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渡辺 知明 院長の独自取材記事

渡辺昭医院

(葛飾区/新小岩駅)

最終更新日:2024/04/18

渡辺知明院長 渡辺昭医院 main

長きにわたり新小岩エリアの人々の健康管理を担う「渡辺昭医院」。院名の由来は渡辺知明院長の父である先代院長の名前だ。消化器内科を専門とする渡辺院長のモットーは、「検査は楽に正確に」。レーザー光源を搭載したデジタル内視鏡システムを駆使して、適切な時期に必要な検査を、正確・丁寧に行えるよう努めている。一人ひとりの患者にしっかりと向き合い、信頼関係を大切にする渡辺院長。院内が患者にとって快適で癒やしの空間となるよう、スタッフとともにホスピタリティーの精神で診療に取り組んでいる。先輩から聞いたという「開業医は患者とともに年を取る」という言葉を大切に、目の前の患者に向き合う人情味あふれる渡辺院長に話を聞いた。

(取材日2024年2月21日)

「検査は楽に正確に」をモットーに行う内視鏡検査

ご専門や、得意とする診療について教えてください。

渡辺知明院長 渡辺昭医院1

消化器内科が専門で、胃・大腸の内視鏡検査、治療を得意としています。ですが消化器内科で行う検査は、患者さんにとって決して楽なものではありません。だからこそ「検査は楽に正確に」をモットーに、受ける検査はなるべく少ないほうがいいと考えています。定期的なチェックは確かに必要ですが、むやみに検査をするということではなく、「適切な時期に、必要な検査を行うこと」が大切です。当院は2020年8月に院内を全面リニューアルしたのですが、その際に内視鏡システムも一新しました。レーザー光源を搭載したデジタル内視鏡システムを導入し、画像強調観察に取り組んでいます。これによって早期がんに特徴的な微細な血管の変化を見つけ、少しでも早く診断・治療が可能になるよう、丁寧で精密な検査に努めています。

むやみに検査をしないというのは、具体的にどういうことでしょうか?

定期的なチェックは別として、例えば20〜30歳代の若い方はがんの可能性はかなり低いですし、ピロリ菌のいない方には胃がんはほとんどできないことがわかっています。内視鏡検査の一番の目的はがんを見つけることです。症状が長引いたり薬の効果が見られたりしなければもちろん検査を行いますが、がんの可能性が低いと思われる場合には、積極的には行いません。その際に重視するのは問診と触診です。ケースによりますが、それらからある程度のことはわかります。とはいえ、消化器のがんは自覚症状が少ないものなので、定期的な検診のタイミングは逃さないようにしてほしいですね。葛飾区では50歳以上の方を対象に、胃がん内視鏡検診を行っています。当院でももちろん対応しており、内視鏡写真をプリントして簡単に説明を書き込んでお渡ししています。

検査に伴う患者さんの不安にも配慮されていますね。

渡辺知明院長 渡辺昭医院2

患者さんはただでさえ不安を抱えて来院されますから、検査でさらに不安を増長させないよう心がけています。当院では検査前に患者さんを一人でお待たせすることはありません。着替えなどの準備ができたらスタッフがずっとついていて、私が行くまで患者さんとコミュニケーションを取っているんですよ。「言葉の麻酔」とでも言いましょうか。検査中は私も患者さんと一緒にモニターを見ながら、「今映っているものは何々ですよ」「スコープが曲がりますよ」など、絶えず話しかけているんです。また大腸検査時の姿勢にも工夫を凝らし、患者さんの背後に立つようなことはできるだけいたしません。「何をされているのかわからない」というのは、誰でも怖いものですからね。当院の患者さんには、安心して検査を受けていただきたいんです。

一人ひとりにしっかり向き合い、話を聞くことを重視

渡辺院長の診療スタンスを教えてください。

渡辺知明院長 渡辺昭医院3

何より大切にしているのは、患者さん一人ひとりにしっかりと向き合い、最後まで話を聞くこと。「いろいろ話したい」という方もいらっしゃいますので、まずは相手の話をきちんと聞くようにしています。それと、専門用語はできるだけ使わずに、丁寧に説明することです。当院に来てくださるからには「渡辺知明自身に会いに来てくれている」と受け止めて、皆さんの疑問や心配にどう答えたらいいのか、何を望んでいるのかを常に考えています。説明しても相手がわからなければ、それは話していないのと同じ。中には同じことを繰り返し質問される方もいらっしゃいますが、もう一度話せばいいことです。患者さんが理解できなければ、意味がありませんからね。

診療では、手書き入力の電子カルテを採用されていると聞きました。

当院ではずっと紙カルテを使っていて、いつか電子カルテ化は必要だろうと考えていました。電子カルテそのものに抵抗感はないのですが、診察中にパソコンのモニターばかり見ていては、患者さんと面と向かって話せないですよね。それは「まずは患者さんと向き合う」という当院のスタイルには合いません。患者さんと話しながら手書きで入力できる電子カルテが登場するまで、導入を見送っていたんです。そこへ手書き入力のものが発売されて、「これを待っていた!」と導入を決めました。やはり「人と話をするときは相手の目を見る」というのは基本中の基本ですし、とても大切なことだと思っています。

スタッフの活躍も大きいそうですね。

渡辺知明院長 渡辺昭医院4

そうですね。先ほどの「言葉の麻酔」の話もそうですが、スタッフの力が診療に大いに貢献していることは間違いありません。当院では患者さんそれぞれに、症状の特徴や治療上の注意点などを書き込んだオリジナルのリーフレットを作成して、処方箋と一緒にお渡ししています。例えば患者さんが帰宅後に「水分補給はどのようにすればいいか」など、診察時に私が伝えたことを忘れてしまったとしても、このリーフレットを見れば確認できる、というものです。実はこの取り組み、以前勤務していたスタッフの発案で始まり、今も続けているんですよ。「丁寧な説明、正確で確実な検査」を心がけつつ、医院内が患者さんにとって快適で癒やしの空間となるように、私もスタッフも、ホスピタリティーの精神で診療などに取り組んでいます。

「開業医は患者とともに年を取る」という助言を大切に

プライベートでのリフレッシュ方法はありますか?

渡辺知明院長 渡辺昭医院5

強いて言えば朝ランです。学生時代に陸上部だったこともあり、今も健康のために走っています。靴とウェアだけそろえれば始められますし、自分のペースでできるのがいいですね。新型コロナウイルス感染症の影響で中止になった年もありましたが、それ以外は年に数回フルマラソンを走っています。実は去年、体調を崩し入院しまして、退院時は歩くのもやっとの状態でした。そこから少しずつ戻ってきて、ようやく走れるようになってきました。もう少しでベストタイムにまで戻せそうです。今年もいくつかフルマラソンに出場予定なので、なるべく朝10kmほど走ることにしていますが、忙しいときなど無理はしません。

これまでで特に心に残っていることがあればお聞かせください。

私は患者さんたちと握手をしながら「頑張りましょう」と声をかけたり、時にはハグをしたりして励ましています。もう十数年前の話ですが、ある90歳を超える男性の患者さんの話です。最期は自宅で亡くなられましたが、奥さまから「どうも先生は俺を好きみたいなんだよな。いつも抱きついてくるよ」と笑いながら話していたと聞き、医師冥利に尽きましたね。奥さまとは引っ越しされた今も交流があります。昔、大学病院の先輩から聞いた「開業医は患者さんとともに年を取っていく」という言葉が、実感として身にしみるようになりましたね。その方の貴重な時間を少しでも健やかなものにする、その一助になれたらという想いで日々診療しています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

渡辺知明院長 渡辺昭医院6

今の時代はさまざまな情報があふれていますが、一般の方にとって情報の取捨選択はすごく難しい。だから医師として、患者さんにとって必要な情報や、正しい知識をお伝えしていきたいです。また治療とは関係のない悩みであっても、患者さんの話には耳を傾けるようにしています。「わかりやすく説明してもらえてうれしい」「診てもらって安心した」などと患者さんが喜んでくださったら、これほどうれしいことはありません。ですがついつい診療時間が長くなってしまっているので、待ち時間の短縮やスムーズな薬の処方のため、2024年1月から月・水・金曜の午後は非常勤の先生に来ていただき、二診体制としました。これからもスタッフ一丸となり、地域の皆さんの健康に寄り添っていけるよう力を尽くします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

※胃内視鏡検査/1万6500円、大腸内視鏡検査/1万9800円(いずれも自費による検査希望の場合)

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