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服部和幸 院長の独自取材記事

医療法人社団博和会 服部整形外科

(武蔵野市/三鷹駅)

最終更新日:2019/08/28

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三鷹駅から徒歩10分ほどの閑静な住宅街の中に「服部整形外科」はある。取材当日にクリニックを訪ねると、柔和な笑顔と穏やかな口調が印象的な服部和幸院長が迎え入れてくれた。先代である父から2006年にクリニックを引き継いだ服部院長は整形外科の専門医。患者の言動をしっかり観察し、各部位の可動域などを細かくチェックして、丁寧に診断を下すと評判の医師。「強い痛みが治まったら、なるべく動かすことが回復への近道」と話し、筋トレやリハビリの指導をきめ細やかに行ってくれる。また、「80歳代でも、日々筋トレを行うことで筋力アップし、歩けなくなってしまった患者が歩けるようになることもある」と教えてくれた。整形外科専門医として日々の診療に対する熱い思いや、趣味のマラソンについてなどさまざまな話を伺った。
(取材日2014年12月25日)

関節の可動域や筋肉の状態を実際に動かして診断を下す整形外科専門医

クリニックの特徴を教えてください。

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整形外科専門医の私が、関節の可動域や筋肉の状態を触診しつつ、動かしながら丁寧に診察。患者さんの体の状態を把握した上で、筋トレやリハビリの指導を直接行います。受診する度に患者さんの状態が変化するので、その都度指導をきめ細やかに変えていきます。手順としては、最初にレントゲンで骨格や関節に異常がないかを確認し、単なる痛みなのか、それとも神経痛が出て痛いのかを見極め、患者さんの体型や筋力、関節の固さを鑑みて、その人その人に合った、筋トレやリハビリを指導しています。例えば、体が固くて痛いと言う患者さんへは、ストレッチをしてやわらかくするように伝え、姿勢が悪くて痛いという患者さんへは、姿勢をよくするように指導しています。患者さんにご負担を掛けてしまうことになりますが、毎日筋トレをしていただいて、それにプラスして、当クリニックにリハビリにいらしていただくと、より効果的かと思います。

治療でのモットーを教えてください。

私は、整形外科医とは「歩く」「体を動かす」などの本来あった機能をスムーズに行えるように回復させることが仕事だと考えています。関節や筋力、平衡感覚、そのどれか一つが欠けても運動機能は落ちてしまいます。どれが落ちているのかを見極めて、痛みを感じさせず、しかも、なるべく早く回復させることが大切です。姿勢をよくしたり筋トレをしたりするだけで、関節にかかる負担が減って、動いたり歩いたりできるようになることもあります。筋肉は使わないとすぐに筋力が低下してしまい、元に戻すまでには使っていなかった時間の約3倍時間がかかってしまうので早期発見、早期治療が重要です。整形外科の場合、内臓疾患とは異なり「やったほうがいいこと」「やらないほうがいいこと」がとてもはっきりしていますから、患者さんにもそれをお伝えしています。そうすると、「え、これをやっていいんですか?!」と驚かれることもありますから、間違った思い込みがたくさんあるようですね。

強い痛みが収まったら、安静にしないほうがよいそうですね。

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そうなんです。痛いと、どうしても安静にしようとしてしまいますが、一日中痛いというわけでないのなら、「少し痛みを感じる」程度に動かすことが、回復への近道です。例えば、単純な捻挫でも大事にし過ぎて、2ヵ月くらい足をひきずりながら歩いていたら、まるでギプスをしていたように関節が固まってしまい、元の痛みは取れているのに、関節が固まってしまったために痛くて動かせないということもあります。捻挫した直後に受診した医療機関では、「安静に」と言われるはずですが、日が経つにつれて状況は変わっていきます。ですから、痛みのある期間は定期的に受診していただき、「今、何をすべきか」を医師に聞くことが重要です。関節はいったん固くなると、痛くない程度にいくら動かしても柔らかくはなりません。もうひと踏ん張りして、関節や腱、筋肉を伸び縮みさせることで、可動域が少しずつ広がっていくのです。

高齢者でも早期発見、早期治療を適切に行えば機能が回復

なぜ医師、それも整形外科医をめざされたのでしょうか。

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人のためになる職業に就きたいと考えていました。整形外科医だった父の影響を受け、医師をめざすようになりました。実は私自身、小学生の頃に二度骨折したことがありまして、その際父が処置してくれたおかげで、その後何不自由なく元の生活に戻れたという経験も整形外科医をめざすきっかけになっています。もともと、人体の運動機能に興味がありましたので、全身を網羅的に診られる科ということで興味がありました。それに、内臓器を鍛えるということはなかなか難しいですが、筋肉は鍛えれば鍛えるほど若返ることが可能だというところにも魅力を感じました。

ご専門について教えてください。

けがやスポーツ外傷を診る外傷と、首や背中、腰の痛みを診る脊椎外科が専門です。脊椎外科で患者さんからの訴えが多いのは、ヘルニアと脊柱管狭窄症ですね。脊柱管狭窄症は背骨の回りのじん帯や椎間板が膨らんで、神経を圧迫してしまい、足が痛くなったり、しびれるようになったりします。平均寿命が50歳のときにはなかった病気ですが、それが80歳代に延びた現在では高齢になると誰もがなる病気です。患者さんからよく、「治らないの?」と聞かれますが、「多少の痛みやしびれとは“友達”になって、病気とうまくつきあっていきましょう」とお応えしています。もちろん、症状が強いときには治療が必要ですが、「もう歳だから」と諦めることなく、専門医に相談しながら、痛さと付き合いつつ歩くことが大切です。症状の原因の特定にMRIやCTが必要になった際は、近隣の病院ですぐに撮ってもらえる体制をとってあります。どうしても手術が必要な状態になった時は、地域連携している病院をご紹介致しています。体を動かすことは人間にとって必要なもので、筋肉がしっかりついた体は、見た目が若々しいですし、運動によって、脳から成長ホルモンが出ると言われています。この成長ホルモンとは、「若返りホルモン」とも言われ、若々しさを保ってくれるものでもあるのです。

やはり、高齢の患者さんが多いのでしょうか。

そうですね。夕方は学生さんや社会人が多いですが、午前中に来院されるのはほとんどがご高齢の方です。加齢によって起きる病気や筋力低下によって運動器に障害が起き、行動範囲が狭くなっていく「ロコモティブシンドローム」の方が多いです。ただ、なかなか自分では気づきにくいので、ある程度の年齢になったら定期的に整形外科の専門医を受診することをおすすめします。ご高齢の方は、「もう歳だから仕方ない」とよくおっしゃるのですが、それでも機能回復する余地は十分にあるのです。80歳でも、歩けなくなった期間が短ければ、筋トレを毎日行えば歩けるようになることもありますし、骨折しても、決して骨がくっつきにくくなるということはありません。諦めないことが肝心です。早期発見、早期治療さえ行えば、自分のことは自分でできる健康寿命を延ばすことが可能です。それが整形外科医の使命だと考えています。

今後の展望について聞かせてください。

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当クリニックの患者さんたちも、ますます高齢者が増えていって次第に通院できなくなる人が増えて行くはずですので、そういう患者さんへの対応も構想していきたいと思っています。ほかには、自分がスポーツをすることが好きなので、スポーツ外傷を負った患者さんを、よりサポートできるように、リハビリの専門職を置いて、さらにきめ細かく指導していける体制をつくっていけたらいいなと考えています。

救命救急センター勤務で身に付けた「瞬時の判断」「素早い処置」を今に生かす

ご経歴を教えてください。

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大学病院では多くの症例を経験させていただきました。主に外傷と脊椎疾患を学び、基礎から非常に稀なケースまで指導を受けました。その間、さらに臨床経験を積む為に出向で国立療養所村山医院(現・国立病院機構村山医療センター)という脊椎専門の病院に勤務し、さらに、杏林大学医学部付属病院の高度救命救急センターに整形外科医として1年間出向し、高度外傷を担当しました。交通事故や、転落外傷など、同時に7、8ヵ所骨折しているような患者さんもいらっしゃいました。多発外傷の患者さんの治療は外科や内科の先生とのチーム医療で並行して行っていきます。ほかの先生の治療とのタイミングを見計らいながら、細かいけがは後回しにして、最重要箇所から治療しなくてはいけませんので、常に瞬時の判断が求められていました。短い期間でしたが、救命救急センターでは、瞬時の判断、素早い処置、チームワーク、そして患者にとっての重症度、緊急度で振り分けをするトリアージが身に付きました。すべてが現在の診療に役立っていますが、中でもトリアージは今の糧になっています。患者さんの状態は日々変化していきますので、例えば、手術の経過観察中に、「順調だからリハビリを継続しよう」「こういう状態になったから、再治療が必要」などと、日々小さなトリアージを行っているような感覚です。

お忙しい先生ですが、ご自身の健康管理もしっかりされているそうですね。

はい。マラソンを始めて4年目になり、体重も10kg以上減りました。中学生の長女と小学生の次女が陸上をしており、一緒に走ってみたら200mで息切れして苦しい思いをしたので、一念発起しました(笑)。5km、10km、ハーフマラソン、フルマラソンとだんだん距離を伸ばしています。去年は、念願の東京マラソンにも出場できました。フルマラソンのベストタイムは3時間21分です。やはり、整形外科医ですから、ランニングフォームは意識しますし、筋肉痛になったら、この筋肉が痛いから、ここをストレッチしようと考えるので、マラソン大会の直後以外は、筋肉痛や関節痛とは無縁ですね。普段は、子どもたちと一緒に近くの井の頭公園で走ることもありますし、京都旅行に行った時には、名所が近くにあるので、「観光ラン」と称して、家族4人で走って観光地を巡りました。とても楽しい思い出です。

最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

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当院では「整形外科専門医」が長年、大学病院などで養った多くの臨床経験を生かし、病状、治療を『わかりやすい説明』で診療しています。安静やマッサージだけでは治らないことが多く見受けられます。どこかが腫れていたり、内出血していたり、指の動きが悪かったりする場合や、歩行が悪くなってきた、腰やくび、肩などの痛みが続いている方は、自分で判断せずに、出来る限り早く専門医を受診してください。本人も家族も突き指だと思っていたら、実は骨折しているというケースもあります。今しなければならない事は、時間とともに変化していき、痛みや動きが悪い時は継続した診療と治療が必要となります。早期発見、早期治療をすることが整形外科疾患において、早くに治すコツです。

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