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伊沢 英知 院長の独自取材記事

伊沢眼科

(武蔵野市/吉祥寺駅)

最終更新日:2024/08/15

伊沢英知院長 伊沢眼科 main

吉祥寺駅から徒歩3分。商業施設の8階に位置する「伊沢眼科」。2024年7月、これまで同院の院長だった父を引き継ぎ、伊沢英知(いざわ・ひでとも)先生が新たに院長に就任した。伊沢院長は、大学病院や国立がん研究センター中央病院での勤務経験があり、ぶどう膜炎専門の外来診療、腫瘍や放射線治療による眼合併症、移植後の合併症などに対応してきたドクターだ。「当院は、コンタクトレンズ会社と提携した眼科で、コンタクトレンズ処方を目的とする患者さんが多いのですが、一般診療の幅を広げ、コンタクトレンズに限らず幅広く診療しています」と、意気込みを語る伊沢院長。わかりやすい説明と患者の年齢や知識の幅に即した対応を心がけながら診療にあたっているという伊沢院長に、診療の特徴や今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2024年7月19日)

父から継承。吉祥寺駅からアクセス至便なクリニック

2024年7月に院長に就任されたそうですね。就任の経緯とこれまでのご経歴を教えてください。

伊沢英知院長 伊沢眼科1

当院は、父の伊沢保穂(いざわ・やすほ)先生が2010年にこの場所で開業した眼科クリニックです。私は父を引き継ぎ、2024年7月に新しく院長に就任しました。これまでは、大学病院や国立がん研究センター中央病院、院長に就任する直前は国際医療福祉大学成田病院の眼科に勤務していました。勤務医時代は、目の中に炎症を起こす病気の総称であり、眼科の中では比較的希少疾患として知られている「ぶどう膜炎」を専門とする外来診療で経験を積んでまいりました。また、国立がん研究センター中央病院では、がん腫瘍、がんに伴い出現する目の症状の治療、薬の副作用による浮腫や炎症、移植によるドライアイや網膜症など副次的な症状の治療を行ってきました。血液腫瘍科など他の診療科の先生と連携しながら治療を行うことも多かったですね。国際医療福祉大学成田病院では、一般的な治療が多く、対応できる疾患の幅が広がったと思います。

お父さまから継承され、変わった点や変わらない点についてお聞かせください。

当院はコンタクトレンズ会社と提携する眼科で、コンタクトレンズの処方を目的とする患者さんが多かったのですが、コンタクトレンズの処方はこれまでどおり行っていくのに加え、一般診療についてもできるだけ幅広く診療していきたいと考えています。今までの経験を生かしていくとともに、より多くの患者さんの助けになれればと思っています。これまで父が担当してきた患者さんはもちろんのこと、新規の患者さんや眼科検診の患者さん、学校健診の患者さんなど広く受け入れていきたいですね。父が行っていた、運転免許2種や大型運転免許取得に必要不可欠な深視力検査にも引き続き対応します。

院長から見て、お父さまはどのような存在でいらしたのでしょうか?

伊沢英知院長 伊沢眼科2

父は、当院を開く前に三鷹市で開業し、地域に根差した眼科診療を38年間行ってきました。幼い頃、父が患者さんの眼鏡を作ったり、患者さんを診療したりしている姿を見て憧れのような気持ちを抱き、自分も将来は医師になりたいと思いました。家では厳しかった父ですが、患者さんやクリニックで働くスタッフに対しては親身で優しく、当院の患者さんの中には父が三鷹で開業していた頃から通ってくださっている方もいらっしゃいます。当院の院長になり、父が患者さんとの信頼関係をどのように築いてきたのかを改めて感じることができ、父の偉大さを感じています。ちなみに父の専門もぶどう膜炎でした。国立がん研究センター中央病院に勤務していた頃、父も入局していた東京大学医学部附属病院に非常勤でお手伝いに行っていたのですが、その時に勧められたのが、ぶどう膜炎だったのです。その時の経験はとても勉強になりましたし、運命的なものを感じますね。

患者の年齢や知識の幅に即した対応を

診療の際に心がけていることを教えてください。

伊沢英知院長 伊沢眼科3

患者さんは目のことで不安があっていらっしゃっているので、わかりやすく丁寧な説明を心がけています。また、患者さんの年齢もさまざまですし、インターネットでいろいろ下調べをしてくる方もいれば、そうでない方もいて、知識の幅もさまざまです。ご高齢で耳が遠い方には目で見える資料をお渡しして説明したり、その方が知りたいことや不安に思っていることに即したアドバイスをしたりするなど、一人ひとりの患者さんに適した対応を心がけています。当院では深視力検査をはじめさまざまな検査に対応していますが、例えば、眼圧検査をする時、患者さんが緊張してしまうと眼圧が上がってしまって適切な診断ができないこともあります。患者さんにリラックスして検査を受けていただくような雰囲気づくりも心がけています。

深視力検査以外には、どのような検査を行っているのですか?

一般的な視力検査はもちろんのこと、緑内障の診断に広く使われているハンフリー視野検査、検査技師が手動で行い患者さんのペースで視野検査ができるゴールドマン視野検査、視神経の異常の有無を調べるフリッカー検査などに対応しています。これらの検査により、緑内障以外にも、脳腫瘍などによる視野欠損や視神経炎、網膜色素変性などさまざまな疾患の可能性を調べることができます。当院には常勤の検査技師が1人在籍していますので、このような検査が必要な場合も随時対応しています。検査の結果、緊急性が高い場合や手術が必要と判断した場合は連携している武蔵野赤十字病院や杏林大学医学部付属病院などに適宜紹介いたします。

自治体の眼科検診や学校健診にも取り組まれるのでしょうか?

伊沢英知院長 伊沢眼科4

そうですね。地域の眼科クリニックとして、地域に根差した医療に取り組んでいきたいと思います。職場などで受ける健康診断で行う目の検査は、視力検査のみの場合がほとんどです。しかし、加齢に伴って増えてくる目の病気を早期発見するには、視力検査だけでは十分とはいえません。自覚症状に乏しい初期の段階で病気を見つけるには、定期的に眼底検査と眼圧検査を受けることが大切です。40歳を過ぎたら、自治体の眼科検診は積極的に受けてほしいと思います。

地域に根差した眼科診療を継続

眼底検査ではどのようなことがわかるのですか?

伊沢英知院長 伊沢眼科5

眼底の血管や視神経、網膜などの状態を調べることにより、緑内障や黄斑変性などの病気が見つかることにつなげられますし、ご自身は糖尿病の自覚がないのに眼底検査で糖尿病網膜症の症状が見つかり、内科を受診して糖尿病と診断されるケースも報告されています。さらに、眼底の血管を観察することで高血圧症を推測できる可能性もあります。

お忙しい日々だと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか?

4歳になる子どもがいるので、子どもと過ごす時間を大切にしています。公園や児童館に遊びに行ったり、妻が親子向けのイベントをいろいろ見つけてくれるので、それらに参加したりしています。先日はスタンプラリーに行ってきました。個人的な趣味では、体を動かすことが好きで、トライアスロンや登山、テニスなどを楽しんでいます。新型コロナウイルス感染症がはやっていた時期はなかなか行けなかったので、ようやくぼちぼち再開したという感じですね。登山やテニスは、子どもが大きくなったら親子でチャレンジしてみたいですね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

伊沢英知院長 伊沢眼科6

前院長を引き継ぎ、地域に根差した眼科医療を心がけてまいりいたいと思います。商業施設の8階にある当院は、吉祥寺駅からのアクセスも良く、待合室からは大きな窓ごしに見晴らしの良い風景を味わうこともできます。目がかすんだり、目がよく見えないことがあるなど、目のトラブルは加齢に伴うことが多いですが、ドライアイや眼精疲労は年齢に関わらずかかる可能性のある疾患です。コンタクトレンズのご相談はもちろん、何か気になることがあれば、気軽に当院にお越しください。

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