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排尿トラブルや性感染症を扱う
泌尿器科は身近な相談相手

秀クリニック

(板橋区/地下鉄赤塚駅)

最終更新日:2023/08/01

秀クリニック 排尿トラブルや性感染症を扱う 泌尿器科は身近な相談相手 秀クリニック 排尿トラブルや性感染症を扱う 泌尿器科は身近な相談相手
  • 保険診療

泌尿器科の診療範囲は、排尿トラブル、性感染症、男性の更年期障害など、多岐にわたる。排尿トラブルは高齢者が目立つが、性感染症などは20代以上の若い世代の患者が多いという。デリケートな部分を扱うだけに、「受診するのは恥ずかしい」「ほかの患者が気になる」といった声が多く、症状を放置してしまう人も多いのではないだろうか。とはいえ、泌尿器の悩みは生活とも密接に関わっており、症状が進むと生活の質を下げる可能性もある。「身近な相談相手として、泌尿器科を頼ってほしい」と話すのは、大学病院での診療経験を生かして専門性の高い泌尿器科診療を行う「秀クリニック」の高島秀夫院長だ。今回、高島院長に具体的な泌尿器科の診療および、同院の患者に配慮した受診体制などについて紹介してもらった。

(取材日2023年6月27日)

禁煙の指導をはじめとする生活習慣のアドバイスも丁寧に。治療だけでなく予防にも力を注ぐ

Q泌尿器科では、どのようなところを診ているのですか?
A
秀クリニック 地域の内科のかかりつけ医でもある同院は静かな住宅街の中にある

▲地域の内科のかかりつけ医でもある同院は静かな住宅街の中にある

尿をつくる腎臓から尿路、ぼうこう、尿道まで、体の中から外へ尿が出て行く流れ全体を診ています。当院の患者さんは、男女比が6:4くらいで、女性も少なくありません。男性では前立腺肥大症、ぼうこう炎などのほか、多いのが頻尿です。女性は、ぼうこう炎、頻尿、尿漏れが目立ちます。男性の更年期障害なども受けつけ、特に性感染症の予防や治療にも力を入れています。遠方から来院される方も多いですよ。当院は、泌尿器科に内科と皮膚科を併設しているため、「泌尿器科へ行くのは何となく気が進まない」という方でも、内科の延長で相談をするなど、比較的受診しやすいと思います。

Q泌尿器科を受診されるのは高齢者が中心なのでしょうか?
A
秀クリニック 院長は日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。幅広い症状に対応する

▲院長は日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。幅広い症状に対応する

確かに多いですが、幅広い年齢層の方が来院されます。尿路結石やぼうこう炎などは30~40代でもかかる病気です。そのほか、お母さんから息子さんの包茎のご相談を受けることもあります。また、泌尿器科領域には、前立腺がん、腎臓がん、尿管がん、膀胱がん、睾丸がんといった重大な病気が存在します。例えば睾丸がんの症状は睾丸が腫れて大きくなったり、膀胱がんは痛みを伴わない血尿が出たりしますが、「どこに相談して良いかわからない」と放置してしまう方がいます。早期に発見することも泌尿器科の役割なので、「いつもと違う」と感じたら、すぐに受診してください。

Q患者さんに、アドバイスしたいことはありますか?
A
秀クリニック 画像やデータを用いて、わかりやすく丁寧に説明してくれる

▲画像やデータを用いて、わかりやすく丁寧に説明してくれる

病気の予防にも意識を向け生活習慣を見直すことです。特に膀胱がんは40~50代に多いのですが、喫煙が影響しているとも考えられています。タバコに含まれる各種の化学物質がぼうこうに蓄積されることが原因となり得ると考えられるからです。膀胱がんに限らず健康に悪影響を与えるので、禁煙をお勧めした上で指導もします。喫煙していない方には、運動を習慣づけることをお勧めします。水泳やジョギングなどの有酸素運動はリフレッシュになると同時に健康管理にも役立つでしょう。性感染症については恥ずかしがらず早期に医療機関できちんと治療を受けてください。パートナーに感染するだけでなく、男女ともに不妊症につながる恐れがあります。

Q性感染症の治療について教えてください。
A
秀クリニック 遠方からくる患者もいるという

▲遠方からくる患者もいるという

淋菌やクラミジアなどが引き起こす尿道炎は、治療のガイドラインに沿って飲み薬や点滴などで治療します。尖圭コンジローマは液体窒素で凍らせたりレーザーで焼いたりし、イボを取り除くための処置をします。治療のポイントは患者さんが医師の指示をきちんと守ることです。例えば、飲み薬を「もう痛くないし、腫れもひいたから」と中途半端に止めてしまうと、耐性菌が増えて治りにくくなることがあります。そのため、処方されたとおりに薬を飲みきることが重要。また、症状が改善されたと思っても、完治しているかどうかはわかりません。必ず治癒確認検査で陰性であることを確かめ、それまではパートナーと性的な接触をしないことが求められます。

Q男性機能について、相談される方は多いですか?
A
秀クリニック 治療は生活習慣の改善まで、かかりつけ医としてしっかりサポート

▲治療は生活習慣の改善まで、かかりつけ医としてしっかりサポート

コンスタントにいらっしゃいますね。40代が多いですが、それ以上の方もいる一方で、20代の若い世代にも見られます。男性機能の問題は、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の合併症や、太りすぎ、運動不足、喫煙などが原因として考えられます。そのほか、仕事のストレスや「子どもがほしい」というプレッシャーなどの心因性によるものも、大きく影響しているんですよ。「週3回程度、有酸素運動をしてみては?」「タバコを止めてみましょう」などのアドバイスをして、生活習慣の改善に意識を向けていただいたりしています。

ドクターからのメッセージ

高島 秀夫院長

泌尿器科領域の悩みはデリケートなので「話しにくい」と感じる患者さんは多いでしょう。私は特に性感染症の診察では、あえて淡々とご質問して患者さんの気持ちが動揺しないように配慮しています。男性患者さんには、女性の看護師を診察室から外すこともあります。逆に女性患者さんは排尿トラブルのご相談が多いので、看護師からおむつの利用などについて説明してもらうなど、患者さんに応じて対応します。泌尿器科の医師として特に10代の女性やお母さんにお伝えしたいのは、子宮頸がんワクチンのこと。子宮頸がんの原因の一つとなるのは、性行為で感染する恐れのあるウイルスです。ワクチン接種での予防が期待できるので、ぜひご検討ください。

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