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石川 雅一 院長の独自取材記事

南生田レディースクリニック

(川崎市多摩区/生田駅)

最終更新日:2019/08/28

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豊富に緑が残る住宅街の中にある、2013年1月に開業した「南生田レディースクリニック」。院長の石川雅一先生は、ホルモンの産生や分泌異常によって発症する内分泌疾患を中心に、婦人科全般の診療を行っている。日々の診療では、女性のライフステージにおいて重要な働きをする女性ホルモンの不調が原因の不調を徹底して追求することで、思春期から妊娠・出産適齢期、更年期とほぼ全世代の女性の健康を支えている。また、女性アスリートの体調についても指導している。穏やかな笑顔が印象的な石川院長に話を聞いた。
(取材日2019年3月8日)

内分泌と不妊治療を専門に女性の健康を支える

診療の特徴や強みはどういったところにありますか?

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受診のきっかけで多いのは不正出血の問題ですが、出血が起こる原因をはっきりとさせているのが当院の大きな特徴だと思います。具体的には、まず妊娠に関連した出血かどうか、そして次にがんなど悪性の病気が潜んでいないのか、子宮頚管ポリープや子宮膣部びらんといった良性の病気によるものかどうかを診断します。特に妊娠とがんの可能性は最初にはっきりさせなくてはいけません。きちんと検査をした上でこれらが否定されれば、ホルモンバランスの乱れによる機能性子宮出血ということになります。どのホルモンがどう乱れているかを調べていくと、明らかに何かのホルモンが増減していることもありますが、中には更年期障害のように自然に乱れていることも。それらを調べていくことで現状を把握し、次の予測を立て、必要に応じてホルモン剤による治療を行ったりしています。

不正出血があれば受診したほうが良いということですね。

そうですね。ただ注意していただきたいのは、原因を調べるためには出血が止まってからではなく、出血をしているときに受診していただきたいと思います。診察に抵抗があるためなのか、がん検診の場合は出血のないときに行うからなのか、出血が止まってから受診しようと考える方が多いようです。しかし、出血はいつ止まるかわかりませんし、長引けば今度は貧血になってしまいます。出血をしていてもできる検査はどんどん進めます。止まってからのほうが良いものはそのようにお伝えしますので、余計な出血をしなくて済むようにするためにも、早めの受診をお勧めします。

こちらでの不妊治療にはどのような特徴がありますか?

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一般不妊治療を中心に、次のステップの体外受精まで行っています。不妊症についても女性ホルモンとの関連性が大きく、ホルモンの分泌パターンが乱れることによってきちんとした排卵が起こらないことが不妊の原因となっていることもあります。質の良い排卵を考えるときにはホルモンの話は避けて通れません。そしてそれを探り当てる方法として重要なのが基礎体温です。毎朝基礎体温の記録をするのが面倒だったり、続けていても妊娠しなかったらがっかりするからと嫌がる方もおられますが、ホルモンの分泌パターンを把握するよい方法であり、いろいろなヒントを与えてくれるので、なるべく測定をする習慣をつけてほしいですね。

自分のホルモンバランスを知るために基礎体温の記録を

基礎体温の変化から自分の体調を知ることが大切なのですね。

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そうですね。基礎体温は妊娠をするために必要なツールという認識が強いかもしれませんが、妊娠を希望するかどうかにかかわらず、ホルモンバランスがきちんと保たれているかを知るためのものなんです。もちろん妊娠にはとても大切ですが、思春期にホルモンバランスが整ってくる時期や、更年期にホルモンバランスが乱れてきたときにもすごく役に立ちますので、ホルモンバランスに目を向けたいときには基礎体温に注目します。毎日記録してくださっていれば、より詳細に把握ができ、適した治療につなげていくことも可能です。例えばしばらく受診していなくても記録をつけていてくれればその期間の体調はわかりますし、こんな感じで出血したと言ってくだされば原因もわかり余分な検査もしなくて済みますので、ぜひお勧めしたいですね。

生理痛もホルモンバランスの乱れによるものなのでしょうか?

生理痛は少し違っていて、多くは子宮が月経血を押し出そうとして子宮がぎゅっと縮むのが強すぎるための痛みです。一方で子宮内膜症があると慢性的な痛みが起こるので、その区別が必要になってきます。生理痛イコール内膜症という考えで安易に内膜症の治療をスタートしてしまうと治療費もかさんでしまいますので、まずは適切に診断することが大切ですね。生理痛には痛み止めを上手に使うことがポイントです。早めに内服することで収縮の緩和につながると効きが良いので、痛みは我慢せずに早く飲むとよいでしょう。

ピルやワクチンについてはどのようにお考えですか?

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ピルについては避妊はもちろんですが月経痛の緩和やPMSといって月経前の体調不良にも効果的なことがあります。特に避妊が必要な方には積極的に飲んでほしいと思います。男性任せではなく、普段から自分の意思で避妊をしてほしいですね。ワクチンについても積極的に受けてほしいです。妊娠を希望する方はご夫婦で風疹抗体検査を受け必要ならワクチン接種をお勧めいたします。子宮頸がんワクチンもぜひ受けるべきです。日本では毎年3000人もの方が子宮頸がんで亡くなっていますが、ワクチンを接種をすることでその数を少なくしていくことができます。薬やワクチンの副反応や副作用を過剰に気にする方もおられますが、薬やワクチンは僅かに起こる副反応や副作用に比べて圧倒的な効果が期待できると証明されていることを知っていただきたいと思います。そういったことも含めて、いろいろなことを正しく理解していただくのも医療人の務めだと思っています。

もっと自分の体を大切に。我慢を重ねず早めの受診を

日々の診療で大切にしていることを教えてください。

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勘や経験則のみではなく、根拠に基づいて論理的に診療するように心がけています。先入観で始めてしまうと方向性を間違えてしまうこともあり、過去にはそういう苦い経験もありました。また、患者さんの話はなるべく時間をかけて聞くようにしています。特に初診のときは大事ですね。また、他科に通院されて投薬を受けている方は、薬の影響でホルモンバランスが乱れていることもあります。その薬は必要で飲んでらっしゃるので、薬の内容を把握した上でアドバイスをするようにしています。

女性アスリートの体調管理にも注力していると聞きました。

女性である以上は毎月月経があることが普通で、スポーツをしているから月経がなくても仕方ないというのは間違いです。月経周期が乱れるのはスポーツをしたからではなく、摂取カロリーが足りておらず、運動で多くのカロリーを消費して月経を起こすエネルギーが足りなくなっていることに原因があり、エネルギー不足を体が教えてくれているのです。健康な状態があっての競技人生であり、月経が来なくなったら不健康だという認識を持つことが必要です。エネルギー不足からエストロゲンという女性ホルモン分泌低下を引き起こすと無月経となり、さらに骨密度が下がって骨折しやすくもなり、競技を続けるのが難しくなることも。しっかりそれを頭に入れてほしいです。適切なエネルギーが取れているかどうかは月経を見ているとわかるので、女性としてのそういった機能を保ちながら、女性としての健康を維持した上でスポーツに打ち込んでいただきたいです。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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近くには聖マリアンナ医科大学病院があるので上手に連携をして多くの方を診療していきたいと思っています。大学病院の先生が忙しいのは僕も長く大学病院にいたのでわかっていますので、なるべくここで治療が完結できるように、設備を整えて対応していきたいですね。女性にとってお子さんが第一番で次は家族、自分の体調管理は最後と考える人が多いようです。しかしご自身が元気だから働くことができ、ご家族やお子さんの世話もできるのです。ご自身の体のことをもう少し大切にしていただいて、なるべく早く受診していただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

風疹抗体検査/3000円~(自治体からの補助を受ける条件を満たせば無料)

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