知識や経験を生かし多角的にアプローチ
歯を残すための歯科治療
立川南口歯科
(立川市/立川駅)
最終更新日:2025/01/31


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生まれ持った天然の歯は、できれば生涯使い続けたいもの。しかし、虫歯をはじめさまざまな理由で口腔環境が悪化し、残念ながら抜歯となるケースも少なくないと聞く。そのような中、「立川南口歯科」では歯を残すことに重きを置いた診療を実施。その手段は実に多様で、浦口秀剛院長の専門である根管治療のほか、壊れにくいかぶせ物の作製や外科手術などにも対応できるのが強みだ。しかし浦口院長は「治療だけでは足りない」と語る。もちろん治療の精度向上にも余念がないが、前提として予防に取り組むことこそが、結果的に歯の保存につながっていくのだという。十分な設備がそろい、院長の考えを理解しているスタッフも多数在籍している環境で、歯を守るために引き出しを多く用意している同院。その具体的な方法や、治療に対するこだわりを聞いた。
(取材日2023年3月13日)
目次
多分野にまたがる柔軟な対応により歯の保存に注力。治療後は早期に異常を発見するためにも忘れず定期検診を
- Qなぜ歯を残すことにこだわられているのでしょうか?
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A
▲根管治療を専門とする浦口院長
歯科医師になりたての頃の私は、さまざまな勉強会やセミナーでの学びをもとに、かぶせ物などで噛めるようにする治療に取り組んでいました。しかしお口の中を大工事したのに、補綴物が長く持たない現実を目の当たりにしたのです。ただきれいにかぶせたり、入れ歯やインプラントを入れたりするだけでは駄目なんだと身をもって経験しましたね。歯を残すことに注力し始めたのはそこからです。現在はまず患者さんに能動的にお口の管理に努めていただき、必要性が出たら高い精度で治療をご提供する。そんな予防と治療の両輪で歯の保存に努めています。最近は医療機器の発展により、さらに精密で良好な予後をめざせる治療ができるようになりました。
- Q歯を残すための治療法にはどのようなものがありますか?
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A
▲専門知識や経験を生かして幅広い治療を行っている
虫歯が深く歯が歯茎の中に埋もれかけている場合は、歯を削ったり埋めたりする通常の治療に加え、歯を歯茎から引っ張り出す矯正を併用する方法があります。また私は根管治療を専門としており、知識・技術・経験をベースに、外科処置を含む幅広い対応が可能です。例えば歯を一旦抜いて根の先にある膿の袋を除去し、元の場所に戻す治療もできますし、歯が割れている場合は親知らずを移植して補うことも。歯周病で歯が動揺している、歯が真っ二つに割れているなどの条件を除けば、多様な手段によって延命を図れます。当院には他院で抜歯と言われた患者さんも多いですが、私たちはもう一歩踏み込み、できる限りのことをすべて行っているのが特徴です。
- Qほかにも、できる治療はあるのでしょうか?
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A
▲治療後も定期的に通院し、メンテナンスを受けることが重要
治療後の定期検診も、一つの「歯を残すための治療」だと考えています。予防には無傷の歯を守る予防と、一度治療した歯を維持するための予防の2種類がありますが、当院で重視しているのは主に後者です。私はよく患者さんに「治療は治しているのではなく修理」だとお話ししています。修理したものはメンテナンスで異常がないか確認する必要があり、そこで何か問題があれば早期に手を加えられます。ただ機会がないとチェックができませんので、定期検診は歯を残す上で一番大事といっても過言ではないですね。またお口の環境は過酷で、治療後の状態がそのまま保たれるケースは少ないため、かぶせ物などをいかに壊れにくく作れるかもポイントです。
- Q治療に使用する機器や人員体制についても教えてください。
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A
▲マイクロスコープや拡大鏡などを活用し精密な治療に注力する
当院には非常勤を含め約10人の歯科医師がおり、外部からも口腔外科や矯正の先生をお呼びしています。矯正の対象となる患者さんは歯並びを整えたい方だけではありません。歯周病によって歯茎が下がり、動いてしまった歯を元の位置に戻す場合にも「歯周病治療における歯の移動」という観点で治療をお願いしているんです。そして私自身も大学に勉強に出向き、歯周病をはじめあらゆる分野の情報を得ています。また、機器は歯科用マイクロスコープと拡大鏡、レーザー機器を活用しています。マイクロスコープは歯の割れている部分や治療が必要な歯の根の発見に有用ですし、衛生士は視野を4~5倍にできる拡大鏡を使って見落としを防いでいます。
- Q治療法はどのように決定していますか?
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A
▲院長は患者一人ひとりに合わせた提案を心がけている
患者さんの年齢や今後のライフスタイルの変化を踏まえて決めています。若い方であれば最大限歯を残す選択をし、将来的に入れ歯やインプラントを入れる時期を遅らせます。一方、ホルモンバランスが変化し骨粗しょう症の薬を飲むようになる50~60代の女性の場合、歯の保護を目的とした治療が困難になります。さらにご高齢の方は通院自体ができなくなる可能性もあり、経過が良好でなければ抜歯が望ましいと判断しますね。歯を残すことに固執し過ぎると患者さんにご迷惑をおかけする恐れもあるため、お口のデータを十分に取得し、ご本人とよくお話しして方向性を決めるのが当院のポリシーです。結論は決して急ぎませんのでご安心ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは精密根管治療/6万3200円〜12万9600円、外科的手術18万9000円~