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高島 秀夫 院長の独自取材記事

秀クリニック

(板橋区/地下鉄赤塚駅)

最終更新日:2023/07/28

高島秀夫院長 秀クリニック main

住宅街に溶け込んだ一軒家のような外観が、温かさを感じさせる「秀(ひで)クリニック」は、内科・皮膚科・泌尿器科を標榜する地元密着のクリニックだ。院長の高島秀夫先生は、大学病院や総合病院で幅広い年齢層の患者と向き合い、多くの難症例の治療を手がけてきた経験豊富な医師。2004年に開業して以来、生活習慣病をはじめとした一般内科を診るホームドクターの役割を果たす。一方で、高島院長の専門である泌尿器科では、前立腺肥大症や膀胱炎、頻尿、性感染症などの治療も担っているのが特徴。「つらい思いを抱える患者さんに力を尽くしたい」と話す高島院長は、患者の緊張感を少なくし心の距離を近づけたいと、あえて白衣を着用せずに患者と接しているという。高島院長にこれまでの道のりや同院の診療内容、今後の展望を語ってもらった。

(取材日2023年6月27日)

内科・皮膚科・泌尿器科を扱うクリニック

まずは、内科についてご紹介ください。

高島秀夫院長 秀クリニック1

一般的な内科疾患のほかに、健康診断やお子さんの予防接種なども受けつけています。内科・皮膚科・泌尿器科の中でも、患者さんの半数は内科で、一番多いのは高血圧症、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病です。また、高齢の方から「膝が痛い」「食欲がない」「眠れない」といった不定愁訴のご相談も多いですよ。水曜の午後は神経内科の医師が来ているので、認知症やパーキンソン病、脳梗塞や脳出血の後遺症である体の慢性的なまひにも対応しています。近年、発熱症状の方を診る外来も設けました。電話で予約をしていただき、正面玄関から看護師がご案内します。検査は外の専用スペースで行い、一般の診察室とは別の部屋で診察や説明をして、正面玄関とは別の出入り口から帰れるようになっています。動線が一方通行でほかの患者さんと接触しないように、最大限の配慮をしています。新型コロナウイルス感染症の予防接種も、ご希望がある限り続けるつもりです。

皮膚科や泌尿器科は、どのような症状が多いでしょうか。

皮膚科では、湿疹、帯状疱疹、虫刺されなどです。トゲややけどで来院される方もいます。一方、泌尿器科は、男性では前立腺肥大症、膀胱炎などのほか、多いのが頻尿です。原因として、高齢であることや、前立腺肥大症などの合併症、不眠などさまざまなことが考えられます。女性は、膀胱炎、頻尿、尿漏れが目立ちます。また、性感染症の患者さんも積極的に受け入れています。ホームページには、尿道炎、梅毒、性器ヘルペスといった性感染症の情報を細かく載せています。性感染症はパートナーを巻き込み、男女ともに不妊症につながる可能性があります。繰り返す方も多いので、しっかりサポートすると同時に、予防の方法を丁寧に説明するなど啓発にも力を入れています。

クリニックでは、外科手術も行っているのですね。

高島秀夫院長 秀クリニック2

皮膚科では粉瘤、イボ取りなどを行っています。地域の開業医として患者さんとの距離が近いことを大切に、手術をしたら終わりではなく、アフターケアまできちんと責任を持ちたいと思っています。

患者の理解を促すため丁寧な説明を大切に

先生の医師としての経歴をお聞かせください。

高島秀夫院長 秀クリニック3

順天堂大学医学部附属順天堂医院の泌尿器科に7年、東京都立神経病院の神経内科に4年、江東病院の泌尿器科に3年勤務した後、2004年に当院を開業しました。順天堂大学医学部附属順天堂医院は、がんをはじめとした重症疾患の患者さんが多く、当時未熟だった私は、病気と向き合うことを学び、命の尊さを実感する日々でした。東京都立神経病院では、パーキンソン病や脳梗塞の後遺症など内科的な重症患者さんの治療に携わり、泌尿器科領域以外の視野が広がったと思います。江東病院では積極的に治療を任せられ、今まで学んだことを実践に応用し、自信につながりました。すべての時期において学んだ知識と経験が、現在に生かされているのは間違いありません。

いずれクリニックを開業したいと思っていたのですか?

医師になった当初は、開業することは考えていなかったんですよ。しかし研究よりも臨床が好きだったので、患者さんの近くで寄り添った治療ができる開業医をめざすようになりました。この地域は、私の生まれ育った街なんです。温かい人が多く、慣れ親しんだこの町でならと、地元での開業を選びました。設計でこだわったのは外観です。れんが造りの一軒家のような見た目で、温かみのあるデザインになったと思います。建設中、レストランができると思っていた近所の方もいたそうです(笑)。とはいえ、中に入るとバリアフリーで、2階への移動のためにエレベーターもあり、患者さんが過ごしやすくなるように配慮されています。開業して以来、患者さんとも長いお付き合いになり、家族ぐるみで通ってくださる方も増えました。診療が終わって「ありがとう」と感謝していただけたら、何よりの励みになります。

診療の際に、気をつけていることはありますか?

高島秀夫院長 秀クリニック4

医学のガイドラインに沿って適切な治療を提供することです。そして、治療内容は、画像やイラスト、データ資料を使ってわかりやすく説明し、納得していただくことが重要だと考えています。「飲めば治るから」と薬を出すのではなく、どのような効果があって、なぜその患者さんに必要なのか、詳しく説明します。特に糖尿病や高血圧症などの具体的な症状が現われにくい病気では、患者さんが治療を理解していないと、薬を飲み続けることが難しい場合があります。根気強く病気と向き合い、「治したい」という気持ちを持っていただくためにも、丁寧な説明と患者さんの理解が不可欠です。そのほか、高圧的な口調にならないように気をつけています。クリニックに来ると、「もっと早く受診しなくちゃ駄目じゃないですか」といった感じで、「怒られそう」と思っている方がいらっしゃるからです。心も体も弱っている患者さんに、寄り添う気持ちを持って接しています。

クリニックや病院が協力し合い、地域患者の健康を守る

患者さんに、アドバイスをしていることはありますか?

高島秀夫院長 秀クリニック5

病気の治療も大切ですが、予防にも目を向けてほしいと思っています。泌尿器科領域には、前立腺がん、腎臓がん、尿管がん、膀胱がん、睾丸がんといった重大な病気が存在します。特に膀胱がんは喫煙が原因の一つなので、喫煙者には「禁煙してみませんか」とお勧めします。また、自治体の健康診断だけでは、がんを見つけることが難しいと思うので、40歳以上の方には2年に1回くらいを目安に、定期的に人間ドックを受けるようにアドバイスをしています。

幅広い診療内容を扱って忙しそうですが、先生はどのようにリフレッシュしていますか?

スポーツジムのプールに週3日ほど通い、泳いでいます。水泳を続けていると体の調子が良くて、リフレッシュしながら健康管理もできます。私が健康でいなければ、万全の医療を提供することはできません。体が資本ということを忘れず、これからも水泳を楽しみながら続けたいと思っています。

今後の展望をお聞かせください。

高島秀夫院長 秀クリニック6

これからも、地域の患者さんにとっての医療の窓口でありたいと思っています。どんなことでもご相談いただければ、改善のためのアドバイスをするほか、難しい症例の場合は適切な病院をご紹介させていただきます。私は常々、地域のクリニックや病院が協力し合って地域患者さんの健康を守っていくべきと考えています。そのため、順天堂大学医学部附属練馬病院をはじめとする大きな病院との連携体制を整えています。「体調が悪いな」と感じたら、まずは当院を思い浮かべてください。体の症状は突然現われることも多いので、「今日、これから診てもらいたい」と思い立ったときすぐに対応できるように、予約制にしていません。混み具合に波はありますが、火曜定休日なので、月・水曜に比べて木・金曜が空いています。どうぞお気軽に足を運んでください。

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