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古谷野 康記 院長の独自取材記事

赤羽ハート内科クリニック

(北区/赤羽駅)

最終更新日:2024/06/17

古谷野康記院長 赤羽ハート内科クリニック main

赤羽駅南口から徒歩2分、東本通りと交差する一角にある「赤羽ハート内科クリニック」では、2023年2月より、前院長に代わって、大学病院ほかで救命救急や循環器疾患の知見を重ねてきた古谷野康記院長が診療を担うようになった。同院の診療は、前院長から引き続き内科を軸にして、古谷野院長の専門である循環器にも対応している。来院するのは赤羽で暮らす高齢者が大半だったが、継承後は、20〜50代がウェブ予約で訪れることも増えているという。「患者さまの不安を少しでも解消したい」と、穏やかな口調の奥に強い意志を感じさせる古谷野院長に、承継の経緯や今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2023年5月8日/記事更新日2023年8月1日)

心電図の奥深さをきっかけに循環器専攻の道へ

まずは医師をめざしたきっかけを教えてください。

古谷野康記院長 赤羽ハート内科クリニック1

私の家は医師家系ではありませんでした。中学3年までは将来どんな職業に就くのか、自分の中で確固たるイメージはなかったんです。少しミーハーかもしれませんが、私が医師を志したのは、2003年に放送された医療をテーマにしたテレビドラマを観て、医師の仕事の奥深さにふれたのがきっかけでした。循環器を専門に選んだのは、大学へ進学し、4回生の時に心電図の講義を受けた時のことです。心電図はかれこれ100年以上の歴史がある診療機材ですが、それが今も現役で使われていて、詳細な症状の把握にまで使えるため、たいへん魅力的に感じたものでした。それから心臓への興味が深まり、循環器を専攻するようになっていきました。

古谷野院長から見た循環器の魅力とはどんなものなのですか?

私はけっこう探求心が強いタイプのようでして、突き詰めて真理を見つけていくような作業や研究に没頭するのが好きなんです。循環器には、その面白さがあると思っています。特に心電図を教えてくれた大学の先生が「心電図を見ると心エコーを当てた時の心臓の動きが映像となって見えてくる」と話していたのを聞いたとき、簡単にできながらも奥深い、素晴らしい検査だと感じたんです。まるで数学者が数式からさまざまな真理を見出していくような面白さに近いかもしれませんね。

初期研修を経てから循環器の道を歩み続けられたのですか?

古谷野康記院長 赤羽ハート内科クリニック2

初期研修に入る前から最終的に循環器を専攻することを決めていたのですが、初期研修のうちは救急をしっかりやっておこうと考えていました。板橋中央総合病院に初期研修に入らせていただき、次に帝京大学医学部附属病院で救急を学ばせていただきました。そこから広尾病院に移り、循環器を専攻しながらも救急を続けていきました。二足のわらじを履いていた理由は、救急で学んだことは循環器でも生かせると考えていたからです。その後、再び帝京大学医学部附属病院にて循環器を専攻し、かねてより考えていた開業準備に取りかかろうと思っていた矢先に、承継のお話をいただいたのです。

前院長の志を受け継いで地域に尽くす

どういった経緯でクリニックを承継したのですか?

古谷野康記院長 赤羽ハート内科クリニック3

現在、東京都北区十条で開業されている初期研修時代の先輩と食事をさせていただいていたときに、当院の前院長が体調不良でほぼ休診に近い状態になっているとお聞きしました。スタッフの皆さまや患者さまが今後のクリニックについて不安を感じておられ、手伝いに行かないかと勧められました。でも、その準備をしているうちに、残念ながら前院長が急逝されてしまいました。いずれは内科のクリニックを開業したいと考えていたこともあり、私が旧赤羽南クリニックを継承することとなりました。前院長とは面識がない2代目となるわけですが、スタッフのクリニックや患者さまに対する想いが伝わり、決断しました。私も赤羽生まれ、赤羽育ちでしたから、地域医療を支えてこられたことに敬意もあり、私で良ければと2023年6月から継がせていただくことになりました。

承継ではありますが、古谷野院長からすると事実上の開業に近いですね。

開業をする上で学ぶべきことはたくさんあったので、確かに、いきなり経営ができるのかどうか不安はありました。ただ、看護師や事務スタッフも全員当院に残ってくれましたので、たいへん心強いと感じてもいました。実際、来院する患者さまについては、看護師や事務スタッフのほうが詳しいですから、かなり助けられながらやっています。当院の場合、前院長と私の専門が異なりますので、そこを融合させていくためには、もう少し時間が必要かもしれません。

前院長になじみ深い患者さんも少なくないと思いますが、患者さんとのコミュニケーションはいかがでしょう?

古谷野康記院長 赤羽ハート内科クリニック4

実は、患者さまとのコミュニケーションについては、とてもうまくいっていてたいへんありがたいと感じているところです。長年通われている人は、どうしても前院長と私を比較することもあると思います。でも私は私なりの信念を大事に患者さまと向き合っており、その姿勢が伝わるといいなと思っています。体調が優れないと、どうしてもネガティブに考えて落ち着かなくなってしまうと思います。だからこそ「もう少し様子を見てから病院へ行こう」とか「この程度で診察してもらったら良くないんじゃないか」などとは一切思わないで、少しでも気になったらすぐに来てほしいと伝えています。「ここに来れば何とかなる」という安心感を持ってもらうことが一番ですから。私はご年配の方と話をするのが好きで、いろんな話を聞けてありがたいと思っています。「前院長も良かったけど、この若い先生も親しみやすいな」と思ってもらえたらうれしいですね。

予防をしっかりと啓発し、地域を支えていきたい

今後は、どのようなクリニックをめざしていきたいですか?

古谷野康記院長 赤羽ハート内科クリニック5

今後は、今までの特徴だった内科全般および消化器に加え、私の専攻領域である循環器についても、地域からの信頼を得ていけるようにしたいですね。まずは循環器疾患も診れるようになったことを皆さまに知っていただけるように、8月より循環器を連想させるハートをクリニック名に用い、「赤羽ハート内科クリニック」へと名称を変更しました。大学病院では、しっかり予防ができていなかったために狭心症や心不全などの循環器疾患がひどくなるケースをたくさん診てきました。そうならないように、特に予防には力を入れていきたいと考えています。

今の一番の目標は循環器疾患を減らすことなのですね。

ご年配の方だけでなく、若い人たちにも、予防の意識はしっかり持っていただけるとうれしいです。最近、ウェブ予約から20~50代の来院数が増えてきています。健康診断で引っかかったので精密検査のため来院するというケースが多くありますので、予防の大切さをしっかり説明できる機会が増えているのは良い傾向だと感じています。お気軽に受診していただけるよう、予約しやすく通院しやすい環境を構築している最中です。

では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

古谷野康記院長 赤羽ハート内科クリニック6

小さな違和感だったとしても、心配なことがあれば、いつでも受診しに来てください。不安や悩みを独りで抱えこんだりせず、とにかくすぐに来てください。そうすると、気持ちが楽になりますし、毎日を落ち着いて過ごせるようになると思います。安心をお届けできるよう、私もスタッフも、引き続き精いっぱい努めてまいります。

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