篠遠医院

篠遠医院

篠遠 彰 院長

頼れるドクター

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「健康寿命」を高めるために医療と介護が連携する世の中をめざして

―骨粗しょう症について詳しく教えてください。

骨粗しょう症とは加齢により骨の密度が少なくなり、また骨の質が劣化し、骨折しやすくなる疾患です。生活習慣病の患者さんは骨粗しょう症になる確率が高くなるというデータもあるため、まずは発症の原因となる生活習慣や環境を見直すことが重要となります。具体的には、運動をしたり、栄養のバランスを考えた食事をするといったことですね。そうやって骨折する原因となる転倒をしない体づくりや環境づくりを行っていきます。現在、国内では1千万人以上が骨粗しょう症と言われていますが、そのうち治療を受けているのは30%、残りの70%は治療を受けていないんです。この数字から症状に対する危機感が薄いという現状がわかります。多くの人が骨粗しょう症は老化現象の一つであると諦めてしまいがちですが、予防や改善が可能な病気です。そして、生活習慣病と同じように早期発見することが大切。40歳以上の方は5年に1度、検診を受けていただきたいと思います。板橋区では受診対象者(40・45・50・55・60・65・70歳の女性)に区役所から「骨粗しょう症予防検診」の受診券が自宅に送付されますので、受診する時期の目安になるのではないでしょうか。患者さんにとってはなかなか病気という感覚がないものかも知れませんが、それによって骨折してしまえば、その方の人生がガラッと変わってしまうこともありますよね。特にご高齢の方が骨折してしまった場合などは、本当に大変です。寝たきりになってしまったり、その方のご家族も介護に追われ、負担になってしまうかも知れません。そんな悲しいことにならないように、骨粗しょう症の恐ろしさを、意識していただければと思っています。

―先生は学校医や産業医、板橋区医師会の理事や副会長も務めるなど、多方面から地域医療に貢献されていますね。

地域の医療との連携を深めるために、開業時に板橋区医師会に所属し、約10年間理事や副会長を務めさせていただきました。医師会での活動経験の中で、地域医療への意識はより深まり、今の診療にも活かしています。例えばせっかく様々な医療制度があっても、知っているのと知らないのでは変わってくることが沢山ありますよね。それを最大限に利用し恩恵を得ていただけるように、患者さんに情報をご提供しています。また、医師会活動で知り合った様々な診療科目の先生方や、福祉、介護関係の方々との人脈が大いに役立っていると実感します。何かあった時にはすぐに連携をとって、患者さんのために動くことができますからね。とくに介護関係の方々との繋がりがあることで、これまでより広い意味で患者さんの生活に密着した関わり方ができるようになってきました。これからも幅広い知識や経験を、患者さんに還元していきたいですね。学校医の仕事は主に春の健康診断を行い、今の時期でしたらインフルエンザで学級閉鎖の判断をすることも。昔の学校医は1つの学校で何百人もの生徒さんに予防接種を行っていたので、たいへん忙しかったと思いますが、現在は少子化で生徒数が減少し、予防接種もなくなったので大分楽です。あとは学校保健委員会で学校の衛生環境について関係者の打ち合わせに参加していますね。産業医としては、現在は3社の企業を担当しております。

―クリニックの今後の目標と、読者へのメッセージをお願いします。

クリニックの目標は「健康寿命」を高めることです。そのために当院ができることは、診療をする際に患者さんの話を良く聞くことです。目の前にある病気を治療すると同時に、その患者さんが将来的にかかるかもしれない病気のリスクを考え、必要な生活習慣などの指導を含めて診療を行っていきたいと考えています。そして医療と介護の連携を深め、一人ひとりの健康に対して地域全体で取り組む社会をめざしていきたいと思います。整形外科医として読者の皆さんへのメッセージは、「健康寿命」を高めるために運動を心がけていただきたいということ。筋力を維持することと、関節や筋肉が硬くならないように柔軟性を保つことで疾病を予防することができます。



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