気軽に行きたい精神科・心療内科
心の不調を整えるための相談相手
染谷メンタルクリニック
(北区/王子駅)
最終更新日:2023/12/28
- 保険診療
東京・王子の「染谷メンタルクリニック」は、心に不安や苦しみを抱える人、それが体にも症状をもたらしていると思われる人とドクターがじっくり向き合い、どうすればより楽に生きられるようになるのかを一緒に考えてくれる、精神科・心療内科のクリニックだ。今の心の状態や、体の不調と心の問題の関係を自分一人で見極めるのは難しいけれど、精神科や心療内科を受診するのはためらってしまう。そんなメンタルクリニック初心者に向けて、染谷康宏院長と松野泰彦先生の2人に、よく見られる病気やカウンセリングの流れなど、受診の手引きとなる話を聞いた。
(取材日2023年12月18日)
目次
今の自分はどこか変だと気づいたら、病名を当てはめる前に精神科や心療内科を受診し心の内を話してみよう
- Q精神科、心療内科を受診すると良いのはどのようなときですか?
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A
【松野先生】本来の自分と何かが違う、幸せじゃないと感じられるとき、どうしてだろうと気になったら、精神科や心療内科のドクターと会話をするだけでいらしてもいいと思います。心の病気の原因や表れ方はさまざまです。診断はうつ病や適応障害でも、背景に発達障害が潜んでいるケースは最近多く見られます。心的外傷後ストレス障害(PTSD)は災害に遭うなどの強烈な体験が引き起こしますが、家族の死や、新型コロナウイルス感染症で命を落としかけたなど、より身近な経験も原因になり得ます。一方、古くからある躁うつ病(双極性障害)や統合失調症は減少傾向にあります。生きていくことに困難を感じたら、相談してください。
- Q身近に心の不安定な人がいるときの注意点を教えてください。
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A
【染谷院長】職場や学校でも、うつっぽいとか不眠症とか、心の不調を抱えた人に気づくことは多いと思います。他にも、パニック障害は勘のいい人に多いとされていて、仕事のできる同僚が突然、通勤電車に乗れなくなったりするかもしれません。そんなとき周りの人ができるのは、本人の話にじっくり耳を傾けることです。接し方がわからなくても、話を聞くだけなら悪じゃないですからね。その上で、眠れないとか食欲がないとか、体に異常が出ていると知ったときは、精神科を受診してみたら?と提案してみましょう。最近は精神科に対するネガティブなイメージも薄らいでいますから、恥ずかしいことじゃないと伝えてあげてください。
- Qカウンセリングはどのような流れで行うのですか?
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A
【染谷院長】当クリニックでは一般的な診察の中で問診を行い、より深いレベルで治療したいときは、別に時間を取って患者さんに来ていただきます。その場合は内容的には問診と同じですが、私たちは心理カウンセリングと呼んでいます。 【松野先生】カウンセリングはドクターによってアプローチのしかたが異なります。私の場合、問診票に記された患者さんの来歴や最近の出来事などを手がかりにして、何げない質問をしていきます。そうやってその場の“会話をつくり”患者さんが自由に話し出すのを待つのです。能率の良い方法ではないでしょうが、いきなり核心に踏み込もうとするより、患者さんが感じていることに迫りやすいと思っています。
- Q睡眠時無呼吸症候群の患者さんにはどのように対応していますか?
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A
【染谷院長】一般によく知られるようになった睡眠時無呼吸症候群は、アメリカでは人口のおよそ5%、日本でも2、3%が該当するそうです。検査を受けている人はごく一部と思われるので、実際はもっと多くの人が当てはまるでしょう。 【松野先生】精神科と結びつけるのを意外に思うかもしれないですが、睡眠でちゃんと脳が休めていないと、いろんな面で影響が出やすくなります。うつ病と診断された方の中に睡眠時無呼吸症候群も併発しているケースがないかも考え、対応しています。当クリニックでは睡眠時に使う簡易検査キットを用意し、治療としてCPAP(シーパップ)という専用の装置を貸し出しています。