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野口 正樹 院長の独自取材記事

なのはな歯科医院

(調布市/仙川駅)

最終更新日:2020/04/01

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仙川駅より徒歩1分。駅前ビルの1階で、院名をモチーフに施された黄色の看板、ガラスに描かれた菜の花の絵が印象的な「なのはな歯科医院」。院長の野口正樹先生は、大阪生まれ福岡育ち。幼い頃から転校を繰り返していたため、誰とでも仲良くなれる柔軟な性格だという。その言葉どおり、人柄は温厚そのもの。語り口も穏やかで、さまざまな質問に丁寧に答えてくれる。この地に開業して16年。「歴史を重ねてきたぶん、リピーターの患者さんも高齢になってきています。常に患者さんのニーズをとらえながら、一人ひとりの方に合う治療を提案していきたいと思います」という。入れ歯治療では、ばねのない入れ歯・ノンクラスプデンチャーに力を入れているという野口先生に、診療の特徴や今後の展望について聞いた。
(取材日2018年9月19日)

「元気」「快活」がクリニック名のキーワード

この地に開業した理由を教えてください。

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開業場所を探すにあたって参考としたのが、勤務医時代にたいへんお世話になった先生のクリニックです。その先生は川崎市内で開業されているのですが、駅前で住宅地も近いため、さまざまな患者さんが訪れます。私も専門を突き詰めるより幅広く診察したいタイプなので、この立地を第一条件に物件を探し始めました。ターミナル駅ではなく、各駅停車が止まるような小さな駅のほうが、地元に密着した診療ができると思い、探しているうちに出会ったのが、この物件です。開業当初と比べ、今は開発が進み、駅前も激しく変化しています。ただし、むやみに新しくなっているわけではなく、古き良きものもちゃんと残されているんです。新しいものと古いものが混在したダイナミック感が、この町の魅力だと思います。人もまた同じで、新しく入ってきた人と昔ながらの地元民が混ざり合って暮らしている。それは当クリニックの患者層にも、如実に表れています。

クリニック名の由来を教えていただけるでしょうか。

わかりやすくて印象に残るクリニック名にしたかったというのが発端です。その頃、諸先輩方の間で花の名前をつけるのがはやっていましたので、私もそれにならって図鑑や花言葉を調べ始めました。そこで菜の花に突き当たったんです。菜の花には“元気”“快活”という意味があり、クリニックの名前にぴったりでした。あと、これは偶然ですが、高校時代に住んでいた千葉の県花が菜の花だったので、ちょうどいいと思いまして(笑)。当時はインターネットで検索しても同じ名前がなかったので、迷わずこれに決めました。

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

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私の父は転勤の多いサラリーマンで、そのために子ども時代は引っ越しを繰り返していました。どこにでもなじむ性格なので、それ自体つらくはなかったのですが、やっぱり一つの土地に落ち着きたいと思ってはいたんですね。それで独立した職業に憧れを抱くようになったんです。それでも高校時代は、ぼんやりと理系に進もうぐらいしか頭になく、大学も最初は工学部に行くつもりでした。しかし、この場合技術系ではあるが、サラリーマンになる確率が高くなります。それじゃあ将来的に独立できる道は何だろうと考えて、浮かんだのが医師だったんです。ちょうど叔父が歯科医師だったので、参考までに話を聞いたところ手先の器用さも生かせるし、何より人の役に立つと思い、そこから医療の道に進むことになった次第です。

ばねのない入れ歯治療に力を入れる

最近力を入れているのは、どんな治療ですか?

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リピーターの患者さんの高齢化に伴い、入れ歯治療も増えてきたのですが、入れ歯治療においては、自由診療になりますが「ばねのない入れ歯」ノンクラスプデンチャーに力を入れています。ノンクラスプデンチャーは、見た目が自然に近い、装着感の違和感が少ない、汚れにくいなどの特徴があります。高齢の方が多いですが、何らかの理由で歯を失ってしまった若い方が利用されるケースもあります。機能面だけでなく、見た目にも配慮しているので、思い切り笑えるようになるなど、人によっては人生が楽しくなるような側面もあると思います。今まで保険適用の入れ歯だった患者さんがノンクラスプデンチャーに変えるケースもありますよ。「インプラント治療はハードルが高い」と感じている方にもお勧めです。

他にこだわっている治療法はありますか?

“歯医者=痛い”という固定概念をなくしたいため、「痛みの少ない治療」にこだわっています。患者さんが最も怖いのは麻酔をする瞬間だと思うので、当クリニックでは、注射の前に麻酔薬を塗布して一時的に感覚をなくす方法を用いています。これを塗って1分くらいたつと針を刺しても痛みを感じにくくなるので、治療の前は必ず行うようにしています。麻酔液の注入スピードも関係してきますね。それなりの技術を必要としますが、そこは長年の経験で十分カバーできていると自負しております。ゆったりリラックスできる院内の環境をつくることも大切ですね。さまざまな方法で、「歯科医院に行くのが怖い」などといった固定観念をなくしていきたいと思っています。

歯周病の治療についてはいかがですか?

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当クリニックでは、開業当初から、予防歯科や歯周病治療にも力を入れています。歯周病に特効薬はなく、良いお口の状態を保つためには、地道に治療を続けることが何よりも大切です。きちんと検査を行い、少しずつ段階を踏みながら治療を進めていきます。歯科衛生士によるクリーニングは1時間かけて行い、ブラッシング指導も丁寧に対応しています。ただ、こちらがどんなに頑張っても、患者さんのモチベーションが下がっては治るものも治らない。医師と患者、双方が二人三脚で同じゴールをめざすためにも、普段から患者さんとの対話を大切にしていることはもちろん、治療から足が遠のいている患者さんにははがきを出すなどしながら、しっかりとサポートしていきたいと思っています。

患者の話を良く聞きより良い治療法を探る

診察にあたって気をつけているのは、どんなことでしょうか。

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一番大切なのは、患者さんの話をよく聞くことです。経済状態や時間など、人はそれぞれの事情を抱えていますから、こちらの考えを一方的に押しつけるわけにはいきません。こうあるべきと決めつけるのではなく、他にどんな方法があるのかよく話し合った上でベストな治療を見出すようにしています。もう1つは歯に対する知識を深めてもらうことですね。口内の症状は他の疾患とも密接な関係がありますので、そうしたこともお話ししながら歯科治療に対する興味関心を引き出すようにしています。あとは極力不安を取り除くこと。それはスタッフも同様で、診察前に声かけするなど、患者さんの立場に立った対応を心がけてもらっています。

患者さんとの印象に残るエピソードがあれば、教えてください。

いろいろありますが、中でも印象に残っているのは歯科医師会の活動をしていた頃ですね。当時地域医療の一環で、障がい者検診や往診を受け持つ部署で活動していました。知的障がい者施設に7年間通い、歯科診療を行ってきましたが、任期満了の後、施設の人からお礼の絵はがきをもらったんです。心のこもった手書きの絵はがきで、今でも大切にとってあります。歯科医師になって良かったと、感激した瞬間の一つですよ。

今後の展望についてお聞かせください。

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開業から16年目を迎える当クリニックは、昨年、外観と内装をリニューアルしました。外観は、クリニック名の「菜の花」をモチーフに、黄色のイメージカラーを用いて仕上げてもらい、患者さんからも好評です。これからも、この地で歴史を刻んでいきたいと思っていますが、私が歯科医師になったのは、何より人の役に立ちたかったから。この初心を忘れることなく、これからも丁寧な診療を続けながら町のホームドクターとして、自分の知識・経験を地域のために役立て、頼りにされる存在でありたいと思っています。

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