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東野 巖 院長の独自取材記事

東野眼科医院

(板橋区/大山駅)

最終更新日:2019/11/14

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東武東上線大山駅、南口の商店街を抜けて徒歩約3分。板橋区立第6小学校の校庭にある大きな銀杏の木を正面にしてたたずむ「東野眼科医院」は、開院して50年以上もの長い間、地域の人々の目の健康を守ってきた。東野巖先生は2代目の院長。自身も医院を継いで30年というベテランの医師だ。待合室は長椅子が整然と置かれ、白壁と窓から差し込む光が明るく、清潔感がありすっきりした印象。診察室はゆったり広く開放感がある。「ただ毎日、患者に丁寧な診療を行うことを大事にしている」という東野院長に、医院の歴史や日々の診療について話を聞いた。
(取材日2017年6月9日/更新日2019年11月13日)

地域のかかりつけ医として50余年

とても長い歴史のある医院とお聞きしています。

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私の母が50年以上前に開院し、私は2代目の院長です。母は65歳頃まで診療していました。今、104歳ですがとても元気で、母の代から長く通ってくださっている患者さんが、よく近況を尋ねてくださいます。そうして、いつまでも気に留めてくれるのはうれしいですね。大学病院にいる3代目が時々手伝いに来てくれています。

患者さんは、地域にお住まいの方が多いのですか?

ここは駅から近いですが住宅地なので、やはり近隣の方が多いですね。午前中はご年配の方を中心に、小さなお子さんのいる若いお母さんもみえます。当院の目の前は小学校ですし保育園も近くにあるので、午後になるとお子さんも来ますね。子どもはいつもにぎやかで院内でもじっとしていませんが、子どもたちの声を聞くと元気をもらえます。外を歩いていると、小さい頃通っていた子が声をかけてくれることもあります。すっかり大きくなって成長した姿を見るのもうれしいですね。診療は午前は9時、午後は3時からですが、どちらも30分くらい前にはスタートできるように準備しています。早く来てくれた患者さんをお待たせしないで済むので、そのようにしています。

医院の特徴について教えてください。

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信条や座右の銘などは、特に何もないですね。そんなにかまえて仕事はしていません(笑)。毎日、心がけているのは、丁寧に診察し、わかりやすく説明することです。開業が長いので、いろいろな患者さんに出会います。性格や病状は皆さん違いますから、ゆっくり訴えを聞いてコミュニケーションを取るようにしています。

子どもの頃から医院を継ぐという自覚を持って

診察室に入って座ると、カラフルな目薬のフタやキャラクターのシールが目に入ります。

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目薬はジェネリックも含め種類がとても多いですし、複数の薬が必要な患者さんもいるので、患者さんの近くに置いて実物を見せながら説明するようにしています。キャラクターのシールは、白衣を怖がる子どもたちの気持ちを和ませるために置き始めました。これを目にすると、緊張して入ってきた子の顔がパッと明るくなり、安心して診察させてくれます。好きなシールをあげていますが、その時々で人気のものが変わってくるので、見ていて興味深いですよ。今はテレビのキャラクターものが人気です。

患者さんの診察のためにいろいろ工夫をされているのですね。

特に小さな子どもたちは、恐怖心を持ってしまったら親御さんも困ります。実はこの机には他にも仕掛けがいろいろあって、机の下から動物の鳴き声がしたり、引き出しから音と光の出るコマが出てきたり(笑)。「目をつぶっていてね」と、後ろの棚から箱を出してくることもあります。手品のように中からパフェの模型が出てくると、子どもたちは目を丸くします。こうして仲良くなって、病院を怖がらずに、来るのが楽しくなってくれたら良いと思っています。私には孫が6人いるので、遊んでいるおもちゃからヒントを得たり、一番下の孫は生まれたばかりですから新しい情報も次々入ってきます。

医院を継ぐまでの経緯を教えていただけますか?

身内に医師が多い家庭で育ったので、自然な流れでそうなったという感じですね。母の父親と祖父は、今で言えば内科・産婦人科の医師でしたし、私の従兄は整形外科、私の姉は同じ眼科の医師です。小さい頃から、この医院を継ぐのが当然というような雰囲気で、周囲からも言われていましたから、小学生の時にはそういうものだと思っていました。母が望んでいたのもわかりましたし、他の職業に興味が湧くこともありませんでしたね。大学卒業後、大学病院と関連病院に勤務の後、当院で診療を始めてもう30年以上たちます。勤務医時代にも2、3年ほど、週1回当院で診療にあたっていたので、移行はスムーズでした。母とは、ほぼ入れ替わりのような感じで交代しましたが、65歳くらいまで院長を務めました。

大学では角膜を専門とされていたそうですね。

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30年も前のことですが、角膜を専門としてきたことは今も毎日の診察でとても役立っていますね。眼科の一般診察に欠かせない細隙灯顕微鏡検査の見方にも、経験が生きていると思います。結膜炎、白内障、角膜潰瘍、コンタクトレンズのトラブル、黄斑変性症の判断など、所見を行う際にもしっかりとした対応ができます。大学病院は患者の数、情報量、いずれも格段に多いですし、難治性の疾患や手術も数多く経験してきました。そういったところで長年診療してきたことが、自信にもつながっています。

病気の早期発見のため30代後半になったら検診を

どのような疾患で訪れる患者さんが多いですか?

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個人医院なので、主に白内障、アレルギー性結膜炎、近視、遠視、乱視などの屈折異常の患者さんが多いです。時には直ちに大規模病院にお願いしたほうがよい患者さんもいらっしゃいますから、その見極めは経験によるところが大きいと思います。近隣には大学病院と都立病院が2つずつあり、連携はとてもスムーズに取れています。

お忙しい毎日と思いますが、オフの時間はどのように過ごされているのですか?

診療室が半暗室なので、休日は努めて外に出るようにしています。主には下手なゴルフですね。たまには、良い思いもしていますがほとんど悔しいことばかりです。ここから1時間くらいの埼玉県のゴルフ場に毎週のように出かけます。他には家で練習用のゴルフマットを使って、毎日10分ほど素振りをするくらいです。自宅は2階にあるのですが、夕飯を食べ終えてからも、診察室に降りてきて雑務やその日一日の診療のことをもう一度振り返ります。やはり医師は私一人の個人医院ですから責任があります。それをしないと一日の診療が終わった気がしませんね。昔より忙しいので、孫ともたまにしか会いませんし、孫にべったりのおじいちゃんではありません(笑)。娘婿も眼科の医師で、私のほうから話題にしたことはありませんが、後を継いでくれるというので安心です。でも、まだまだ現役で診療を続けていきますよ。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

子どもさんの視力についてですが、目を細めて物を見るようになると授業中の集中力、理解力に影響が出るでしょうから、早めの眼鏡の装用が必要になると思います。また、目の成人病といわれる、緑内障、加齢黄斑変性などは、テレビでも取り上げられていて知っている方も多いと思いますが、早期発見・早期治療が何よりも大切です。人間ドックの眼底写真をたくさん見る機会があり、緑内障の所見のある患者さんも散見されますが自覚症状がないので注意が必要です。また個人差はありますが、老眼の症状が出始めると目の疲れや仕事の効率にも影響が出てきます。そうしたことから、30代後半くらいになったら定期的な目の検診をお勧めしたいですね。

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