松崎整形外科医院

松崎整形外科医院

松崎 健一郎院長

29981

1975年の開院以来、地域医療を担ってきた「松崎整形外科医院」。今年4月に松崎健一郎先生が院長を継承し、新しい体制となってリニューアル開院した。松崎先生は、大学病院などで骨の研究や膝の治療において豊富な経験をもつドクター。中学から大学までテニス部というスポーツが好きな一面もあり、スポーツ障害の治療も得意としている。「手術以外の治療法でどこまでよくしていけるか、今はそこにやりがいを感じている」と松崎先生。今回は、開業までの経歴とともに、これから力を入れていきたいという骨粗しょう症の話、膝の治療や筋肉についての話など、さまざまな話を聞いた。
(取材日2016年5月10日)

専門分野を生かして地域医療に貢献

―松崎先生にとって、この辺りは子どもの頃からなじみのある地域なんですよね。

はい。父が開院してから40年が経ちますが、僕はここの裏手にある第三小学校に通っていましたので、学校の帰りにふらっと立ち寄ることもありました。だから、子どもの頃から知っている患者さんも多いんですよ。また、祖父が内科医で、もう少し駅寄りの場所で開業していたのですが、祖父の代からの患者さんもいます。地域のことや当院が昔どんな感じだったかとか、いろいろ教えてもらえて楽しいですね。先日びっくりしたのは、著名な日本の小説家が亡くなったときの検視官を務めたのが私の祖父だったという話です。患者さんに教えてもらって、初めて知りました。

―子どもの頃から医師になりたいと思っていましたか?

あまり思っていませんでしたね。小さい頃は、いろいろなりたいものがあって、特にパイロットに憧れていました。でも高校生くらいになって、「医学の道もやりがいがありそうだな」と感じるようになったんです。父の存在もありましたし、僕が通っていた高校の卒業生に、大学で生化学の教授をしていた方がいまして、その方の話を聞いたことも大きかったですね。体の中で、分子レベルで起きている化学反応が、体の現象につながっているという話なんですけど、「おもしろいな」と興味を持ちました。

―開業前はどのような分野を専門としていたのですか?

まず研修医を終えた後は、大学院で骨の研究をしていました。具体的には、骨粗しょう症と関わりが深い、骨を溶かす細胞の研究です。その後、一般病院を経て、さらに研究を進展させるために米国ボストンのハーバード大学に留学。帰国後、母校の慶応義塾大学病院で、骨粗しょう症を専門に診る外来を立ち上げるとともに、患者さんの手術や診療を行っていました。専門は膝です。僕は中学から大学までテニス部だったのですが、スポーツをしていると、じん帯損傷など膝に関係する症状がとても多いんですね。それで、膝の疾患に興味を持つようになったんです。その後、駒沢の東京医療センター、所沢の防衛医科大学校病院にて、膝を中心とした手術や若い先生たちの指導を行ってきました。

―医院を継承しようと決めたのはなぜですか?

父が高齢になり、このまま当院を続けるのかどうか決める時期になったとき、いろいろ考えて決めました。大学病院では、最先端の医学を追求することや、後進の教育に力を注いできまして、それはそれでとてもおもしろく、やりがいがありました。ただ、患者さんと触れ合う機会は少なくなってしまいますね。患者さんといっても難しい手術が必要なケースなど一部に限られていましたし、術後は地元の整形外科にお任せすることになりますから。でも、開業すれば患者さんがよくなる過程を継続して診ていけるので、そこに魅力を感じました。



Access