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友廣 友香子 院長、友廣 忠文 副院長の独自取材記事

大泉こどもおとな歯科診療室

(練馬区/大泉学園駅)

最終更新日:2020/08/17

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大泉学園駅南口から徒歩約4分。通りから脇道を少し入った奥に建つのが「大泉こどもおとな歯科診療室」だ。緩やかなカーブが印象的な建物はどこかの美術館のようなたたずまいを見せる。エントランスを入ると、中庭に面した待合室から診療室はガラス張りで心地良い開放感に満ちている。この場所にはもともと友廣友香子院長の祖父が小児歯科専門のクリニックを開いていたが、2015年、友香子院長と友廣忠文副院長の夫婦2人で新たに開業することになりリニューアルオープン。以来、友香子院長は高齢者の歯科医療、忠文副院長は小児の歯科医療とそれぞれの専門分野を生かしながら日々診療にあたっている。穏やかで優しい笑顔の2人に、最近注力しているという小児歯科について話を聞いた。
(取材日2020年1月22日)

子どもの怖がる対象を見極め、わかりやすく丁寧に説明

小児歯科に力を入れているとのことですが、どのような経緯からでしょうか。

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【友香子院長】もともと50年以上も前に祖父が小児歯科専門の歯科医院を開いたのが始まりです。ちょっと奥まった場所ですが、祖父は「子どもの行動は予想がつかず、通りに面していると危ない」との思いからここを選んだそうです。後を継いだ母も小児歯科が専門でした。私は高齢者の歯科、老年歯科を専門にしましたので、8年前に祖父が亡くなった後、しばらくは大人を専門に診療していました。その後2015年の建て替えを機に、大学病院の小児歯科にいた夫とクリニックを一緒にやろうという話になりました。
【忠文副院長】その時に小児歯科をもう一度前面に出そうということになったのです。開業して5年になりますが、小児歯科の診療日が多いこともあり、今は、患者さんの半数以上がお子さんたちです。

その小児歯科の診療ではどのようなことを心がけていますか?

【忠文副院長】まずお子さんと親御さん、私とでカウンセリングルームでお話をすることから始めます。お子さんによって怖がる対象が異なりますので、その怖がるものをしっかり見極めた上でどういう治療をするのか説明しています。「Tell(話す)、Show(見せる)、Do(行う)」が小児歯科の基本で、これを丁寧に行い、何を、どのように、何のためにするかがわかると多くのお子さんは怖がらなくなります。治療時は、基本的に3歳から母子分離としています。というのも、親がそばにいるとどうしても甘えてしまって、歯科医師とコミュニケーションをとろうという気持ちがなくなってしまうのですね。ユニットの上についている鏡で治療の様子を見せながらお話しすると、自立心が出てくるのでしょう、しっかりしてくることが多いですね。また、当院では虫歯治療の時、必ずラバーダムを使用しています。

そのラバーダムというのは?

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【忠文副院長】ラバーダムは、治療する歯に唾液がかからないよう、その歯以外の口の中全体を覆うゴム製のシートです。子どもは唾液が多く、患部に唾液の中の細菌が入りやすくなります。また、歯を削る時に舌を傷つける恐れもあります。詰め物、かぶせ物を接着させる際も唾液で濡れていると取れやすくなることが多いんですね。このようなリスクを避けるため、患部を消毒、乾燥した状態で、安全性に配慮しながら治療できるようにラバーダムを使用しています。そのほかにも治療時にエアロゾルの発生を抑えることができ、診療室内の汚染を減らすことにもなります。

顎骨の成長を正しい方向に促し発育をサポート

虫歯治療をした後のフォローも大切ですね。

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【忠文副院長】そうですね。再発予防には歯の質を強める、細菌感染を防ぐ、食べ物のコントロールという3本の軸があり、この軸に沿って虫歯予防に注力しています。歯の質という点ではフッ素塗布やシーラント処置を行うこと。細菌感染予防では歯磨きが重要です。きちんと磨けているかどうか染め出しチェックをしながら歯ブラシ指導をしています。仕上げ磨きをする親御さんへの指導やアドバイスも重視しています。食べ物については、カウンセリング時に聞いた甘いものの好みなども考えながらうまくコントロールできるようお話ししています。虫歯の多いお子さんには「この機会は一つの大きなチャンス。今のうちに正しい歯ブラシ習慣を覚えれば、大人の歯になった時には大成功だよ」と話しています。

虫歯のほかに最近気になる症状はございますか?

【忠文副院長】まだ20年くらいしか小児歯科に携わっていませんが、当初と比べると顎の広がりが少ない子どもが多くなったと感じます。歯の生え代わりの時期は、歯に隙間ができて大人の歯が生えてこられるよう顎の幅が自然と広がるのですが、その広がりが狭くなってきていますね。また、口の周りの筋肉や舌の位置のバランスが崩れて舌根が沈下し、いびきをかいたり睡眠時無呼吸症候群になったりしている子どもも見受けられます。これらの症状は歯列や噛み合わせの乱れと関連している場合があり、当クリニックでは、顎顔面口腔育成の考えを取り入れた対応を行っています。顎の成長具合や歯列、軟骨などを詳細に検査し、必要と診断した場合は、装置を用いて上顎の骨などが正しい方向に成長できるよう促しています。

一般的な小児矯正も行っているのでしょうか。

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【忠文副院長】小児矯正は3歳から対応しています。カウンセリングをしっかり行い、ご家族がどの程度協力状態にあるか確認しています。小児矯正には本人、歯科医師、親御さんという3つの矢印があり、これらが同じ方向を向いていることが重要です。本人がどんな意識を持っているか、親御さんはどの程度熱意があるのかなど総合的に判断しています。特に父親の役割が大きく、説明時に父親が一緒に来て、話をよく聞いて納得なさった場合に治療をスタートさせています。治療の途中でお子さんの心が折れることもあるでしょう。そんな時、母親だけが一生懸命で、父親が何も理解せずに「子どもが嫌がるならやめれば」なんて言ってしまうと、結局治療は続かなくなります。そんなことのないよう、目標をしっかり設定し、親御さんたちにきちんと理解、納得していただくようにしています。

子どもの口をきっかけに家族全員の歯科意識の向上を

やはり親の意識や協力がとても重要なのですね。

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【忠文副院長】口内の問題はお子さん一人では解決できません。歯磨きの仕方や食生活のあり方など親御さんの意識が変わらないと改善は難しいでしょう。虫歯の予防もお子さんを取り巻くご家族の意識がとても重要。妊婦検診を受ける人も増えていますが、虫歯菌などの細菌は母子感染だけでなく、水平感染といって周りにいる近親者、例えば父親、兄弟、祖父母などからも感染します。1歳半から2歳半の間に細菌感染することが多く、その間、周りの人の口のコンディションが良いと虫歯が少ないという研究データも出ています。

スタッフさんとの連携についてお聞かせください。

【忠文副院長】治療の際、フォーハンドシステムを導入しています。これは治療時に必要な器具機材の受け渡しを歯科医師とアシスタントの4つの手で行う方法です。例えば、歯科医師は手元に集中しつつ、かつお子さんの全身状態も常に確認していなくてはなりません。周りを見る余裕はありませんので、このフォーハンドシステムは、安全でスムーズな治療をめざすにあたり非常に重要です。アシスタントもみんなかなりの訓練を受けています。また、受付スタッフは、お子さんが治療中に泣いたりしている時に、待合室にいる親御さんに心配しないようお声がけしたり、来院された時の様子などもよく見て、安心して受診いただけるよう情報を共有しています。また、どんな時もお子さんを一人にしないよう、いつも必ず誰かスタッフがそばにいるようにしています。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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【友香子院長】開院して5年たち、治療後もメンテナンスに通う患者さんも増えてきています。その方々がずっと通いやすいように診療環境を整えていこうと考えています。中高生になるとどうしても忙しくなるので、それまでに正しい歯磨き習慣を身につけてもらって、時間のある時にまた来ていただければと思います。私は訪問診療も行っていますので、地域の皆さんとは小さい時からご高齢になるまで、一生のお付き合いができればいいなと思っています。
【忠文副院長】小さい時に口の環境を整えて、大人になってもその良い状態を維持していただければと思います。ご家族の方々は、お子さんの口をきっかけに皆さんの意識が高まって家族全員のデンタルIQが上がればいいなと願っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/40万円~、顎顔面口腔育成療法/検査:4万円~ 施術:40万円

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