検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Q内視鏡検査とはどのような検査ですか？

A

内視鏡検査とは、先端に小型カメラを内蔵した細長い機器を用いて、胃や大腸の内部を観察する検査です。場合によっては治療を行ったり、また内臓の組織を直接採取して調べることもできます。体内の粘膜を直接見ることができる、胃や大腸ならではの検査です。内視鏡検査の一番の目的は、胃がんや大腸がん、大腸がんの前段階である大腸ポリープを発見して治療することです。自覚症状が出てからの発見ではがんが進行していると考えられるため、検査で早期に発見することが大切です。

Q内視鏡検査時の痛みやつらさにはどのような配慮をしていますか？

A

現在では技術も進歩し、内視鏡自体が細くなってきているため、苦痛も減って、多くの場合楽に受けられるようになってきています。また、当院では全身麻酔の処置を施さずに、患者さんの反応を直接伺いながら内視鏡検査を行いますが、検査中に患者さんが通常時のように会話できる状態であることで、コミュニケーションを取って様子を確認しながら操作を行うことができます。僕自身、長らく内視鏡検査をライフワークにしてきたこともあり、苦痛を小さくするための技術には長けていますし、無理に強引な操作をするようなことはありませんので、ご安心ください。

Q検査にかかる時間や、検査前の注意点を教えてください。

A

胃の内視鏡検査の場合は通常、午前中に検査を行いますので、朝ご飯を食べずに来院していただきます。喉と鼻の麻酔後に検査開始、検査そのものは5～10分程度で終わります。その後、すぐに検査結果を診察室でご説明してご帰宅となりますので、トータルで30分ほどで終了します。場合によっては検査時に胃の組織を採取して検査をしますが、その場合、当日は飲酒を控えていただきます。大腸の内視鏡検査では午前中から数時間かけて下剤を飲んでいただいて準備し、午後に検査を行います。検査時間は個人差が大きく、長くて20分ほどかかることもあります。受付から帰宅まで、午前中から午後3時くらいまでの拘束時間が見込まれます。

検診・治療START！ステップで紹介します

1問診をして、検査の説明・予約をする

診察で病歴や自覚症状などについて詳しく伝える。今までピロリ菌を除菌したことがあるか、家族に胃がんやピロリ菌の除菌歴があるか、以前に内視鏡検査を受けた履歴などを問診で確認。同院では、感染症の有無を確認するため、内視鏡検査に先立って血液検査も行う。その後、検査の詳しい説明を受けた上で予約し、帰宅する。

2検査前の準備

胃の内視鏡検査では、前日夜9時頃までに夕食を終える。きのこ類や海藻類、うどんなど、繊維質が胃に残りにくい食事が望ましい。当日朝は食事を取らずに来院して検査に備える。大腸の内視鏡検査の場合は、午前中に来院してから下剤を2～3時間ほどかけて服用し、午後の検査に備える。

3内視鏡検査を受ける

検査時間は胃が5～10分、大腸では5～20分ほど。胃や大腸など管状の臓器を観察しやすくするため、空気を送り込んで膨らませながら、胃の検査では鼻から、大腸の検査ではお尻から内視鏡を入れる。できるだけ体の力を抜くと、内視鏡が動きやすくスムーズな検査につながる。全身麻酔を受ける場合には検査後にリカバリーの時間が必要だが、同院では全身麻酔を行わないため、検査終了後すぐに帰宅でき、車の運転も可能。

4検査結果説明

検査が終わると、内視鏡で撮影した画像などを見ながら、医師からの検査結果の説明を受ける。がん細胞などが見つかった場合、治療の必要に応じて、クリニックが連携する総合病院などへの紹介があり、手術などの治療に進む。手術が終わった後の定期的な経過観察などは、再び同院に通院することでフォローアップを受けられる。