友廣 友香子 院長、友廣 忠文 副院長の独自取材記事
大泉こどもおとな歯科診療室
(練馬区/大泉学園駅)
最終更新日:2026/09/28
西武池袋線・大泉学園駅から徒歩5分の「大泉こどもおとな歯科診療室」。友廣友香子院長とその夫である友廣忠文副院長は一般歯科、小児歯科、小児矯正、予防歯科、訪問歯科診療まで幅広く手がけ、子どもの口腔機能発達不全症や大人の口腔機能低下症にも対応する。新たに歯科医師2人が加わったほか、SNSを通じた予約を導入するなど、受診しやすい環境づくりにも取り組んでいる。子どもから高齢者まで、世代ごとの口腔の悩みに応える診療体制の変化や、口腔機能を守るための取り組みについて話を聞いた。
(取材日2026年7月17日)
診療体制を拡充し、子どもから高齢者まで幅広く対応
祖父の代から続く歯科医院を引き継ぎ、現在は診療体制も拡充されたそうですね。

【友香子院長】65年以上前、祖父が小児専門の歯科医院を開業したのが当院の始まりです。祖父が亡くなった後は、老年歯科を専門とする私が大人の診療を担い、2015年の建て替えを機に、大学病院の小児歯科に勤務していた夫とともに当院を引き継ぎました。以来、私が一般歯科、夫が小児歯科を中心に診療しながら、私は高齢者などへの訪問診療にも取り組み、夫婦で練馬区内の保育園の園医も務めています。近年は、老年歯科を専門とする佐藤友紀美先生と、小児歯科担当の相馬千紘先生が加わり、診療体制もさらに充実しました。佐藤先生とは大人の外来と訪問診療を分担し、相馬先生の加入によって土曜日の予約枠も広がるなど、より多くの患者さんに対応できるようになっています。
小児歯科治療の流れについて教えてください。
【忠文副院長】まずはお子さんと親御さんと私の3人でお話をし、お子さんが怖がるものを見極めてから、どんな治療を行うのかを説明します。治療の際には、治療する歯以外の口全体にラバーダムというゴム製のシートをかぶせます。これは、患部に唾液中の細菌が入るのを防ぐほか、歯を削る際に舌を傷つけたり、唾液によって詰め物などが取れやすくなったりするリスクを軽減するためです。治療終了後は、歯の質を強める、細菌感染を防ぐ、食べ物をコントロールするという3本柱を重視し、再発予防に努めています。ご本人だけでなく、仕上げ磨きをする親御さんにも歯磨き指導を行います。
虫歯以外の小児の診療には、どんなものがありますか。

【忠文副院長】小児矯正は3歳から対応しています。矯正前にはお子さんと、矯正にかかわるご家族とカウンセリングを行います。小児矯正は途中でお子さんがつらくなることもあるので、目標を設定し、お子さん、親御さん、歯科医師がともに同じ方向を向いていることが重要なのです。ほかには、乳歯から永久歯へと生え替わる時期は顎の幅が自然と広がるのですが、昔と比べ顎の幅が十分に広がらない子どもが増えている点が気になっています。また、口周辺の筋肉や舌の位置のバランスが崩れて舌根が沈下し、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になる例も。これらの症状は歯列や噛み合わせの乱れと関連していることもあるため、顎顔面口腔育成の考えを取り入れた対応を選択します。顎の成長具合や歯列などを詳細に検査し、必要な場合には、装置を用いて上顎の骨などが正しい方向に成長できるよう促しています。
世代に応じた検査と訓練で口腔機能の発達・維持を支援
子どもの口腔機能発達不全症について教えてください。

【忠文副院長】口腔機能発達不全症とは、生まれつき障害がないのにもかかわらず食べる、話すなどの機能に支障を来している状態をいいます。口腔機能発達不全症かどうかを見極めるためには、お子さんと親御さんを交えた話し合いを行い、お子さんの食べるスピードや苦手な食べ物、発音しにくい言葉、お口の癖などを確認します。また、噛み合わせは唇や舌の力とのバランスも重要なので、舌の力や口を閉じる力の検査も行います。それらを総合して判断しています。
【友香子院長】新型コロナウイルス感染症の流行でマスク生活が続き、大人の口の動きを見て学ぶ時期に学べなかった子どもたちが今、小学生くらいになっています。舌の動かし方の習得に影響が出ている一因には、マスク生活があるかもしれません。
大人の場合は口腔機能低下症になるそうですね。
【友香子院長】口腔機能低下症とは、加齢などが原因で筋力が落ち、食べたり話したりという口の機能が落ちること。食事の際にむせやすくなったり、無意識にやわらかいものを好むようになるなどが疾患のサインです。口腔機能低下症の検査は、50歳以上の方であれば保険診療で受けられます。バルーンを使った舌圧の検査、グミを使った咀嚼能力の検査などで口の機能を調べ、結果は数値で表れるので、ご自身が平均と比べてどの程度の状態か把握できます。歯科検診時に口腔機能が低下していると感じられた方には、これらの検査をお勧めしています。食べる、話すという大切な機能を維持していくために、この検査をメンテナンスの一環と捉えていただき、ある程度の年齢の方には歯科検診の際に、虫歯や歯茎のチェックと併せて受けてほしいと思っています。
口腔機能発達不全症や口腔機能低下症には、共通したトレーニング法があるそうですね。

【忠文副院長】口腔機能発達不全症と口腔機能低下症では、唇と舌の力をつけることが大切です。自宅でできる代表的な方法は2つあり、1つは「パ・タ・カ・ラ」を繰り返し、唇や舌の筋肉を鍛える「パタカラ体操」です。もう1つは大きく口を開けて「あー・いー・うー・べー」と発声し、口周りと舌の筋肉を鍛える「あいうべ体操」で、「べー」では舌を出します。症状に合わせた回数を行っていただきます。
【友香子院長】口腔機能発達不全症のお子さんにはカレンダーを渡し、トレーニングを行った日にシールを貼って、意欲を高めてもらいます。継続することで、検査数値の改善につながることもあります。高齢者には、長年の生活習慣も踏まえ、一人ひとりが無理なく続けられる方法を提案しています。数値の改善に加え、現在の機能をできるだけ長く維持し、安全に食事や会話を楽しめるよう支えることも大切です。
予防と審美にも注力。チームで地域の口腔の健康を守る
ホームホワイトニングも希望者が多いと伺いました。

【友香子院長】当院では、ご自身のペースで取り組めるホームホワイトニングを選ぶ方が多いですね。まずは歯科医院で歯型を採ってマウスピースを作成します。そのマウスピースに専用のジェルを塗って1時間ほど口にはめるというものです。以前のジェルは2~3時間かかりましたが、新しいものは1時間で済むため、より気軽にできる点がメリットですね。ご自宅でじっくりと継続していただき、期間はご自身が満足したところで終了です。ホワイトニングが終わった後も、気になった時点でいつでも再開できます。院内でもホワイトニングを行っていて、こちらは1時間半ほどかかります。より白さをキープしたい方は、自宅と院内両方のホワイトニングを併用することもできます。
スタッフとの連携が良いと伺っています。
【友香子院長】最近では、治療から予防へと診療の主体がシフトしており、それに伴って歯科衛生士を増員しました。歯科衛生士の主な仕事は、お口の中のクリーニングや口腔機能のトレーニングなどで、それぞれの患者さんに合わせて、患者さんと一緒に進めてくれています。皆とても勉強熱心でモチベーションが高く、主体的に動いてくれるんですよ。
【忠文副院長】治療の際には、必要な器具や機材の受け渡しを歯科医師とアシスタントの計4つの手で行う「フォーハンドシステム」を導入しています。特にお子さんの治療の際には、歯科医師は手元に集中しているため、このシステムは安全でスムーズな治療に欠かせません。そのため、スタッフとは日頃から動きを確認し合い、連携を磨いています。
最後に、今後の展望と地域の方へのメッセージをお願いします。

【友香子院長】老年歯科を専門とする佐藤先生が加わり、大人の外来診療と訪問診療を分担することで、どちらにも継続して対応できる体制が整いました。また、SNSを通じた予約にも対応するなど、受診しやすい環境づくりも進めています。今後もそれぞれの専門性を生かし、通院が難しくなった場合も含め、年齢や生活環境の変化に応じてお口の健康を支えていきたいと思っています。
【忠文副院長】子どものお口は、成長とともに大きく変化します。虫歯だけでなく、歯並びや噛み合わせ、食べる、話すといった機能にも目を向けながら、成長を継続して見守ることが大切です。お子さんから高齢の方まで、ご家族皆さんのお口の健康を長く支えていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/44万円~、ホワイトニング/ホーム:3万3000円、オフィス:3万3000円、デュアル(併用):5万5000円

