山本 英貴 院長の独自取材記事
シティデンタルオフィス
(川崎市高津区/高津駅)
最終更新日:2024/08/28

医科用CTに、大学病院レベルの手術室。充実の検査機器と徹底した衛生管理に努める「シティデンタルオフィス」は、保険診療と自由診療の垣根なく、幅広い診療に対応する歯科医院だ。補綴・インプラント治療・麻酔科で研鑽を積んだ院長の山本英貴先生は、「患者さんの幅広いニーズに応えられるよう、当然のことをしたまでです」とほほ笑む。明るい自然光が降り注ぐ待合室と、モダンな間接照明による落ち着いた雰囲気の診療スペースは、治療への不安感を少しでも軽減しようという山本院長こだわりの演出だ。常に患者のためにと尽力する山本先生に、診療の内容や安全で快適な歯科治療へ向けた取り組み、歯科医師としての熱い思いをじっくり聞いた。
(取材日2024年6月12日)
ソフト面・ハード面ともに進化を続ける総合歯科医院
まずはクリニックの特徴を教えてください。

当院は、お子さんからご高齢の患者さんまで、幅広いニーズに対応するお口のかかりつけ医として2012年に開院しました。物を食べたり、会話を楽しんだり、お口は私たちの健康だけでなく、生活にも大きく関わっています。特にしっかり噛める口腔機能を維持するためには、一部分だけの治療を専門にするのではなく、歯はもちろん、歯の土台となる根のことから噛み合わせまで、お口全体を診ることのできるスキルが大切です。もともと私は補綴を専門としていたのですが、精密な治療を提供できるよう、大学卒業後は口腔外科や麻酔科まで幅広く研鑽を積みました。当院では、保険診療・自由診療の分け隔てなく、しっかりした診断に基づく精度にこだわった診療を大切にしています。患者さんに喜んでいただけたら、本当にうれしいですね。
徹底した衛生管理と充実の検査機器に驚きました。
歯科治療は唾液や血液が飛び散るため、各ユニットに口腔外バキュームを設置し、使用した器具は患者さんごとに高圧蒸気滅菌器で滅菌処理を行うなど、感染症対策を徹底しています。また、インプラント手術には細菌感染リスクが伴うため、清潔な環境で行うことが重要です。当院の手術室は室内の気圧を高くして細菌の侵入を防ぐための装置を使用したクリーンルームを採用し、大学病院レベルの清潔な環境で手術を行っています。通常の診療スペースとは隔離された手術室で治療することで術後の腫れに配慮し、プライバシーも確保されるため患者さんの安心感につながっているようです。歯科医院でここまで対策しているところは珍しいようですが、抜歯や口腔外科の手術を行う以上、安心して診療を受けていただける環境を追求していきたいと考えています。
歯科用ではなく、医科用のCTを導入されているそうですね。

はい。医科用CTは、口腔内だけでなく頭から首まで広範囲な詳細画像の撮影が可能です。インプラント手術では、インプラントの適切な埋入位置や角度、深さなどを示すサージカルガイドを使用しますが、医科用CTの画像をもとに作製したガイドは非常に精密で、術前検査の結果が手術に反映されやすいと感じています。最近はインプラントを希望される患者さんが増えていますが、私はインプラントだけでなく入れ歯についても学んできたので、インプラントありきではなく、患者さんの10年先、20年先を見極めながらより良いと思える治療法をご提案しています。また、せっかくインプラントにしたのにうまく噛めないというご相談も多く、残念ながら再治療となることも少なくありません。セカンドオピニオンにも対応していますので、気になることがあればご相談ください。
幅広いニーズに、精度にこだわった治療で応える
その他に、ニーズが高い治療は何でしょうか?

歯列矯正についてのご相談が増えていますね。当院では、マウスピース型装置を用いた矯正と、従来のワイヤーとブラケットを用いた矯正の両方に対応し、口腔内の状態や患者さんの希望を考慮して矯正の選択肢を提示し、相談しながら矯正方法を決めています。目立ちにくくて取り外しが可能なため、マウスピース型装置を用いた矯正を希望する患者さんが多いのですが、マウスピース型装置だけでは矯正期間が長くなることもあります。そこで、「とにかく早く矯正したい」と希望される患者さんには、先にワイヤーとブラケットによる矯正を行い、ある程度矯正の工程が進んだところでマウスピース型装置を使った矯正に切り替えるなどマウスピース型装置とワイヤーを用いた矯正の併用を提案しています。両方を併用すると、治療期間の2~3割ほどの短縮も見込める印象があります。
重度の虫歯に行われる根管治療にも対応しているそうですね。
はい。根管治療は、重度の虫歯や外傷などにより炎症や感染を起こしてしまった歯の神経や血管などの組織(歯髄)を取り除き、歯髄が入っていた細い管(根管)内を消毒、薬を充填する治療で、抜歯を避けられるケースもあります。成功のポイントはクリーンな環境下で治療を行い、新たな細菌の侵入を防ぐことです。当院では、自由診療での「無菌的根管治療」を採用しています。唾液による感染を防ぐためラバーダムと呼ばれるゴムのシートを使用したり、根管をきれいにするための切削器具には新品を使用したりといった対策をしています。
痛みに配慮した診療も特徴だと伺っています。

抜歯を含め、インプラントなどの外科的処置の時は静脈内鎮静法を併用しています。これは麻酔の方法の一つで、鎮静剤を点滴投与し、うとうとした状態で治療を受けられるようにするためのものです。「お口を開けてください」という呼びかけに応じられるものの、術中のことは覚えていない方が多いと思います。痛みや治療の不快な音、恐怖心などに配慮し、リラックスして治療を受けられるので、歯科恐怖症の方には特に安心していただけるのではないでしょうか。当院では患者さんの経済的な負担を少しでも軽減できるよう、静脈内鎮静法を保険診療で実施しています。血圧や脈拍が安定しやすくなることも望めるため、高血圧症など持病のある方もご相談ください。
精密な治療と快適な環境を兼ね備えた歯科医院づくりを
診療方針について教えてください。

患者さんの悩みを少しでも早く解消することを心がけています。例えば歯が抜けてしまった患者さんの場合、最終的にきちんと噛めるようにすることも大切ですが、歯がない状態を早く解決することも大切です。特に女性の場合、痛みには耐えられても、見た目の問題から歯のない状態でいることが耐えられないという方も少なくありません。当院では受診された日のうちに仮歯を作ることもあります。仮の歯でもとりあえずその日のうちに入れられることが大切だと考えています。「何とかしてほしい」という切実な訴えには、できる限り早期に対応するようにしています。また、患者さんにできるだけ言いたいことを吐き出していただけるよう、治療前は天気や趣味のことなどの雑談でワンクッションおいて、話しやすい雰囲気を心がけています。
予防歯科にも力を入れているそうですね。
歯科医療では治療が終わってからのメンテナンスが大切です。当院ではメンテナンスにも力を入れ、歯科医師だけでなく歯科衛生士も拡大鏡を用いて対応しています。拡大鏡は肉眼では見えない歯の微細な凸凹や隠れた根管、詰め物と歯茎の隙間まで確認することができるので、肉眼では確認できなかった微小な虫歯や歯垢が確認できるようになりました。今まで以上に虫歯や歯周病の再発を防ぎ、インプラントや詰め物を長持ちさせるためのケアを行い、患者さんの健康を守っていきたいですね。また、今後は医科用CTを用いた歯科検診の実施も検討しています。CTでは通常のエックス線では映らない歯や骨の状態、病巣などの確認につながるので、症状が出る前の予防に役立てていきたいと思っています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

精度にこだわった治療の提供とともに、患者さんに痛い思いや嫌な思いをさせないことも大切だと思っています。それは一歩院内に足を踏み入れた時の清潔感や雰囲気などから始まります。当院では院内感染対策として、受付並びに診療室内で光触媒除菌剤を噴霧し、十分な換気も行うなど、患者さんが安心して来院できる環境づくりにも力を入れています。おかげさまで当院は、多くの患者さんに来ていただいています。今後も「ここへ来て良かった」と思っていただけるような環境と技術を提供してまいります。お口のことで困ったことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/49万円~、無菌的根管治療/7万3000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/46万円~、ワイヤー矯正/88万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。