残存歯に負担をかけにくい
予防の観点から考えるインプラント治療
すずしろ歯科
(練馬区/練馬駅)
最終更新日:2024/08/09


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虫歯(う蝕)や歯周病になってから治療を受けるのではなく、トラブルのない口腔環境を維持する「長期予防」が注目されている。治療後のメンテナンスはもちろんだが、「予防につながる治療を選択することも大切」と話すのは、「早期発見・長期予防」をコンセプトに掲げ、予防歯科に力を入れる「すずしろ歯科」の山本拓院長だ。予防につながる治療法の一つに、欠損歯を補う目的のインプラント治療がある。歯を失った際には入れ歯、ブリッジという選択肢もあるが、いずれも残存歯に負担をかけやすいとされる。周囲の歯に負担をかけにくいインプラント治療は、予防を考えたときにもメリットが望める。同院で新たな予防診療の柱として提唱するMTM(メディカルトリートメントモデル)の考え方と、インプラント治療について山本院長に詳しく聞いた。
(取材日2024年7月2日)
目次
長期予防の観点から選択肢に入れたい、残存歯に極力負担をかけず欠損歯を補うことをめざすインプラント治療
- Q診療の柱である「早期発見・長期予防」について教えてください。
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A
▲モニターで患者の口腔内のデータを映しながら説明を行っている
当院では以前から「早期発見・長期予防」を目標に掲げ予防を重視していますが、今、新たな予防を確立するため、MTM(メディカルトリートメントモデル)の考え方を導入し、提唱しています。虫歯や歯周病を治す目的の治療はいわゆる対症療法です。歯を失う、歯茎が腫れるなど、その症状に至った生活習慣を見直さなければ何度も再発する可能性があります。背景にある原因が何なのかを科学的に探るため、国際規格にのっとった検査などを行うことで、1年以内に虫歯になる可能性などにまで目を向け、パーソナライズされた予防を提案します。「予防に勝る治療はない」ということを患者さんに説得力を持って伝えることができるのがMTMです。
- QMTMについて詳しく教えてください。
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A
▲治療でもメンテナンスでもマイクロスコープは欠かせないという
MTMでは口腔内写真、18枚のエックス線写真、歯周検査、生活習慣の問診を行い、パーソナライズされた予防計画を提案します。また、唾液検査にも対応しています。一番の理想は、初期段階で虫歯や歯茎の腫れを発見すること、治療が必要な段階に入ってしまったら、侵襲の少ないマイクロダイレクトボンディングのような治療法を選択します。そして良い状態を長く維持するための長期予防という一連の流れになります。長期予防のために重要なのはメンテナンスですが、マイクロスコープは肉眼では見られない歯の亀裂やごく初期の虫歯の発見にも有用。当院では歯科衛生士全員がマイクロスコープを使った精度の高いメンテナンスを行います。
- Q「予防」のための「治療」という選択肢があるそうですね。
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A
▲スタッフ一丸となって診療を行うのが強みだと語る院長
例えば、失われた歯を補う目的の治療には入れ歯、ブリッジ、インプラントがありますが、残った歯をそれ以上失わないようにしたい場合、インプラントが適していると考えます。ブリッジの場合は両脇の歯を削らなければいけませんし、入れ歯は針金がかかる、噛みにくいなどの理由で他の歯に負担がかかりやすい。インプラントは周囲の歯に負担をかけにくく、しっかり噛めるよう促せるので、残りの歯を守るという観点から予防へとつながっていきます。当院ではカウンセリング専任スタッフが、患者さんの希望を聞きながら治療説明を行い、すべての選択肢の中から患者さんに選んでいただきます。一方的な押しつけにならないよう配慮していますね。
- Qインプラント治療後はメンテナンスも重要ですね。
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A
▲予防医療にとことんこだわりたい思いから「はなれ」を増築
先ほどお話ししたように、当院の歯科衛生士は全員がマイクロスコープを使ってメンテナンスを行っており、精密さをさらに向上させるため日々研鑽を積んでいます。毎月、マイクロスコープで撮った動画をプレゼンテーションし、みんなで評価しながらディスカッションを行うのもそのためです。患者さんによりわかりやすく説明するための訓練は欠かさないですね。また、月に一度、メンテナンスのエキスパートが来院し、丸一日メンテナンスの指導をしてくれます。また、治療の説明を行う専任スタッフは、しっかりとトレーニングを積んでいるので、カウンセリング、計画なども安心して任せています。
- Q診療では具体的にどのような流れになるのですか?
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A
▲はなれは木目を基調とした明るい雰囲気だ
初診では、口腔内全体の様子を診てカウンセリングも行います。その後、必要に応じて視診や触診、エックス線撮影、CT撮影などを行い、口腔内の状態をしっかりとチェック。精密検査の結果や患者さんのご希望をもとに、最善だと考える治療プランをご提案します。カウンセリングやそれぞれの治療の説明は専任スタッフが担当。患者さんからの聞き取りを行い、より詳しい治療内容を説明します。治療後は、歯科衛生士によるマイクロスコープを使った精密なメンテナンスで予防へとシフトします。適切な治療を受けることで、自分の歯を守りたいと考えている人は、ぜひ当院に相談に来てください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/27万5000円~、マイクロダイレクトボンディング/3万3000円~、唾液検査/3300円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。