と真摯に向き合う院長に、医院の特徴と診療への思いを聞いた。

(取材日2020年8月21日)

「検査は楽に正確に」に努める内視鏡検査

長年診療されていた医院を建て替えたと伺いました。

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父が昭和の時代から診療していたクリニックを、現代的なホスピタリティーにあふれた空間にできればと思い建て替えており、2020年8月から診療を再開しました。新しいクリニックには、患者さんがくつろぎやすくスタッフも効率良く動ける工夫があります。例えば、スタッフは診療中に機敏に動き回る必要がありますが、その動きが患者さんの目ざわりにならないよう動線を隠しています。待合室のソファーは、長く座っても疲れないクッション性の良いものにし、一人ひとりがゆったり座れるよう肘掛けでスペースを分けています。また、トイレや待合室の水回りはセンサーで作動する自動水栓を採用、感染予防にも役立てています。バリアフリーを導入することで、高齢の方にも安心して来院いただけるようにしています。

先生のご専門や、得意とする診療について教えてください。

消化器内科が専門で、胃・大腸・十二指腸の内視鏡検査、治療を得意としています。しかし、消化器内科で行う検査は、患者さんにとって決して楽なものではありません。だからこそ「検査は楽に正確に」ということをモットーにしていて、検査はなるべく少ないほうがいいと考えています。定期的なチェックは確かに必要ですが、検査を行うこと自体が大事なのではなく、むやみに検査をせずに、適切な時期に必要な検査を正確に丁寧に行うことが大切です。当院では2012年からレーザー光源を搭載した、新世代デジタル内視鏡システムを導入し画像強調観察に取り組んでいます。これによって早期がんに特徴的な微細な血管の変化を見つけ、少しでも早く診断治療が可能になるよう努力しています。今回クリニックの新築に伴い、内視鏡システムも一新しました。

むやみに検査をしないというのは、具体的にどういうことでしょうか?

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定期的なチェックは別として、例えば20〜30歳代の若い方はがんの可能性はかなり低いし、ピロリ菌のいない方には胃がんはほとんどできないことはわかっています。症状が長引いたりお薬の効果がない場合にはもちろん検査を行います。内視鏡検査の一番の目的はがんを見つけることですから、がんの可能性が低いと思われる時には積極的には行いません。大切にしているのは患者さんからの聞き取り、つまり問診です。もちろんケースによりますが、問診である程度のことはわかります。腹痛の場合は必ずおなかを触ります。触診はとても大事です。とはいえ、がんの初期は症状がないため定期的な検診のタイミングは逃さないようにしてください。葛飾区は昨年の6月から胃がん内視鏡検診を始めました。当院でももちろん行っていて、内視鏡写真をプリントして簡単に説明を書き込んでお渡ししています。

一人ひとりにしっかり向き合い、話を聞くことを重視

渡辺院長の診療スタンスを教えてください。

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何より大切にしているのは、患者さん一人ひとりにしっかりと向き合い、最後までお話を聞くこと。いろいろ話したいという方がたくさんおられますから、まずは相手の話をきちんと聞くことを重視しています。それから、専門用語を使わずに丁寧に説明します。当院に来てくださるからには「渡辺知明に会いに来てくれている」と考え、皆さんの疑問や心配にどう答えたらいいのか、何を望んでいるのかを常に考えます。説明しても相手がわからなければ、それは話していないのと同じ。中には同じことを繰り返し質問される方もいらっしゃいますが、もう一度話せばいいことです。患者さんが理解しなければ、意味がありませんから。

診療では、手書き入力の電子カルテを採用されていると聞きました。

当院ではずっと紙カルテを使っていて、いつか電子カルテ化は必要だろうと考えていました。電子カルテそのものに抵抗感はないけれど、採用すれば診察中パソコンのモニターばかり見ることになるので、患者さんと面と向かってお話できないですよね。それだと、「まずは患者さんと向き合う」という当院のスタイルには合わないので、患者さんと話しながら手書きで入力できる電子カルテが登場するまでは導入しないつもりでした。そこへ手書き入力のものが発売されて、「これを待っていたんだ!」と導入を決めました。やはり、「人と話をするときは相手の目を見る」というのは基本中の基本だし、すごく大事なことだと思うんですね。

多くの患者さんが来られる医院だからこそ、スタッフさんのサポートも大切になってくるのでは?

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当院では、患者さんそれぞれに、症状の特徴や治療上の注意点などを書き込んだオリジナルのリーフレットを作成して、処方箋と一緒にお渡ししています。例えば患者さんが帰宅後に「水分補給はどのようにすればいいか」など、診察時に私が伝えたことを忘れてしまったとしても、このリーフレットを見れば確認できる、というものです。実はこの取り組み、以前勤務していたスタッフの発案で始まり、患者さんに好評で今も続けているんです。スタッフがより働きやすく患者さんのためになることは、これからもどんどん提案してほしいと思っています。新しい医院になっても、私の診療スタイル「丁寧な説明、正確で確実な検査」は変わらないけれど、医院内が患者さんにとって快適で癒やしの空間となるように、私もスタッフもホスピタリティーの精神で接したいと思っています。

患者の健やかな人生の一助になりたい

プライベートでのリフレッシュ方法はありますか?

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以前はゴルフに熱中していましたがうまくならないので……。学生時代に陸上部だったこともあり、今も健康のために走っています。今年は中止になってしまいましたが東京マラソンにも毎年出場していますよ。年に3〜4回フルマラソンを走ってます。患者さんに「運動しましょう」と言っているのに、自分が運動していないのでは説得力がありませんからね(笑)。毎週2回、1回20〜25km、2時間程度走るようにしています。

医師になられて30年近く。これまでの診療の中で心に残っていることは?

私は診療が終わると患者さんたちに握手しながら「頑張りましょう」と言ったり、時にはハグしたりして励ましています。90歳を超える男性がいらっしゃって、最期は自宅でお看取りしたのですが、奥さまから「先生に会うと不思議と元気になるんだ」と口癖のように言っていたと聞き、医師冥利に尽きます。奥さまとは引っ越しされた今も交流があります。昔、大学病院の先輩から聞いた「開業医は患者さんとともに年を取っていく」という言葉が、実感として身にしみるようになりました。重大なことを告げなければならない場面もありますが、ご本人が希望をなくさないように配慮し、慎重にご家族とも相談した上でお伝えします。その方の貴重な時間を少しでも健やかなものにする、その一助になれたらという思いで日々診療しています。

最後にメッセージをお願いします。

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今の時代はさまざまな情報にあふれていますが、インターネットやテレビの情報は一方通行の情報で、症状や検査データを見て判断してくれてはいません。でも一般の方にとって情報の取捨選択はすごく難しい。だから、患者さんにとって必要な情報や正しい知識をお伝えすることが医師の役割だと思っています。また、治療とは関係のない悩み事であっても、耳を傾けるようにしています。患者さんの気持ちを楽にすることも医師の役目ですから。それで、ついつい診療時間が長くなるのですが(笑)。「わかりやすく説明してもらえたのでうれしい」「診てもらって安心した」と思ってもらえたら、これほどうれしいことはありません。

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