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池田弘子 院長の独自取材記事

洋光台ひろ内科クリニック

(横浜市磯子区/洋光台駅)

最終更新日:2020/04/01

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2012年9月、洋光台駅前にあるピーコックストアの2階に開院した「洋光台ひろ内科クリニック」。院内は自然を意識したコーディネートで統一されており、木と水面をモチーフにしたロゴマークも印象的だ。待合室では所々に木のぬくもりを感じ、グリーンのソファーが癒しの空間を演出している。院長の池田弘子先生は、消化器内科が専門。生活習慣病をはじめ、内科全般の診療を手がけている。夫で副院長の池田友紀博先生は、大学病院に勤務しながら、クリニックでも週3回の診療にあたり、循環器・内分泌を専門とする。開院してまだ真新しいクリニックだが、駅前という立地に加え、専門性の高い男女のドクター2人による診療態勢ということもあって近隣の方々の期待は大きい。池田院長は明るい性格で素敵な笑顔が印象的な女医先生。熱心に質問に答えてくれる姿からは優しさも伝わってくる。クリニックの特色や地域医療に対する意気込み、さらに2人の子どもの母としての考え方など、たっぷりとお話を伺った。
(取材日2012年10月30日)

消化器と循環器・内分泌を専門とする夫婦2人態勢。幅広い専門性と迅速・的確な診断が強み

2012年9月の開院ですが、これまでの患者さんの反応はいかがですか?

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開院に先がけ、地域の方々に向けて内覧会を2日間にわたって開いたんですが、両日とも300人を超える方が来てくださったんです。駅に近いということもあり、かなり地域の関心が高いのかなという印象を受けました。来院された方からは、私と夫である池田友紀博副院長との2人態勢のため、小規模の開業医院としては診察のスピードが速いのではと期待しているとの声をいただきました。現在は、近くに住む方たちのほか、JR根岸線沿線の患者さんが少しずつ増えてきているという状況です。

開院にあたってこだわった点はありますか?

内装的には、ウッディーなイメージで癒しの空間を意識しました。ロゴマークに木を取り入れたのも、患者さんにリラックスしながら診療を受けていただきたいという思いを含んだからです。木が水面に映っているシーンをイメージしてデザインしましたが、これは私の好きな画家の作品によく使われる手法を取り入れてデザインしました。また、待合室には、iPadを3台置いていて、医療情報などを手軽に検索していただけるようにしています。これは、電子機器などが好きな夫のアイディアです。今後は、クリニックに関するお知らせや、生活習慣病に関する情報なども入力し、閲覧していただけるようにしたいと思っています。場所としては、実家からさほど離れていない場所で土地勘がありましたし、洋光台はマンションや戸建ての住宅が広がっていて、お子さんからお年寄りまで幅広い方が住んでいらっしゃる地域ですので、私や夫の専門性を少しでも生かせるのではないかと感じてこちらに開院しました。

クリニックの特徴を教えていただけますか?

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まずひとつは、院長の私が消化器専門で、副院長の夫が循環器・内分泌を専門としている点です。2人の専門性を生かして、連携して治療にあたっているのはひとつの特徴だと思います。2人とも広く内科全般を見ることができますが、初診のときに患者さんの症状をよく把握して、たとえば心臓や血管の病気が疑われる場合は夫が診療を担当するなど、お互いの専門性を生かせるよう臨機応変に対応しています。ふたつめは、訪問診療に取り組んでいる点が挙げられます。夫は大学病院に勤務しながら、訪問診療に力を入れる別の病院で実際に訪問診療を行ってきました。私も、訪問診療に取り組んでいきたいという思いを持っていましたので、同じように訪問診療に取り組む病院で患者さんを担当し、そのご家族に触れ、またケアマネージャーさんなど福祉関係の方々ともお話をする機会を作ってきました。訪問診療というのは、計画的・定期的に通院が困難な患者さんのもとを訪れて、血圧やコレステロール値を計測する等して、病状や経過の確認をさせていただくものです。ただし、実際の訪問診療では、患者さんを診るだけでなく、そのご家族や他の医療・福祉機関と密接に関わりあっていくことも重要になってきます。「病気」だけを診るのではなく、患者さんの日常生活を知ることが大切なポイントです。事実、患者さんは病気自体の症状は固定していて、それ以外の面、例えば生活を送る上での不自由さなどを訴えられる方が非常に多いんです。普段の外来診療もそうですが、訪問診療も患者さんや患者さんの周りの方々とコミュニケーションを取ることが第一歩。患者さんが安心して日常を送れるように、適切な診療、アドバイスをさせていただける身近な「家庭医」として力を尽くしたいと思っています。

懸命に生きる姿が医師としての原動力に

患者さんの訴えで多いのはどのような症状ですか?

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まずは、「胃食道逆流症」ですね。胃のあたりが痛かったり、口の中が酸っぱい味がしたりする症状です。また、便秘と下痢を繰り返す「過敏性腸症候群」も多いですね。これもストレスが関係していると言われているんですが、患者さんのお話を聞いていると、昼型から夜型へ急に生活スタイルが変わったり、家族内でトラブルがあったりというケースが少なくないんです。そういった生活習慣の変化はきちんとお話を聞いてみて初めてわかることですが、朝昼晩の食事を規則正しくとるとか、睡眠時間をきっちり確保するとか、または、排便習慣をきちんとつけるといったことのほかに、自分の努力ではなかなか変えられないことがあるのも事実です。例えば、仕事でのストレスなどは1人では解決が難しい問題も多いと思います。でも、症状が出るというのは、体が現在の自分の状態には無理があると訴えているサインなので、就業環境を改善していただくなどの措置が必要になってきます。すぐに環境改善が難しい場合もあると思いますが、まずはストレスの原因となっているものが何なのかを患者さんと共有することが大切。どんな治療でも、まずは患者さんとのコミュニケーションから始まるというのが当院のスタイルです。

先生ご自身は、開業までどのようなお仕事をされていたのですか?

1999年に北里大学の医学部を卒業し、内科研修を受けた後に大学の消化器内科に入局しました。そこで病棟医の診療を経験し、横浜市立市民病院と相模原協同病院への出向では臨床経験を積みました。この間、消化器の一般的な外来診療を中心に、過敏性腸症候群・慢性胃炎・逆流性食道炎・潰瘍の内服治療のほか、上部・大腸の内視鏡を手がけ、さらには、直属の上司が胆膵領域の専門だったため、胆管結石の治療や超音波内視鏡の訓練も受けてきました。結婚し子どもが生まれた後は、非常勤の医師として、いくつかの病院や診療所で、内視鏡検査や外来診療、さらには訪問診療にも携わりました。その後、子どもが少し大きくなったのを機に開業することにしたんですが、夫婦2人で開業しようという構想は結婚当初からありましたので、念願が叶った形です。

そのほかにも、先生が影響を受けた方はいらっしゃいますか?

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大学の諸先生方や出向していた病院の指導医、また、患者さんからも学ぶことが多くありました。なかでも、母校の北里大学でお世話になった教授と准教授の2人の先生からは大きな影響を受けたと思います。とくに何か言葉をかけられたということではなく、患者さんに接している背中を見て学んだという部分が大きいですね。2人ともとても偉い先生なのに、どんな患者さんに対してもフランクで優しく、驕らず、その反面、ご自分に対しては厳しいという姿勢でした。だから、患者さんのほうも何でも相談し、話していたんだと思います。下の者が失敗した時は代わって頭を下げる。危険をともなうような事態には、陣頭指揮をとって迅速に対応する。そういった責任感や、重要度と緊急度を即座に判断する切り替えの速さなども持っている先生方で、そういう先生になりたいと思いました。そういった先生方のもとで、診療に対するさまざまな姿勢や考え方に接することができたことはかけがえのない経験ですし、その経験が現在の私のベースになっていると思っています。

父の思いからめざした医師。今では自ら進むべき道として

先生は、なぜ医師をめざしたのですか?

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実は、かつて私の父が医師をめざしていて、医学部に入ったものの、病気のために諦めざるを得なかったという話を聞いたことがあるんです。父自身の口から聞いたわけではないんですが、まわりの誰かから伝え聞いたんでしょうね。当時、小学生だったと思いますが、それだったら、私がお医者さんになったらお父さんが喜ぶかなと思って、漠然と志望していました。高校生になってから、担任の先生とも相談して本当に自分が就きたい職業なのかと改めて考えたんです。それでも、私のなかには人のために役に立つ人間になりたいという基本的な思いがあり、それに気づいてからは、自らの意思としてこの道を進むことに決めました。実際になってみると、影響力の大きさや責任の重さを感じています。間違いは許されませんし、これから努力しなければいけないことがまだまだたくさんありますね。

先生ご自身の健康を教えていただけますか?

ご飯をしっかり食べることですね。食べないとやっていけないので、朝昼晩と、時間がなくてもしっかり食べています。忙しいため、早く食べる習慣がついてしまっているんですが、ほんとうは良くないですね。また、睡眠もきちんととるようにしています。気分転換は、子どもと一緒にいる時間です。開業してからは、一緒にいる時間が少なくなってしまったので、なるべく接するように努めています。

最後に今後の展望について伺えますか?

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治療内容では、経鼻内視鏡を導入する予定です。先端技術を取り入れることで、患者さんに負担の少ない治療方法をご提供して、胃潰瘍や胃の腫瘍の早期発見・治療につなげていきたいと思っています。また、すでに取り組んでいる訪問診療についても、これからもっと必要とされる分野だと思いますので、近隣の医療機関とも連携しつつ、今以上に態勢を整えてしっかりと対応していきたいと考えています。私が当院を開業して実現したいと思っているのは、地域に根ざして末長く地域医療に貢献していくことです。父には、「医者は一代で終わってはいけない」という言葉をもらいました。何代も重ねていくことによって、地域の方々の信頼を得られるようになるという意味ですね。「何かあったら洋光台ひろ内科に行けば大丈夫」と地域のみなさんから信頼していただけるよう、患者さんの声をしっかりと受け止めながら、一人ひとりの患者さんに寄り添う医療を心掛けていきたいと思います。

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