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藤田 光裕 院長の独自取材記事

藤田整形外科

(武蔵野市/吉祥寺駅)

最終更新日:2020/04/01

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「住みたい町」といわれ、個性あふれる店が集う吉祥寺。JR中央線・総武線、京王井の頭線吉祥寺駅の公園口から商店街を進み、徒歩3分の便利な場所にあるのが、この地で以前から診療を続けている「藤田整形外科」だ。「生まれ育った町に医療という形で貢献したいという亡き父の思いを引き継ぎ、診療以外の場でも、どのような形で地域貢献ができるかを常に模索しています」と語る藤田光裕院長。開業医として多忙な日々を送りながら、現在も他のクリニックでも診療を行い、技術の研鑽を重ねる努力家だ。趣味はトライアスロンというスポーツ好きな一面を持つ藤田院長に、地域に根差した整形外科の医師ならではの喜びや患者との向き合い方などを中心に、じっくりと話を聞いた。
(取材日2019年3月12日/更新日2019年11月21日)

高齢者が要介護にならず、自立した生活を送れるように

ご高齢の患者さんが多いと伺いました。

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整形外科に限りませんが、病気は早く治療を始めればその分早く回復します。車でもドアの立てつけでもそうですが、おかしいと思ったら早めに手を加えれば比較的簡単に修復できるのです。反面、治療を開始するのが遅くなると、治療期間自体も長くなってしまい、不具合を抱えたまま生活することを余儀なくされます。整形外科の領域は、自分で動かすことで不具合を自覚できます。痛みや違和感があれば、我慢せずに早めに受診していただきたいと思います。痛みがあればもちろん、痛みがなくても違和感があり、それが1ヵ月たっても消えなければ相談していただくのがベストです。

高齢者はロコモティブ症候群の心配もありますよね。

当院に通院している方は動ける方なのでロコモティブ症候群ではありませんが、予備軍になっている方は多いです。まずはロコモティブ症候群を知っていただかなくてはいけません。年齢を重ねるとどうしてもできなくなることは多くなりますが、できなくなっていく速度をなるべくゆっくりにするためにも、ご自分で運動や体操をしていただく必要があります。しかし、それらのことを理解していても、関節や腰に痛みがあるからできないという方もいますので、そうなる手前から運動や体操を始めることが重要です。私たちができることとしては、痛みがあって運動が難しい方に対し、痛みが取れたら何がしたいかをお聞きすること。ご本人の希望に沿える方向からアプローチし、予備軍から引き戻すようにしています。

ロコモティブ症候群になりそうな方に対して、どのようにアドバイスしていますか。

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お一人暮らしの方や、年齢を気にせずいろいろなことにチャレンジする方、多趣味な方などは、ロコモティブ症候群にならないように気を配って生活していることが多いので比較的安心です。しかし、ご家族にすぐに頼れる状況であまり体を動かさなくてもいい方や、趣味が少ない方、認知症だったり体に痛みがあったりして外出が億劫になっている方は注意が必要です。そのような方に対しては、ご家族がいる場合はご家族も巻き込んで、ロコモティブ症候群にならないためのアドバイスをさせていただきます。また、毎日ご自宅で運動をしていただくことが大事なので、お一人で実践していただけるように運動指導にも取り組んでいます。ご高齢の方がゆっくり年を取っていき、できるだけ自立した生活を長く続けられるようにと考えながら治療を行っています。

超音波エコーの活用で痛みの少ない治療をめざす

診療設備の面で特徴的な点はありますか?

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エックス線検査機器や骨密度検査機器、リハビリテーションに用いる全身マッサージ機器、腱鞘炎などの疾患治療に使用する低出力レーザーを充実させました。特徴は、超音波エコー検査機器を活用していることです。整形外科では、エックス線を撮ることが多いですが、人体への深刻な影響がないとはいえ、撮影の機会は最小に抑えるべきです。骨折ではない場合、超音波エコーを診断に用います。頑固な肩凝り、ぎっくり腰、スポーツ後の筋肉の強張りなど異常なFasciaが疼痛の原因の場合は、エコーガイド下ハイドロFasciaリリースと呼ばれる方法でアプローチします。これは、超音波エコー下で注射を用いる方法です。ちなみに、Fasciaとは、筋膜や腱、靭帯、神経繊維を束ねる結合組織やさまざまな臓器に存在する結合組織のことをいいます。

診療の中で大切にされているのはどのような点でしょうか?

整形外科の場合、何かしらの痛みを抱えていらっしゃる患者さんがほとんどなので、その痛みをできるだけ取り除くこと、さらには治療中に痛みを与えないことを一番大切にしています。手の腱鞘炎の治療に用いる注射器の針は、通常美容外科で用いられているような細くて痛みが少ないものを使用していますし、注射の場合、超音波エコーで適切な場所を確認しながら注射を打つといった細かい工夫も重ねています。あとは「手当て」という言葉を見てもわかるように、患部に触れて人のぬくもりを伝えるだけでも、つらさが和らぐことがあります。ですから実際に患者さんが痛みを訴えている部分に触れて、十分に触診することを心がけています。

整形外科では患者さんが手術を迷う症例も多いように思うのですが。

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内科系疾患などとは違い、中には手術によってその後の生活の質の向上が期待できるものの、手術を回避しても生命の危険にさらされる訳ではないという疾患もありますから、迷われる患者さんは確かに多くいらっしゃいます。そうした場合には、その方が今後どんな生活を送りたいかをとことん患者さんと話し合うことで、ビジョンにあった選択肢を提示できるように心がけています。老後もスポーツなどをしてアクティブに過ごしたいという方であれば、早めに手術をしたほうがめざすライフスタイルに近づけます。もう一つの目安は、やはり痛みですね。痛みのあまり、近くのコンビニエンスストアにさえ行けないといった状態の場合には、当たり前の暮らしを取り戻すためにも、手術をお勧めすることが多いです。

朗らかで優しいスタッフがつくる明るい雰囲気

スタッフさんの雰囲気がとても良いですね。

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ご高齢の方に運動の指導をしたり、リハビリテーションやマッサージを行ったりする柔道整復師のスタッフをはじめ、看護師や助手、事務など全部で8人のスタッフがいます。みんな優しく思いやりがあり、人と接することが好きな人ばかりですね。20代から年配の方まで、年代も幅広いです。そのため、患者さんからするとスタッフが孫のようでもあり、子どものようにも感じられるようで、とても和気あいあいとした雰囲気で会話を楽しむ方が多いです。

今後の希望や展望を教えてください。

地域に密着し貢献できるクリニックでありたいと考えています。吉祥寺はちょうど今変化を迎えており、働き盛りのファミリーがマンションを購入して移り住んでいるため、住民の年齢層も変わりつつあります。そのため、ご高齢の方はもちろん、私たちの世代や若い世代の方でも通えて、さまざまな悩みを気軽に相談できる場所でありたいと考えています。木曜は夜7時半まで診療していますが、その時間帯は若い世代の患者さんが多く、ニーズを感じます。もう少し通いやすいように、夜間の診療時間の拡大なども、今後視野に入れていければと思います。

読者の皆さんへメッセージをお願いします。

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今までできていた日常の動作に違和感があったとき、それを放置しないことが重要です。もしご家族がそばで見ていて「おかしい」と感じることがあれば、受診を促してあげましょう。階段の上り下り、服の脱ぎ着は体の違和感を感じやすいタイミングです。また、高齢者はしりもちをついた際など、ちょっとした刺激で骨折してしまうことがあります。腰の強い痛みはただのぎっくり腰ではなく骨折している可能性がありますので、横になった体勢から起きるのがつらいという方も、早めの受診をお勧めします。当院では往診にも対応しておりますので、思うように動けず通院が難しくなってしまったという方も、お気軽にご相談ください。

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