審美性、機能性などを兼ね備えた
長持ちする補綴治療をめざす
大畑歯科医院
(世田谷区/千歳船橋駅)
最終更新日:2023/05/15


- 自由診療
虫歯などで歯を失った部分を補う「補綴治療」。その種類は、削った部分に人工物を取りつける詰め物やかぶせ物といった手法をはじめ、ブリッジや義歯のように隣り合う歯の力を借りて人工物を固定するもの、手術で人工歯根を埋め込むインプラントと幅広い。患部の状態と患者が希望する修復後のイメージ、治療後の維持管理までを総合的に検討して治療法を選ぶ必要がある。世田谷区船橋の「大畑歯科医院」では、徹底したカウンセリングのもと、見た目のきれいさと機能性、快適性を兼ね備えた補綴治療の提供をめざす。今回は補綴の領域の中でも、詰め物、かぶせ物を施す治療に焦点を当て、具体的な治療の流れと、保険と自費による治療内容の相違点などについて詳しく聞いた。
(取材日2023年4月21日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q補綴治療とはどのような治療ですか?
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A
歯を失った部分を何らかの人工物で補い、周囲の歯と調和を取ることで見た目を整えることを図ったり、しっかり噛める機能を取り戻したりするための治療のことを言います。具体的な方法としては、虫歯を削った部分に歯科用プラスチックであるコンポジットレジン、あるいは金属を入れ込む「詰め物」や、虫歯で歯を大きく削った後に残った天然歯をまるごと覆うタイプの人工物で補う「かぶせ物」のほか、ブリッジ、義歯、インプラントなどがあります。虫歯の治療で行われる以外にも、外傷など何らかの衝撃によって歯の一部が欠けたり、折れてしまった場合、歯ぎしりや噛みしめによる強い力によって歯が摩耗してしまった場合などにも用いられます。
- Q詰め物やかぶせ物による治療は、実際どのように進めるのですか?
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A
歯の悪くなった部分を削って取り除いてきれいにした後、人工物を入れやすいように形を整え、型採りをします。患部に仮の詰め物をして通常どおり噛めるように状態を作って、その日の治療は終了です。型採りしたものから模型を作って患者さんの歯列を緻密に再現し、これをもとに院内、あるいは技工所に依頼して詰め物やかぶせ物を作製。後日、完成した補綴物を患者さんの口元に接着し、しっかり噛める状態かどうかを確認して完了となります。詰め物、かぶせ物の処置にあたっては、削った天然歯との間に隙間がないようにするとともに、治療後も清潔に保てるようブラッシングしやすい形状にすること、周囲の歯との調和を特に意識しています。
- Q保険の範囲で行う治療と、自費治療の違いは?
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A
補綴治療では、削った部分の見た目を修復することはもちろん、取りつけた人工物と天然歯の隙間から再び菌が入り込んで虫歯になることがないよう、可能な限り精密な型採りをもとにフィットする補綴物を作製することが重要です。インプラントを除く補綴治療は、保険の範囲内でも処置を行えますが、使用できる材料が限定されるため、仕上がりの精度には残念ながら限界があります。自費になると、仕上がりの精度を高めるべく、型採りの材料にもより質にこだわった印象材を使用できます。また、審美性や快適性を追求し、汚れがつきにくいセラミックなどの補綴物で、色調や透明感などでより天然歯に近い見た目、噛み心地を再現することも図れます。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング・相談
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目視や初診時に口腔全体をエックス線を用いて撮影しその画像をもとに、虫歯などトラブルがある箇所の詳細や噛み合わせの状態などを確認。超音波機器で歯に付着した汚れを取り除くためのクリー二ングの過程で、口腔内の清掃状況なども総合的にチェック。併せて、金属アレルギーや、噛みしめ・食いしばりなど歯に負担のかかる癖があるかどうか、それらの自覚の有無を含めて話をするという。
- 2治療計画の検討
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モニター画面上で口腔内写真やエックス線画像を確認しながら、虫歯になっている箇所の説明を受ける。治療を始めるにあたって、歯を削る部位とその量などもアニメーションを使いながらわかりやすく伝えられ、失った部分をどのように補っていくのか、治療の選択肢を知らされる。その際、費用面や見た目のきれいさなど重視したいポイントについても聞き取られ、希望に応じた治療法を絞り込む。
- 3詰め物やかぶせ物に使用する材料選び
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保険で費用を抑えた治療にしたいのか、あるいは審美性や強度なども含め、より長持ちすることが期待できる自費治療を望むのか、希望に応じて補綴物に使う材料の種類を決める。保険では、「銀歯」と呼ばれる金銀パラジウム合金のほか、白色の歯科用硬化プラスチックのコンポジットレジンを使って目立ちにくく仕上げることもめざせる。自費では、より天然歯に近い見た目で変色しにくいセラミック類を選択できる。
- 4補綴物の作製を歯科技工士に依頼
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型採りしたものから院内で作製した模型をもとに、ヒアリングされた情報を交え、歯科技工士に補綴物の作製を依頼。作製にあたっては削った歯との適合に加えて、噛み合わせの高さ、隣接する両側の歯との接し具合なども十分に考慮することが、装着感や噛み心地を大きく左右するという。歯科医師と歯科技工士が綿密に打ち合わせし、必要に応じて色のイメージなどを患者が歯科技工士と直接話す機会を設けることも。
- 5アフターフォロー
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補綴物を歯に取りつけて治療を終えたら、その後の通院は必要なく、通常の定期健診に移行。4ヵ月に1回程度の通院でメンテナンスを行う。日々のブラッシングなど基本的なセルフケアだけで維持が図れる治療法を選択しているので、治療箇所に対して特別なケアは不要。来院時に随時清掃状態を見ながら、必要に応じて汚れのつき方の特徴、適切なブラッシングのポイントなど予防に向けたアドバイスを伝える。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント/33万円~、セラミック治療(かぶせ物)/12万1000円~